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私はこうして合格しました!

国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。

第84回 Yさん

第84回 Yさん
医療ソーシャルワーカー

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Yさんが使った参考書

社会福祉士国家試験受験ワークブック(専門科目編)
社会福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック(共通科目編)
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士国家試験過去問解説集
社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
社会福祉士国家試験模擬問題集
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
国民の福祉と介護の動向
厚生労働統計協会=編集・発行
厚生労働統計協会

Yさんの合格までの道のり

日程勉強内容等
7月大学で模擬試験が開催される(夏休み)
9月大学で「国家試験対策講座」始まる
卒論→(11月まで)
就職活動→(1月まで)
試験勉強(参考書+過去問)→(1月まで)
11月模擬試験(社会福祉士会主催)を受ける
1月本試験
3月合格
現在医療ソーシャルワーカーとして病院に勤務

Yさんが考える必勝3か条
  • 自分の勉強方法を確立させる!!
  • 焦ってダラダラより、集中して着実に!!
  • 何があっても最後まであきらめない!!

 地元の病院でMSWとして働くYさんに話をうかがいました。

資格取得を決意する

 高校時代、地域に根ざした職業をということで、漠然と警察官になりたいと考えていました。そして、社会福祉士という資格を知り、「これだ!」と感じ、福祉分野を学んで警察官として地域のために働こうと思いました。

 その後、受験資格を得られる大学に進み、将来について改めて考えました。そこで、精神保健福祉士にも興味をもつことになりました。大学卒業時には受験しませんでしたが、社会人になってから精神保健福祉士の資格も取得しています。

さすがに試験勉強しなければ…

 大学4年の7月の夏休み直前に、大学主催で模擬試験が行われました。この模試では、4割もとれていなかったことを覚えています。夏休みまでは、バイトや遊びに気を取られていました。9月下旬から授業が始まるのと同時に大学で「国家試験対策講座」なるものが始まり、やっと「やばい、始めなきゃ」と少しずつ勉強に手をつけだしました。

就職活動と並行する試験勉強

 9月中旬からは就職活動が始まりました。地元を離れて一人暮らしをしていたので、面接や試験のたびに地元に戻らなければならず、時間はどんどん過ぎていきました。卒業論文も並行して書いていたので、9、10、11月はあっという間。なので、効率よく勉強しよう。そのことを心がけていました。

 『社会福祉士養成講座』をすべて読んで勉強する時間はさすがになかったので、『ワークブック』と『必携』(現在は発行されておりません)両方を購入し、『ワークブック』を読んで、各科目のポイントとなる部分を『必携』に書き加えていきました。『必携』は、本の厚さと内容が私にちょうど良かったため、そういう方法をとりました。

過去問を繰り返し、書き込みを

 ある程度理解した後は、過去問を解いて理解を深めました。古い問題から解き始め、何度か繰り返し、同じ問題にあたったときは正答できるようにしました。過去問を解くと、傾向がつかめていいのですが、古い問題を解いていると、変更された法や制度が出てくるので注意が必要でした。

 過去6年分を3、4回繰り返し解き、わからなかったことは調べながら必携に書き込んでいきました。直近3年分は、特に本番をイメージしながら解きました。

 それでもまだ不安があったので、試験直前には模擬問題集を購入しました。過去問では出ていない部分についても確認でき、より広く勉強できました。

 勉強したことを『必携』に書き込みながら、一つでもわかることを増やしていくというスタンスで勉強していました。参考書を持ち歩くと荷物が多くなるので、『必携』一冊にまとめたことは、便利でもありました。実家へ戻る新幹線の中などは、格好の確認場所となりました。

ペース・環境

 平均すると、1日3、4時間勉強していました。空いた時間を活用していたので、ひたすら続けで勉強するような日は多くなく、休日も平日も、それほどペースが変わることはありませんでした。

 勉強仲間は、大学の友人3人がいました。別々にそれぞれのペースで勉強していましたが、私の精神的な支えであり、メールや電話のやりとりで、何度励まされたかわかりません。時には、「今日は遊びに行こう」と気晴らしもできました。

 地元の友人には、看護師や作業療法士を目指す人もいて、そういう友人と励まし合うこともできました。

大学受験を思い出す

 試験勉強の中では、大学受験のことを思い出しました。当時、私は、寝るとき以外は勉強ということで、トイレの中でも、歯磨き中も、お風呂でも、食事中も、自転車の上でも(危険ですが)、起きているあらゆる時間を使って勉強していました。

 1日13時間以上…大学受験の時は、人間の勉強に対する限界を感じました。でも、今回の試験勉強では、まだ限界を感じていない。そう思ったら、自然とやる気もでてきました。

 我が家は、母が厳しく、大学4年間の学費や生活費の合計を、投資額ということで告げられていました。なので、ここで落ちたら何を言われるかわからないと思ったら怖くて必死になったという部分もあります(4年間で1,200万という数字が…)。

続く就職活動

 就職活動で実家に戻っていることも多く、大学の対策講座には、ほとんど出席できず、プリントなどだけをもらっていました。

 11月には、社会福祉士会主催の模擬試験も受けましたが、やっと過去問を2度くらい解いた時で、まだ点が取れる段階ではなく、ここでも得点は4割以下でした。

 卒業論文を11月末に書き終え、さあ勉強と思いましたが、就職活動は続いていました。仲の良い友達の就職が決まっていく中、自分だけが決まらず、やる気をなくして、部屋にこもっていた時期もあります。勉強しているふりをしていたという感じですね。

 試験の前も就職活動をしていました。試験対策よりも、就職活動に気を取られることの多い日々でした。

試験前の不安

 試験の10日前に就職先がきまり、やっと安心しましたが、試験5日前には、社会福祉士の資格が取得できなければ内定取り消しということを告げられ、落ち込んでしまいました。もし不合格だったら、4月からどうしよう…。

 その時、兄が食事に誘ってくれ、「諦めるな、お前ならやればできる」と励ましてくれました。兄が話す言葉に、妙に納得して、気が楽になりました。

 試験3日前まで実家にいて、家族の存在を感じながら過ごしました。駅まで家族に見送ってもらい、励まされました。

 その後、一人になると現実に引き戻され、最終チェックをはじめました。不安だった前日は親友と勉強しました。親友が最後の悪あがき?をする中、こたつで寝てしまったことを覚えています。

 当日は、兄が就職試験に受かったときの筆記用具をお守りとして持って行きました。

これから受験する方々へ

 大学時代に学んだことが職場の実践とリンクすると、がんばったことが生かされていると感じ、うれしくなります。基礎がないと応用がききません。職場で困ったときに立ち返るのは、試験勉強で得たこと、学生時代に学んだことです。その意味でも、社会人になってから、大学時代に作った「自分だけの必携」は宝となりました。

 今の努力は、必ず将来の自分に役立つ知識です。今勉強できることは幸せではないでしょうか?自分への投資を惜しまず頑張ってください。

日々の仕事について

 私は、就職して、在宅介護支援センターに配属となり、その後、市から委託された地域包括支援センターで3年間働き、6年目から病院の医療ソーシャルワーカーとして働いています。

 病院は、全床が療養病床で、医療保険型、介護保険型両方の病床がありますが、介護療養病床の専任ソーシャルワーカーとして勤務しています。

 ソーシャルワーク業務以外にも、介護療養病床の事務作業も兼務しており、事務処理やカルテ整理、伝票管理や書類作成等も平行して行っています。あらゆる仕事を知り、病院全体の業務や流れを知ることもできるので、ソーシャルワーク業務だけに偏らない現在の状況は気に入っています。

専門職という自覚

 人との関わりの中での仕事なので、自分の思うように相手に伝わらなかったり、こちらが適切に受け止められなかったときなどはもどかしく感じて落ち込むこともあります。

 でも、全ては患者さんやご家族の笑顔を引き出すための仕事であると考えると、自然とやる気も出てきます。

 また、入院や介護等の状態になると、経済的問題や家族問題等、あらゆる問題が発生してきますが、それらを解決に導くためには、患者さんを含むご家族の生活に密着したより深い関わりが必要になってきます。

 普通であれば知ることのない家族の秘密等にまで関わる責任の重さを十分に認識し、専門職としての価値や技術を十分に発揮しえた時、この仕事の素晴らしさを感じます。

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