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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第19回 保健医療サービス

 皆さんこんにちは。試験まであと約6か月になりましたね。受験の手続きを進めていきましょう。学習は進んでいますか。忙しさのなかで、なかなか時間をとることが困難な方が多いと思いますが、短い時間でも、集中的にポイントを絞った効率的な学習で、力をつけていきましょう。

 今回は「保健医療サービス」を取り上げます。医療介護総合確保推進法の制定等、地域における医療と福祉の連携、地域医療推進のための制度改正等が進められています。また、平成30年度は診療報酬と介護報酬の同時改定が行われました。地域における医療と介護の連携のための諸制度には、注意して学習しておきましょう。

 ではまず、前回の課題の解説をしていきたいと思います。

第20回 精神保健福祉士国家試験 「低所得者に対する支援と生活保護制度」

問題68 生活保護の自立支援プログラムの「基本方針」に示される内容に関する次の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 各自治体の地域の実情に応じて設定されるものではない。
  • 2 民間事業者等への外部委託は想定されていない。
  • 3 組織的支援ではなく、現業員の個人の努力や経験により支援を行うことにしている。
  • 4 就労による経済的自立のみならず、日常生活自立、社会生活自立など多様な課題に対応するものである。
  • 5 被保護世帯の自立阻害要因の把握は求められていない。
  • (注)「基本方針」とは、「平成17 年度における自立支援プログラムの基本方針について」(平成17 年3 月31 日社援発第0331003 号厚生労働省社会・援護局長通知)のことである。

正答 4

解答解説

  • 1 適切でない。自立支援プログラムは、実施機関が、管内の被保護世帯全体の状況を把握したうえで、自立支援の具体的内容及び実施手順等を定め、これに基づいて、地域の社会資源を積極的に活用して、個々の被保護者に必要な支援を、組織的に実施するためのプログラムです。
  • 2 適切でない。個別支援プログラムを整備する際、専門的知識を有する者の非常勤職員や嘱託職員等としての雇用、民生委員、社会福祉協議会、社会福祉法人、民間事業者等の、地域の適切な社会資源への外部委託(アウトソーシング)等により、実施体制の充実を積極的に図るとされています。
  • 3 適切でない。被保護者の自立を支援するためには、現業員の個人の努力や経験による支援だけでは限界があることから、組織的に、具体的実施手段として取り組まれるものであると位置づけられています。
  • 4 適切。自立支援プログラムは、就労による経済的自立である「就労自立」のためのプログラムだけではなく、身体や精神の健康を回復・維持して、自分で自分の健康・生活管理を行うなど、日常生活において自立した生活を送る「日常生活自立」、社会的なつながりを回復・維持し、地域社会の一員として充実した生活を送る「社会生活自立」を目指すプログラムを幅広く用意して、被保護者の抱える、多様な課題に対応できるようにする必要があるとされています。
  • 5 適切でない。自立支援プログラムとは、実施機関が、被保護者の状況や、自立阻害要因について類型化を図り、それぞれの類型ごとに取り組むべき、自立支援の具体的内容及び実施手順等を定め、これに基づいて、個々の被保護者に必要な支援を、組織的に実施するためのプログラムです。自立阻害要因の把握は、自立支援プログラムを作成するために必要な取り組みです。

 いかがでしたか。「低所得者に対する支援と生活保護制度」は、生活保護制度全般をよく理解し、生活保護の動向、ホームレス対策等の基礎的内容等についても整理しておきましょう。

 では今回の「保健医療サービス」を取り上げていきたいと思います。出題基準と近年の出題試験傾向を分析しながら、対策を考えていきましょう。