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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

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第32回 福祉行財政と福祉計画

 皆さん、こんにちは。今回は、「福祉行財政と福祉計画」を取り上げます。この科目は大きく分けて、地方自治法における行政組織、障害・高齢・児童等の対象分野別における機関と役割、行政における専門職、国と地方の福祉財政の実態、各法律を根拠とした福祉の行政計画という分野に分類されます。今回はこのうちの、福祉の行政計画の分野を取り上げていきたいと思います。
 では、前回の「地域福祉の理論と方法」の課題の解説をしておきましょう。

第19回 精神保健福祉士国家試験 「地域福祉の理論と方法」

問題37 介護保険制度と地域福祉に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 「生活支援コーディネーター」(地域支え合い推進員)は、専門職として社会福祉協議会に配置されなければならない。
  • 2 包括的支援事業の中には、地域包括支援センター以外の主体にも委託できるものがある。
  • 3 地方公共団体は、被保険者が住み慣れた地域で自立生活を営めるよう、その求めに応じて居住先を確保しなければならない。
  • 4 「新しい総合事業」(介護予防・生活支援サービス事業)は、単一の主体が独占的にサービスを提供することが想定されている。
  • 5 市町村が地域ケア会議を開催する際には、当該地域の住民を参加させなければならない。

正答2

解答解説

  • 1 誤り。生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)は、介護保険制度の包括的支援事業において、生活支援サービスの体制整備を行う人材として配置されます。配置先については、地域包括支援センターとの連携を前提としたうえで市町村ごとの配置人数等は限定されておらず、地域の実情に応じた多様な配置が可能とされています。特定の資格要件はありません。地域における助け合いや生活支援・介護予防サービスの提供実績のある者、または中間支援を行う団体等で地域のコーディネート機能を適切に担うことができる者、市民活動への理解があり、多様な理念をもつ地域のサービス提供主体と連絡調整できる立場の者で、国や都道府県が実施する研修を修了した者が望ましいとされています。
  • 2 正しい。包括的支援事業のうち、総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント業務は、地域包括支援センターに一括して委託しなければならないとされていますが、在宅医療・介護連携の推進、生活支援サービスの体制整備、認知症施策の推進、地域ケア会議推進事業は、地域包括支援センター以外に委託することも可能とされています。
  • 3 誤り。介護保険制度における地方公共団体の責務について、介護保険法では、被保険者が住み慣れた地域で自立生活を営めるよう、保健医療サービス、福祉サービス、介護予防や悪化防止、日常生活支援等の施策を、医療、住居に関する施策と有機的に連携をはかりつつ、包括的に推進するよう努めることとしています。居住先を確保しなければならないという規定はありません。
  • 4 誤り。介護予防・日常生活支援総合事業の介護予防・生活支援サービス事業は、単一の主体が独占的にサービスを提供するのではなく、ボランティア、NPO、民間企業、社会福祉法人、協同組合等の多様な事業主体による、重層的な生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築が想定されています。
  • 5 誤り。市町村が地域ケア会議を開催する際に、当該地域の住民を参加させなければならないという規定はありません。構成員として、介護支援専門員、保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者、民生委員その他の関係者、関係機関及び関係団体とされており、具体的には、自治体職員、地域包括支援センターの職員、ケアマネジャー、介護事業者、民生委員、OT,PT,ST、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士、その他必要に応じて、直接サービス提供にあたらない専門職種等があげられています。地域住民は参加することができるという位置づけです。

 いかがでしたか。「地域福祉の理論と方法」では、社会福祉協議会やコミュニティ論、特定非営利活動法人、民生委員、共同募金、地域における住民参加、住民主体の実際、地域福祉における専門職等についてもよく学習しておきましょう。
 では、今回の「福祉行財政と福祉計画」に入っていきましょう。

 今回は、福祉計画について取り上げていきたいと思います。福祉計画については、その意義と目的、住民参加の意義、福祉行財政との関係、福祉計画の主体、福祉計画の種類とその内容、福祉計画の策定過程、策定方法、福祉計画の評価等を学習しておきましょう。
 今回は、福祉計画と根拠法、福祉計画相互の関係、計画期間についてみていきたいと思います。