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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

中央法規の
『精神保健福祉士受験対策セミナー(実力アップ講座/最終チェック講座)』
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第17回 障害者に対する支援と障害者自立支援制度

 皆さんこんにちは。猛暑が続く毎日ですが体調はいかがでしょうか。集中豪雨で被災された皆様には、必要な助けと1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 今回は「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」を取り上げていきますが、この科目では、近年の障害者関連法制度の改正に、十分注意して学習しておきましょう。

 では、まず前回の課題の解説をしていきたいと思います。

第19回 精神保健福祉士国家試験 「社会保障」

問題52 事例を読んで、Cさんの年金の取扱いに関する次の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

〔事例〕
 先天性の視覚障害で、全盲のCさん(25 歳、子どもなし)は、20 歳になった翌月から1 級の障害基礎年金を受給している。これまでは、仕事に就かず、年金以外にほとんど収入はなかったが、今年からU社に就職し、厚生年金に加入した。C さんの視覚障害は、今後も回復が見込めないものとする。

  • 1 Cさんは、障害基礎年金を受給しているので、厚生年金の保険料を免除される。
  • 2 Cさんは、先天性の視覚障害により、障害厚生年金を受給できる。
  • 3 Cさんは、先天性の視覚障害により、労災保険の障害補償年金を受給できる。
  • 4 Cさんの障害基礎年金は、就職後の所得の額によっては、その全部又は一部の支給が停止される可能性がある。
  • 5 今後、Cさんに子どもが生まれても、Cさんの障害基礎年金の額が加算される可能性はない。

正答 4

解答解説

  • 1 誤り。障害基礎年金を受給している場合に、保険料の支払いを免除されるのは、国民年金の第1号被保険者だけです。CさんはU社に就職して厚生年金に加入しているので第2号被保険者になります。第2号被保険者の保険料に、免除制度はありませんので気をつけておきましょう。
  • 2 誤り。障害厚生年金の受給のためには、障害の原因となる疾病や怪我の診療を受けた初診日が、厚生年金被保険者期間である、という要件を満たす必要があります。Cさんは、先天性の視覚障害であるため、厚生年金の被保険者期間中には、初診日がありません。そのため、Cさんは、厚生年金の受給資格には該当しません。
  • 3 誤り。Cさんの視覚障害は、先天性のもので、労務における災害によるものではありません。労働者災害補償保険の給付である障害補償年金の給付は、業務災害や通勤災害のように、労務における災害を原因とした障害の場合を対象としています。そのため、Cさんは、労災の給付である障害補償年金の受給対象には該当しません。
  • 4 正しい。Cさんは、先天性の視覚障害なので、所得制限を条件に、保険者期間がなくても障害基礎年金を受給できます。初診日が20歳未満であった者が、20歳に達した日に、障害等級が1級または2級である場合は、保険料の納付がなくても、所得制限を条件に、障害基礎年金の全額が支給されます。本来の社会保険の原則は、保険料納付という義務に対して、対価の権利として保険給付が位置づけられていますが、Cさんのような場合、20歳前は強制加入ではないので加入していませんが、20歳前に一定の障害の状態になっていますので、所得制限という条件を設けて給付されます。
  • 5 誤り。生計を維持する者が障害基礎年金を受給する場合で、子どもを扶養している場合は、子の加算がつきます。配偶者加算は、障害厚生年金につきます。従来は、子の加算と配偶者加算がつくのは、障害基礎年金、障害厚生年金の、受給権が発生した時点で生計を維持していた者の子、あるいは生計を維持していた者の配偶者に対してのみ加算が行われていましたが、「障害年金加算改善法」が2011(平成23)年から施行され、障害年金の受給権発生後に生まれた子、配偶者になった者にも、支給されることになりました。

 いかがでしたか。年金保険以外の、医療、介護、労災、雇用の各社会保険についても、学習を深めておいてください。

 では、今回の「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」に入っていきましょう。出題基準に沿って、過去問題の出題傾向を分析し、対策を立てていきたいと思います。