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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第10回 人体の構造と機能及び疾病

 皆さんこんにちは。今回からいよいよ共通科目に入っていきます。共通科目は科目数が多く、科目によっては苦手意識をもつ受験生がいるかもしれませんね。

 共通科目のなかには、知識を積み重ねることが求められる科目と、考え方などの理解が求められる科目に分類されます。今回取り上げる「人体の構造と機能及び疾病」は、どちらかというと、各分野における知識を確実に積み上げていくことで対応できる科目です。ただ、範囲が広く知識の絶対量を求められますので、油断せずに全体をもらさず学習していきましょう。

 では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

第19回精神保健福祉士国家試験 「精神障害者の生活支援システム」

問題74 「障害者総合支援法」に基づく地域定着支援を活用した居住支援に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 指定特定相談支援事業者が実施する。
  • 2 障害福祉サービスの体験的な利用支援を行う。
  • 3 利用期間は6 か月以内と規定されている。
  • 4 グループホームや宿泊型自立訓練の利用者は対象外である。
  • 5 障害者専門支援員が担当する。

正答4

解答解説

  • 1 誤り。「障害者総合支援法」に基づく地域定着支援は、「指定一般相談支援事業者」が実施します。指定一般相談支援事業者は、基本相談と地域相談支援を行います。地域相談支援のなかに、地域移行支援と地域定着支援があります。地域移行支援は、障害者施設や精神科病院等の入所者や入院者に対して、退所や退院後の住まいの確保や地域生活に移行するための支援を行います。「指定特定相談支援事業者」は、障害福祉サービス等のサービス等利用計画書の作成や利用調整、実施後のモニタリング、再調整等を行います。
  • 2 誤り。障害福祉サービスの体験的な利用支援を行うのは、地域相談支援のなかの地域移行支援です。地域移行支援は、地域における生活に移行するための活動に関する相談、外出の際の同行、障害福祉サービス(生活介護、自立訓練、就労移行支援及び就労継続支援に限る)の体験的な利用支援、体験的な宿泊支援等の必要な支援を提供します。利用者は、これらの体験を通して、地域生活の具体的なイメージをもつことができ、地域生活に移行するための自信をもつことができるようになります。
  • 3 誤り。地域定着支援の利用期間は、1年間です。ただし地域生活を継続していくための緊急時の支援体制が必要と見込まれる場合は、1年以内で更新することができます。その後の更新についても同様です。利用期間が6か月以内と規定されているのは、地域移行支援です。地域移行支援の支給決定期間は6か月以内です。必要な場合は、さらに6か月の更新は可能です。それ以上に更新が必要な場合は、障害支援区分判定審査会の個別審査を経て判断します。
  • 4 正しい。地域定着支援の対象者は、居宅において単身であるため、緊急時の支援が見込めない状況にある者、居宅において家族と同居している者であっても、家族等が、障害、疾病等のため、緊急時の支援が見込めない状況にある者です。ただし、共同生活援助(グループホーム)、宿泊型自立訓練の入居者については、常時の連絡体制の整備、緊急時の支援等については、通常、その事業所の世話人等が対応することとなるため、地域定着支援の対象外となっています。
  • 5 誤り。地域定着支援事業所には、管理者、地域定着支援従事者が配置され、地域定着支援従事者のうち1人は相談支援専門員でなければならないとされており、この相談支援専門員と地域定着支援従事者が、地域定着支援を担当します。利用者の意向、適性、障害の特性その他の状況及びその置かれている環境に応じて、地域定着支援が行われます。

 いかがでしたか。「精神障害者の生活支援システム」では、精神障害者の就労や住居等の具体的な生活を支える法制度やサービスに関する出題が多いので、居住支援と就労支援関係を中心に、他の分野もよく学習しておきましょう。

 では、今回は「人体の構造と機能及び疾病」について、出題基準をもとに過去問を分析して出題傾向を把握し、頻出分野に焦点をあてて対策を立てていきたいと思います。