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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第5回 精神保健福祉相談援助の基盤

 皆さんこんにちは。今回は、「精神保健福祉相談援助の基盤」を取り上げていきたいと思います。この科目は、精神保健福祉士としての相談援助に関わる理念や価値という、援助の根幹に係る内容になります。また、社会情勢の多様な変化に対して精神保健福祉士に求められている範囲や役割も一層広がり、重要になってきています。精神保健福祉士の法律上の位置づけや役割をしっかり押さえておきましょう。

 では最初に、前回の課題の解説をしていきたいと思います。

第19回 精神保健福祉士試験

問題15 災害時の精神保健活動に関する用語とその説明に関する次の組み合わせのうち、正しいもの1つ選びなさい。

災害派遣精神医療チーム
(DPAT)─────────────
都道府県や政令指定都市によって組織される専門的な研修・訓練を受けたチーム
サイコロジカル・ファースト
エイド(PFA)───────────
精神科医による専門的精神療法
災害医療におけるトリアージ────── 緊急事態ストレスを経験した人への心理的介入法
災害時こころの情報支援センター ─── 都道府県が設置する情報センター
デブリーフィング(debriefing)──── 不安や恐怖に対する薬物療法

正答 1

解答解説

  • 1  正しい。災害派遣精神医療チーム(DPAT:Disaster Psychiatric Assistance Team:ディーパット)は、自然災害や犯罪時等に、被災地域の精神保健医療ニーズの把握、他の保健医療体制との連携、各種関係機関等とのマネージメント、専門性の高い精神科医療の提供と精神保健活動の支援を行うため、都道府県および政令指定都市によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームです。
  • 2  誤り。サイコロジカル・ファーストエイド(Psychological First Aid:PFA:心理的応急処置)とは、災害早期に行う心理的支援方法の一つです。PFAは、災害による被害や犯罪による被害で苦しんでいる人に、同じ人間として行う、人道的、支持的な対応であって、専門家にしかできないことではありません。日常生活に必要な実際に役立つ支援やケアを提供することによって、被災者が安心して人々とつながっており、落ち着いて希望がもてると感じられるように支援することを目的としています。
  • 3  誤り。災害医療におけるトリアージとは、被災時に、患者の重症度に基づいて治療の優先度を決め選別することです。多数の傷病者が一度に発生する特殊な状況のもと、限られた医療資源のなかで、負傷者を、重症度、緊急度などによって分類し、治療や搬送の優先順位を決め、救助、応急処置、搬送、病院での治療の際に行います。
  • 4  誤り。災害時こころの情報支援センターは、国立精神・神経医療研究センターに設置されています。被災した都道府県のこころのケアセンターの設置を支援し、総合的な調整や助言、指導、データ分析を行う、全国的な機関です。都道府県等に対する技術的支援、広域災害等に対応するための全国規模での研修等を実施しています。また、災害時精神保健医療情報支援システム(DMHISS)の運用と保守を行っています。
  • 5  誤り。デブリーフィング(debriefing)とは、災害や精神的ショックを経験した人々に対して行われる、急性期の支援方法のことです。大規模災害や悲惨な死傷事故を目の当たりにした人々等、緊急事態ストレスを経験した人々への心理的介入法をいいます。

 いかがでしたか。では今回の「精神保健福祉相談援助の基盤」について、出題基準と過去問題の出題実績を分析しながら、頻出分野を中心に取り上げていきたいと思います。