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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第21回 精神疾患とその治療

 皆さんこんにちは。例年になく暑さが厳しい毎日が続きますが、体調はいかがでしょうか。熱中症にならないよう、睡眠不足で体調を崩さないよう、健康には十分気をつけて、この期間を乗り越えていきましょう。

 今回から専門科目に入っていきます。今回取り上げる「精神疾患とその治療」は、代表的な精神疾患とその症状が問題の大きな部分を占めます。疾病分類とそれぞれの分類における疾病の特徴や症状と治療法などを、よく把握しておきましょう。

 ではまず、先週の「権利擁護と成年後見制度」の課題を解説しておきましょう。

第18回 精神保健福祉士国家試験 「権利擁護と成年後見制度」

問題79 父母の離婚に伴い生ずる子(15歳)をめぐる監護や養育や親権の問題に関する次の記述のうち、適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 親権者にならなかった親には、子の養育費を負担する義務はない。
  • 2 子との面会交流について父母の協議が成立しない場合は、家庭裁判所が定める。
  • 3 親権者にならなかった親は、子を引き取り、監護養育することはできない。
  • 4 家庭裁判所は、父母の申出によって、離婚後も共同して親権を行うことを定めることができる。
  • 5 家庭裁判所が子の親権者を定めるとき、子の陳述を聴く必要はない。

正答 2

解答解説

  • 1 誤り。父母が離婚した場合、協議によりあるいは家庭裁判所の審判により、親権者とならなかった親にも、扶養義務があります。親権がない親は、扶養義務もなくなるのではなく、親権者にならなかった親にも、子の養育費を負担する義務があります。
  • 2 正しい。父母が協議上の離婚をするときは、子の監護をすべき者、父または母と子との面会およびその他の交流、子の監護に要する費用の分担その他の子の監護について必要な事項は、その協議で定めますが、子の監護に関する協議が調わないとき、または協議をすることができないときは、家庭裁判所が、これらの事項を定めます。
  • 3 誤り。親権者にならなかった親も、子を引き取り監護教育することができます。親権を行う者は、監護教育権として、子の利益のために子の監護および教育をする権利を有し、義務を負います。ただし、親権者が監護教育を行うことができない場合等は、親権を有しない者が監護教育を行ってもよいことになっています。
  • 4 誤り。離婚時の親権については、父母の協議が調わないとき、または協議をすることができないときは、家庭裁判所が父または母の請求によって協議に代わる審判をすることができますが、家庭裁判所が審判を行うときも、その一方だけを親権者と定めなければなりません。
  • 5 誤り。家庭裁判所が子の親権者を定めるとき、15歳以上の子については、子の陳述を聴かなければなりません。

 いかがでしたか。このほかに、憲法の基本的人権、民法の契約、親族、相続、消費者保護等についても、よく学習しておきましょう。

 では、今回の「精神疾患とその治療」に入っていきましょう。今回は、向精神薬とその治療について取り上げていきたいと思います。

 向精神薬は、気分安定薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬に、大きく分類することができます。これらのそれぞれの作用と適用する症状、副作用についてみていきましょう。