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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第20回 権利擁護と成年後見制度

 皆さん、こんにちは。今回は「権利擁護と成年後見制度」を取り上げます。この科目は難しいと思われがちですが、受験対策として求められている内容は限定されていますので、出題基準を丁寧に学習しておけば、合格点は十分にクリアできます。

 では、まず前回の「保健医療サービス」の課題の解説をしておきましょう。

第18回 精神保健福祉士国家試験 「保健医療サービス」

問題73 医療法に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 市町村は、医療機関に関する医療機能情報を集約し、住民に提供する。
  • 2 退院療養計画書には、患者の退院後の療養に必要な保健医療又は福祉サービスに関する事項が記載されている。
  • 3 入院診療計画書には、リハビリテーションに関する事項は含まれていない。
  • 4 医療に係る安全管理のための委員会の開催は、無床診療所にも義務づけられている。
  • 5 医療計画における医療の確保に必要な事業の中に、災害時における医療は含まれていない。

正答 2

解答解説

  • 1 誤り。医療機関に関する医療機能情報を集約し、住民に提供するのは、都道府県です。 病院、診療所又は助産所の管理者から医療情報の報告を受けた都道府県知事は、その報告された事項を公表しなければならないとされています。
  • 2 正しい。病院又は診療所の管理者は、患者の退院時に、退院後の療養に必要な、保健医療サービス又は福祉サービスに関する事項を記載した書面の作成、交付及び適切な説明が行われるよう努めなければならないこととされています。
  • 3 誤り。入院診療計画書には、患者の病名、症状、治療計画、検査・手術の内容・日程、推定される入院期間、リハビリテーション計画などを記載することとされています。医療機関の管理者には、患者が入院して7日以内に、入院診療計画書を作成し交付し、説明を行うことを義務づけられています。
  • 4 誤り。病院・診療所・助産所の管理者は、医療の安全を確保するための指針の策定、従業者に対する研修の実施等の、医療の安全確保が義務づけられており、安全管理のための委員会の開催についてもすべての病院、有床診療所に義務づけられていますが、無床診療所には、安全管理委員会の開催は義務づけられていません。
  • 5 誤り。医療法には、医療計画における医療の確保に必要な事業として、救急医療、災害時医療、へき地医療、周産期医療、小児医療および、都道府県知事が必要と認める医療があげられており、災害時における医療が含まれています。

 いかがでしたか。「保健医療サービス」は、医療保険制度の概要、診療報酬、医療法に規定されている医療提供施設、病院類型、医師や看護師などの医療専門職の役割、地域医療における連携等をよく学習しておきましょう。

 では、今回の「権利擁護と成年後見制度」について、過去の出題傾向を分析し対策を立てていきたいと思います。