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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第10回 人体の構造と機能及び疾病

 皆さんこんにちは。今回からいよいよ共通科目に入っていきます。共通科目は科目数が多く、科目によっては苦手意識をもつ受験生がいるかもしれませんね。

 共通科目の中には、知識を積み重ねることが求められる科目と、考え方などの理解が求められる科目に分類されます。今回取り上げる「人体の構造と機能及び疾病」は、どちらかというと、各分野における知識を確実に積み上げていくことで対応できる科目です。

 ただ、範囲が広く覚えなければならないことが多いので、油断せずに、全体をもらさず学習していきましょう。

 では、最初に前回の課題の解説をしておきましょう。

第18回 精神保健福祉士国家試験 「精神障害者の生活支援システム」

問題77 次のうち、精神保健福祉センターの業務として、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 特定相談支援事業者の指定
  • 2 医療保護入院に関する入院届の受理
  • 3 自立支援医療の申請窓口
  • 4 措置入院者及び医療保護入院者の定期病状報告の審査
  • 5 精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定

正答5

解答解説

  • 1 誤り。特定相談支援事業者の指定は、市町村長が行います。特定相談支援事業者とは、障害者総合支援法に基づく障害者自立支援制度における相談支援事業を行うもので、基本相談支援と計画相談支援を行います。相談支援事業者にはこれ以外に、基本相談支援と地域相談支援を行う一般相談支援事業者があります。
  • 2 誤り。医療保護入院に関する入院届の受理は、保健所です。病院の管理者は、入院届を医療保護入院患者が入院した翌日から10日以内に、保健所を経由して都道府県知事に提出しなければなりません。このとき、推定される医療保護入院による入院期間と、選任された生活環境相談員の氏名を記載した、入院診療計画書の写しを貼付して提出します。
  • 3 誤り。自立支援医療の申請窓口は、市町村です。自立支援医療の精神科通院医療に関しては、都道府県が実施主体となりますので、市町村は申請を受けたらそれを都道府県に送ります。都道府県は、精神保健福祉センターによる自立支援医療の要否の判定結果をふまえて、支給の要否を決定します。支給決定が下されると自立支援医療受給者証が交付されます。
  • 4 誤り。措置入院者及び医療保護入院者の定期病状報告の審査を行うのは、精神医療審査会です。精神医療審査会は、医療保護入院の入院届や措置入院者、医療保護入院者の定期病状報告書について、その入院の必要性の審査を行います。また、精神科病院に入院中の者やその家族等から、退院請求、処遇改善請求があったときに、その入院の必要性や処遇の妥当性について審査を行います。精神保健福祉センターは、精神医療審査会の事務を行いますが、審査を行う機関ではありません。
  • 5 正しい。精神保健福祉センターは、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定や、障害者自立支援制度における自立支援医療のうち、精神科通院医療にかかわる要否の判定を行います。この判定に基づいて、都道府県知事が精神障害者保健福祉手帳の交付を行います。

 いかがでしたか。「精神障害者の生活支援システム」では、精神障害者の就労や住居等の具体的な生活を支える法制度やサービスに関する出題が多いので、居住支援と就労支援関係を中心に、他の分野もよく学習しておきましょう。

 では、今回は「人体の構造と機能及び疾病」について、出題基準をもとに過去問を分析して出題傾向を把握し、頻出分野に焦点をあてて対策を立てていきたいと思います。