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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第8回 精神保健福祉に関する制度とサービス

 皆さんこんにちは。今回は、「精神保健福祉に関する制度とサービス」を取り上げます。精神保健福祉法を始め、医療保険制度や年金保険制度、介護保険制度、様々なサービス等、現場で精神障害者を支援する際に必要な、総合的な諸制度やサービスに関する内容が出題範囲になっています。まず、前回の課題の解説をしてから詳しく取り上げていきましょう。

第18回 精神保健福祉士国家試験 「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」

問題42 エバリュエーションに関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 課題分析で明らかになったニーズに対して様々な社会資源を検討し統合する。
  • 2 相談援助過程におけるクライエントのニーズ充足度や効果を客観的に精査する。
  • 3 支援計画の進捗状況と新しいニーズの追加及び目標達成度を確認する。
  • 4 個々のニーズの充足に向けて支援者や支援機関が各々の役割を遂行する。
  • 5 見守りを続け、必要に応じて介入できるよう準備する。

正答 5

解答解説

  • 1 誤り。課題分析で明らかになったニーズに対して、様々な社会資源を検討し統合するのは、支援計画の作成である。エバリュエーションとは、評価の意味で、支援計画に基づいて行った介入が、ニーズをどれだけ充足しているか、目標をどれだけ達成したか等、その効果を客観的に把握することである。
  • 2 正しい。エバリュエーションでは、援助過程におけるクライエントのニーズの充足度、援助の効果を、総合的、客観的に精査し評価を行う。その際、利用者自身の満足度、達成感、リカバリーの到達度なども含めて評価するとよい。
  • 3 誤り。支援計画の進捗状況と新しいニーズの追加及び目標達成度を確認するのは、モニタリングである。短期目標、長期目標に対して支援計画が有効に機能しているか、利用者の満足度、サービスの質等を確認し、心身の状況の変化や生活の変化が激しいとき等、新たな支援計画を作成しそれを実施する。
  • 4 誤り。個々のニーズの充足に向けて、支援者や支援機関が各々の役割を遂行するのは、支援の実施の段階である。この際、チームのメンバーの連携、必要な情報の共有、関連機関のコーディネート、インフォーマルな支援者のネットワーク化など、多様な援助技術を駆使した、より質の高い実践が要求される。
  • 5 誤り。見守りを続け、必要に応じて介入できるようにするのは、終結とアフターケアの段階である。支援計画の目標が達成され、支援が必要でなくなった場合、支援は終了するが、終結時には、クライエントの不安等の感情に対する配慮も必要になる。新たな課題が生まれ支援が必要になった場合は、再度支援する可能性があることを利用者に伝えておく等、必要に応じた介入ができるよう準備しておく。

 いかがでしたか。「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」では、精神保健福祉士の実践における援助として、すべての科目が総合的に出題されます。ケースワーク、グループワーク、コミュニティソーシャルワーク、権利擁護活動等、多様な援助技術を実践に活かせるような学習をしておきましょう。

 では今回の「精神保健福祉に関する制度とサービス」について、出題基準と過去問をもとに頻出分野を中心に見ていきたいと思います。