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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第2回 学習計画

 皆さんこんにちは。新年度を迎え、新たに大学4年生になった方々、新しい職場に配属された方、受験資格を得るために養成校に入学された方、現場で一層責任ある立場に立たれた方々等、様々な形で新たなスタートを切られた方が多いのではないでしょうか。

 大学生の皆さんは、卒論や就職活動で、現場で働いておられる方々は責任ある仕事との両立で、養成校の方は毎月のレポートやスクーリング、現場実習との両立で、指導的立場の方は部下の指導や運営管理、残業等との両立で、主婦の方々は子育てと仕事と勉強の両立で、これから時間との戦いになるでしょう。健康に留意して、限られた時間のなか効率よく合格できる力をつけていきましょう。

 皆さん一人ひとりの置かれている状況は異なりますが、精神保健福祉士の国家試験の合格という目標は一つです。この受験対策講座が、これからの9か月、初受験の方にとっても、再チャレンジの方にとっても、共に合格に向かって研鑽していける場になるよう、様々な角度から学習を支援していきたいと思っています。

 では今回は、試験までの学習方法と学習計画の立て方について取り上げていきましょう。

精神保健福祉士国家試験の性格

 近年の精神保健福祉士の国家試験の結果から、精神保健福祉士の国家試験の性格と特徴を把握しておきましょう。

 第18回の合格率は、全科目受験者の場合、61.6%、合格ラインは86点、得点率は53%でした。共通科目免除受験者の場合は、専門科目80点のうちの合格ラインは42点、得点率は53%でした。

 全科目受験生の合格率についてみてみると、第17回、第18回とも、61%台となっていますので、出題形式の変化や問題の難易度に大きな変化がない限り、合格率の約6割という状況は維持されるのではないかと思われます。

 合格ラインは、最も気になるところですが、第16回が81点、第17回が91点、第18回が86点でした。合格ラインは、問題の難易度と受験生の実力、及び得点率をどの位置に設定するかによって変化します。得点率だけをみると、第16回が50%、第17回が56%、第18回が53%と、50%から60%を推移しています。

 以上のことからわかることは、精神保健福祉士の国家試験は、全問のうち約6割が解ければ合格できるということ、また、10人のうち6人は合格できるように問題が作成されているということです。

問題構成と学習のポイント

 以上のことから、精神保健福祉士の国家試験に合格するためには、163問の全てを解けなければいけないということではない、ということがおわかりいただけたと思います。

 次に試験問題の構成について、見ていきましょう。試験問題の構成は、精神保健福祉士として、当然知っていなければならない基礎的な内容の問題が約5割、それらの知識を応用して実践で活かせるかどうかという、応用力を問う問題が約2割、新制度や時代の動向を正確に把握しているかという問題が約1割で、そのほかの約2割は、落とすための問題だと考えていいでしょう。

 つまり30問近くは、いわゆる難問といわれる、落とすための問題も入っているということです。科目ごとに見ていくと、10点科目の場合は、2問ほどは解けなくてよい問題が入っているということです。

 このような構成になっていますから、受験対策としては、必ず得点させるために作られている基礎的な内容を、十分に学習することがとても大切です。そして、それらの知識を応用することができる力をつけていくこと、最後に新制度や時代の動向について、データ関係を含めてチェックする、という学習を行っていくのがよいでしょう。

 過去問を解いていくとき、いわゆる難問といわれる問題に時間をとられないように注意しましょう。