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伊東先生の実技試験対策講座

石橋 亮一(いしばし りょういち)

 筆記試験が終わると次は実技試験が待っています。試験委員が見守るなかでの実技試験は、緊張してしまってなかなか思いどおりにできないものです。
 実技試験の効果的な試験対策は? 評価のポイントは? 試験直前には何をしたらよい?
 伊東利洋先生が、第27回介護福祉士実技試験に向けて4回にわたって講義します。

プロフィール伊東 利洋(いとう としひろ)

有限会社いとう総研 代表取締役
 長年の介護現場、介護研究において身に付けた、「魅せる介護」の研修で多くの支持を得てきた。現在は、経営から接遇研修まで介護企業をサポートする活動に従事している。
 介護福祉士試験の実技試験対策では、緊張下でも実践できる独自の研修プログラムで、ほとんどの受講生が合格してきた。
 著書に、『介護福祉士国試ナビ』(中央法規出版)、『社会福祉士国試ナビ』(中央法規出版)、『ケアマネジャー試験合格指南書』(日総研出版)、『社会保障制度指差しガイド』(日総研出版)などがある。

第3回 頻出事項を押さえよう!

 介護福祉士試験でよく出題される「身体介護」の内容をさらに分析すると、次のようになっています。

介護内容の分析

過去の出題回数


 試験問題は、各介護技術の「組み合わせ」で作られているようですので、まずは、頻出事項の「介護技術」をチェックしましょう!

(1)ベッド上で端座位にする

 側臥位から端座位にする、起座位から端座位にするなど、自分に適した方法を練習しましょう。
 端座位の後は、利用者の両足が床につく、健側の手をついてもらうなど、姿勢の安定を確認しましょう。


(2)ベッド上で側臥位にする

 両足を立てる方法、片足を立てる方法など、自分に適した方法を練習しましょう。
 健側を下に、腕の巻き込みに気をつけるなど安全・安楽にも配慮しましょう。


(3)車いすへの移乗

  • ・ベッド→車いす
  • ・車いす→ベッド
  • ・いす→車いす
のパターンを練習しましょう。

 移乗は「健側」から行いましょう。
 全介助よりも「自立支援」が得点につながりますので、利用者の残存機能を活用しましょう。


(4)ポータブルトイレへの移乗

  • ・ポータブルトイレ→ベッド
  • ・ベッド→ポータブルトイレ
の両方を練習しましょう。

 ズボンの着脱、排泄時の膝かけなど羞恥心への配慮も忘れないようにしましょう。


(5)車いす操作

 「自立支援」をアピールするために、発車、停車時のブレーキ操作は、健側は利用者にしてもらうとよいかもしれません。
 段差(角材)がある場合がありますので、段差を越える練習もしておきましょう。


(6)座位から立位(立ち上がり)

 「患側」から介助しましょう。
 足を引く、前かがみになる、膝折れに注意するなど、基本事項の確認をしましょう。


(7)歩行介助(杖なし)

 「患側」から介助しましょう。
 「健足→患足」の順に声かけをしながら介助する練習をしましょう。
 時々、段差(角材)がある場合がありますので、段差を超える練習もしておくと安心です。


(8)歩行介助(杖あり)

 杖の種類は、1本杖や多点杖などが出題されています。
 3点歩行は、「杖→患足→健足」を基本に練習しておくとよいでしょう。


(9)歩行介助(いすに座る)

 歩行介助は、いすに座るという介助がセットになります。
 前にテーブルがある場合とない場合を想定して練習しておきましょう。


(10)上着の着脱

 前開きの上着、かぶりの上着の両方を練習しておくと安心です。
 「脱健着患」の原則で練習しましょう。
 「自立支援」をアピールするために、利用者の残存機能を活用しましょう。


(11)ズボンの着脱

 「脱健着患」の原則で練習しましょう。
 (10)上着の着脱と同様、利用者の「自立支援」をアピールするために、残存機能を活用しましょう。


(12)視覚障害者の介護

 視覚障害者の方をテーブルまで誘導し、いすに腰かけてもらうまでの介助と食事内容の説明が過去2回出題されています。