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伊東先生の実技試験対策講座

石橋 亮一(いしばし りょういち)

 筆記試験が終わると次は実技試験が待っています。試験委員が見守るなかでの実技試験は、緊張してしまってなかなか思いどおりにできないものです。
 実技試験の効果的な試験対策は? 評価のポイントは? 試験直前には何をしたらよい?
 伊東利洋先生が、第27回介護福祉士実技試験に向けて4回にわたって講義します。

プロフィール伊東 利洋(いとう としひろ)

有限会社いとう総研 代表取締役
 長年の介護現場、介護研究において身に付けた、「魅せる介護」の研修で多くの支持を得てきた。現在は、経営から接遇研修まで介護企業をサポートする活動に従事している。
 介護福祉士試験の実技試験対策では、緊張下でも実践できる独自の研修プログラムで、ほとんどの受講生が合格してきた。
 著書に、『介護福祉士国試ナビ』(中央法規出版)、『社会福祉士国試ナビ』(中央法規出版)、『ケアマネジャー試験合格指南書』(日総研出版)、『社会保障制度指差しガイド』(日総研出版)などがある。

第1回 出題基準・合格基準を理解しよう!

 介護福祉士筆記試験、お疲れさまでした。次は3月1日(日)に実技試験が控えていますね。
 実技試験も筆記試験と同様、「何が」「どのように出題されて」「どのくらい得点すると合格するか?」「今年は何が出題されそうか?」など、過去の傾向などを踏まえた「受験対策」をとることが重要です。
 「受験」と「実務」との違いなどにも留意しながら、しっかりと対策をとっていきましょう!

出題基準を理解しよう!

 実技試験は、「出題基準」(試験委員が試験課題を作成するための基準)に基づいて作成されます。
 この基準を理解することは、何が「採点」されるポイントかを理解する上で非常に大切ですので、概要をつかんでおきましょう。

 大項目中項目小項目
1介護の原則安全・安楽転落・転倒・強打の防止
麻痺側の保護
誤嚥の予防
自立支援残存機能の活用
意欲の促進
個人の尊厳コミュニケーション
事前の説明と承諾
自己決定
接遇(言葉遣い・態度)
2健康状況の把握利用者の健康状況の把握外見(観)の変化を察知する観察
意識(反応)状況の変化を察知する能力
体温、脈拍、呼吸の測定
介護者の健康管理ボディメカニトクス
感染予防
3環境整備室内環境換気
温度、湿度
冷暖房
清潔
採光
ベッドベッドの機能
ベッドメイキング、リネン交換
4身体介護体位と体位変換体位の種類
体位(身体)の保持と膝折れ防止
テコの原理、ボディメカニクスの活用
体位の変換
移乗動作車いす (第18、21、24、25回試験)
ポータブルトイレ
ストレッチャー
いす
移動・歩行介助ベッド上での移動
車いす、ストレッチャーでの移動
肢体不自由者の歩行介助 (第20、23回試験)
視覚障害者の歩行介助 (第26回試験)
食事の介助食事の種類と介助
食前の介助
摂食の介助
食後の介助
排泄の介助トイレ及びポータブルトイレへの誘導と介助 (第22回試験)
便器・尿器の介助
おむつの介助
保清の介助清拭
入浴・シャワー浴 (第19回試験)
足浴・手浴
洗面
口腔ケア・義歯の取り扱い
洗髪
衣服の着脱衣服の着脱
寝衣の交換
衣服のたたみ方
整容の介助髪をとかす
ひげそり

 出題基準で特に重要な点は、「1 介護の原則」「2 健康状況の把握」を適切に表現することだと言われています。それを踏まえて、「4 身体介護」を課題にそって展開していきます。

合格基準を理解しよう!

 出題基準に沿って課題が出題され、各課題の「チェック項目」をクリアすると得点になります。
 「合格」するには、「合格基準」を満たさなければなりません。何点くらいで合格するのかを確認しておきましょう!

「合格基準」
 課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とする。

 過去の合格基準を眺めてみますと、課題の難易度で前後しているようですが、近年は100点満点中、「約54点以下」の得点で合格していることがわかります。
 また、複雑な課題であれば、40点~50点でも合格できるようです。

 実技試験の最大の敵は、「緊張」だと言われています。
 「緊張」のあまり、「何をしたか覚えていない・・・」というのが、多くの不合格者の共通点です。「緊張」の原因の一つに、「完璧」にしなければ合格できない・・・という思い込みがあります。
 まずは、「半分程度」の課題クリアで合格できる! と心のハードルを下げることが大切です。

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