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石橋先生の受験対策講座

石橋 亮一(いしばし りょういち)

忙しい日々の中で効率よく勉強するにはどうしたら?とお悩みのあなたに、ぴったりのガイド役となるのがこのコーナーです。介護の現場にも詳しい石橋亮一先生が受験勉強のポイントを講義します。

プロフィール石橋 亮一(いしばし りょういち)

社会福祉法人同胞互助会にて特別養護老人ホーム、在宅介護支援センターに、株式会社ベネッセコーポレーションにてホームヘルプサービスなどに従事。
現在は、地域や学校、介護サービス事業者や施設の研修講師、アドバイザー、介護認定審査会委員、東京都第三者評価員、介護サービス情報の公表制度調査員などを兼務。介護福祉士などの受験対策講座も数多く行っている。 (介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級、介護予防主任運動指導員)

第29回 介護の基本(3)~介護サービス~

 今週は、「介護の基本」の3回目です。
 今回は、私たちが従事する介護サービスについて整理しましょう。

介護サービス

 介護サービスには、フォーマルサービスとインフォーマルサービスがあります。前者は介護保険法や障害者総合支援法が適用されるサービスなどに相当し、後者は家族や親族、隣近所、ボランティアなどによるものです。利用者の介護生活を支援する上で、フォーマルサービスとインフォーマルサービスとの連携(れんけい)、チームケアも大切といえます。

 以下、介護保険法が適用される主なサービスを列挙(れっきょ)します。本講座第9回も参照してください。これらサービスの利用に際しては、利用者と家族に重要事項説明書を渡して、サービス内容を説明し、同意を得て、利用者と契約書を取り交(か)わします(第28回に「社会の理解」で出題)。

居宅サービス

  • 訪問介護(ホームヘルプサービス):訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の居宅を訪問し、入浴、排泄(はいせつ)、食事などの介護、調理、洗濯、掃除などの家事、生活に関する相談・助言などを行う。なお、要支援者が利用する介護予防サービス(予防給付)の一つである介護予防訪問介護は、利用者の生活機能の維持または向上を目指す(第25回に出題)が、2014(平成26)年の介護保険制度の改正により、介護予防通所介護とともに、市町村が実施する地域支援事業に移行することになった。
  • 通所介護(デイサービス):老人デイサービスセンターなどにおいて、入浴、排泄、食事などの介護、生活に関する相談・助言、健康状態の確認、機能訓練などを行う。なお、事業者は、正当な理由なくサービスの提供を拒(こば)んではならない(全サービスに共通する規定)(第28回に出題)。
  • 短期入所生活介護(ショートステイ):老人短期入所施設や特別養護老人ホームなどに短期間入所し、入浴、排泄、食事などの介護その他の日常生活上の世話、機能訓練を行うとともに、家族介護者の負担軽減を図る。
  • 特定施設入居者生活介護:有料老人ホームなどに入所している利用者について、施設サービス計画(ケアプラン)に基づき、入浴、排泄、食事などの介護、生活に関する相談・助言、機能訓練、療養上の世話などを行う。

施設サービス

  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム):身体上、精神上の著(いちじる)しい障害のため、常時介護を必要とし、居宅での介護を受けることが難しい利用者が入所する。また、特別養護老人ホームでは、担当する職員を一定期間固定して配置し、個室とその利用者10名前後が、相互に社会的関係を築くように支援する、ユニット型が整備されている(第24回、27回に出題)。
  • 介護老人保健施設:病状が安定期にある利用者について、病院退院後に居宅での生活を送ることが難しい場合の中間施設として位置づけられ、在宅復帰に向けたリハビリテーションなどを行う。
  • 介護療養型医療施設:病状が安定期にあり、医学的管理のもとで長期療養を必要とする利用者が入所(入院)する。

地域密着型サービス

  • 夜間対応型訪問介護:居宅の利用者について、訪問介護員(ホームヘルパー)が、夜間に、定期的な巡回(じゅんかい)訪問や、通報により随時(ずいじ)訪問し、排泄の介護などを行う(第26回に出題)。
  • 小規模多機能型居宅介護:居宅の利用者について、居宅またはサービスの拠点(きょてん)において、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、入浴、排泄、食事の介護などを行う。なお、小規模多機能型居宅介護事業者は、運営推進会議を設け、地域に開かれたサービスと質の確保を図る(第25回、26回に出題)。
  • 認知症対応型共同生活介護(グループホーム):認知症の利用者について、共同生活を営(いとな)むための住居にて、家庭的な環境と地域住民との交流のもと、入浴、排泄、食事の介護などを行う(第24回に出題)。
  • 複合型サービス:小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせて、一体的にサービスを提供する(第26回に出題)。
  • 地域密着型介護老人福祉施設:定員29人以下の特別養護老人ホームである。

 地域密着型サービスは、指定を行った市町村の区域内に住所を有する者が主に利用する、地元密着のサービスです。また、上記のような各種サービスをケアプラン(居宅サービス計画など)に位置づけ、手配する居宅介護支援などのケアマネジャーが展開するケアマネジメントにおいて、アセスメントは利用者および家族に面接して行うことが、第24回で出題されました。

 上記以外のサービスについても、お手元のテキストで読み通してください。また、障害者総合支援法が適用されるサービスについても、同様に学習してください。サービスに関して、本試験では、他の科目でも出題されるとともに、さまざまなサービスに関する事例問題も複数出題されています。前回(本講座第28回)の連載で学習した理念などをふまえ、現場での実務経験を思い起こしながら解答することで、正解を導くことができるかと思います。過去問題解説集でも確認してみましょう。