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石橋先生の受験対策講座

石橋 亮一(いしばし りょういち)

忙しい日々の中で効率よく勉強するにはどうしたら?とお悩みのあなたに、ぴったりのガイド役となるのがこのコーナーです。介護の現場にも詳しい石橋亮一先生が受験勉強のポイントを講義します。

プロフィール石橋 亮一(いしばし りょういち)

社会福祉法人同胞互助会にて特別養護老人ホーム、在宅介護支援センターに、株式会社ベネッセコーポレーションにてホームヘルプサービスなどに従事。
現在は、地域や学校、介護サービス事業者や施設の研修講師、アドバイザー、介護認定審査会委員、東京都第三者評価員、介護サービス情報の公表制度調査員などを兼務。介護福祉士などの受験対策講座も数多く行っている。 (介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級、介護予防主任運動指導員)

第4回 カリキュラムの全体像

 こんにちは。
 前回は、筆記試験の学習方法をお伝えしました。
 今回は、カリキュラム(出題基準)の全体像をとらえることで、これからの学習の概要をイメージしてみましょう。

カリキュラムは3領域11科目(医療的ケアの領域を除く)

 下の図をご覧ください。
 第24回から第28回までのカリキュラムは、「人間と社会」「こころとからだのしくみ」「介護」の3つの領域からなっています。そして、それらの領域に計11科目が振り分けられています。
 国家試験で出題される、各科目の出題数は確定していません。介護福祉士養成施設における教育時間数などを踏まえて設定されていると見込まれますが、ここでは、過去5回(第24回~第28回)の筆記試験で出題された問題数を記します。

図 カリキュラムの体系と出題問題数

 上記の11科目のほかにも、「総合問題」として、介護現場で出会う利用者の事例(実例)について、10行程度の文章を読んで解答する設問があります。1つの事例について3問出題されますが、過去5回は4事例(12問)出題されました。これにより、過去5回は毎回、合計120問の出題でした。

各領域の概要

 次に、公表されている出題基準を参考に、各領域の概要と学習のポイントを紹介します。
 なお、本講座の第2回でもふれた、医療的ケアの領域については、現時点で、出題基準などが公表されていません。後日、改めてお伝えしたいと思います。

人間と社会

 人間の尊厳、自立とは何か、そして介護における尊厳の保持や自立支援などについて確認します。さらに、人間関係の形成と、必要とされるコミュニケーションの方法などについて習得します。
 難解な科目としてポイントになるのが「社会の理解」で、人間社会を構成する家族や地域の現状などを把握するとともに、その生活を支える介護保険法、障害者総合支援法などの社会保障制度について理解します。

こころとからだのしくみ

 私たちが日々営む介護は、自立支援の視点で、老化・老衰、病気・障害とその程度にあわせて行っています。それを適切に行い続けるために知っていなければならない人間の心身の老化や病気、障害について学びます。
 認知症の高齢者が増加するなか、「認知症の理解」が独立した科目になっていることも注目されます。
 また「こころとからだのしくみ」という科目では、人間のこころとからだの仕組みそのものを学習します。まさに医学系の科目といえます。

介護

 前述の2つの領域の知識なども活かしながら、介護が必要な利用者の生活を支援していくための、介護そのものの知識、技術、理念(方針)を習得します。
 特に、利用者の介護生活における解決すべきニーズ(課題)に応じた支援を計画的に行うための展開プロセスを理解する「介護過程」は、現場でも日増しに重要視されており、大事な科目です。
 なお介護の領域は、実務経験を思い起こすことで正解を導くことができる内容も多く含まれます。

 これらを見据えながら、次回からは科目ごとの具体的な学習へと入ります。まずは「人間と社会」領域からご一緒しましょう。

 来週からも、どうぞよろしくお願いいたします。