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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が21.5%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

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第19回 「ケアマネジメント論」2回目

あと60日を切りました!

 第100回記念の高校野球も毎日楽しみなところですが、朝日新聞社がこの100回大会のコマーシャルをやっていたのですが、高校生501人の応援ダンス、ご覧になりましたか?
 いゃあ~圧巻、感動ですね。甲子園の球児はもちろんですが、きっと手に血のにじむような練習の成果だと感動のダンスパフォーマンスと、大会の一戦一戦を見て感涙している私が最近います。やっぱり不断の努力はいいものです。皆さんも10月14日に向けて、不断の努力をお願いいたします。

 さて、過日のセミナーで、凄い「自習ノート」を見せていただきました。まさに血のにじむ努力をされていました。私の今年は基本テキストが大幅に変わっていること、昨年の1点で不合格だった悔しさから、七訂と八訂を比べながら、新しく書き下ろされた箇所を比較しながらノートはつくられていました。
 ケアマネジメント論に入った第17回と第18回では、『[八訂]介護支援専門員基本テキスト』(以下「基本テキスト」)の執筆者が大きく変わり、「特に基本テキストの改訂は今回の試験にどのように影響するものかと案じています。介護支援分野においては地域包括ケアの深化や介護保険法の改正を含め、ケアマネジャーや地域包括支援センターさらには、地域支援事業などの記載内容が大幅に増え、さらにはケアマネジャーのあり方まで言及している点は大きな変更点です。」と書きました。
 そこで、今回は私も八訂「基本テキスト」を読んでみて、「我流ノート」をつくってみました。今回は八訂「基本テキスト」をお持ちでない方にはページ数などは参考にならないと思われますが、どんな内容が書かれているかも知っていただくことだけでも大切だろうと思います。
 あくまでも「我流ノート」ですし、読み落としてまとめていない部分もあるかもしれませんが、今週は、できましたら基本テキストを読みながら、私のノートと比べていただければと思います。

 八訂「基本テキスト」では、第1巻の第1編に「介護支援専門員に必要な基本視点」として、第1節「ケアマネジメントの定義」、第2節「介護支援専門員の役割」、第3節「介護支援専門員に必要な基本知識」が4ページから18ページまで巻頭を飾っていることは、七訂「基本テキスト」よりも、ケアマネジメントや介護支援専門員の基本テキストらしい感じがしますし、ここに地域包括ケアシステムや地域共生社会とのつながりが書かれています。
 さらに第2編の「介護保険制度論」のあとに第3編「ケアマネジメント」として、約190ページでイラストを交えてわかりやすく書かれているのが、八訂「基本テキスト」の特徴です。昨年までの私が解説してきた「介護支援専門員としての15の鍵」とか「8つの基本姿勢」なども八訂「基本テキスト」では掲載されておらず、バイスティックの7原則などの定説へと変更されていることも特徴で、ケアマネジメントの重要文献からの引用部分も多い、すこし学術的な感もあります。 それでは、我流ではありますが、ノートを掲載させていただきます。

第1編「介護支援専門員に必要な基本視点」我流ノート

介護支援専門員に必要な基本視点

[ケアマネジメントの理解]

  • ●ケアマネジメントの定義 (基本テキスト1巻4~7ページ)
  • 定義 「支援の必要な人のニーズと社会資源を結びつける支援方法」
    • 1980年代 アメリカ 精神保健領域で導入
    • 1990年代 イギリス コミュニティ・ケア法で導入
    • 日本では 1980年代中頃 高齢者福祉領域で用いられる
      • 1990年 在宅介護支援センターがケアマネジメント機関
      • 1995年 障害者福祉領域で導入が検討される
      • 2000年 介護保険法 → 「介護支援専門員」「居宅介護支援」
      • 2006年 障害者自立支援法 →「サービス利用計画作成費」
      • 2012年 障害者総合支援法 →「サービス等利用計画」
      • 2015年 生活困窮者自立支援法でケアマネジメント手法が応用される
  • キーワード 「ニーズとさまざまな社会資源を結びつける」「利用者の立場」
    「ケアの継続性」
  • ロス(Ross,M)による3つのモデル 「最小限モデル」「コーディネーションモデル」
    「包括モデル」

→ ストレングス(強さ)をみつけ、活かす
→ 地域のケアシステムを発展させる


  • ●介護支援専門員の役割 (基本テキスト1巻8~14ページ)
  • 1 利用者の自立支援
    • (1)自立支援 ①自立と自律 ②自立の種類 ③自立と依存
    • (2)信頼関係の構築 バイスティックの原則、ロジャースの三つの態度
  • 2 家族への支援
    • (1)介護家族の理解 心理的・身体的・社会的・経済的なさまざまな負担
    • (2)家族への支援の必要性
  • 3 地域包括ケアの推進
    • (1)地域生活の継続
    • (2)地域包括支援センターとの連携
      • ①日常生活圏域ニーズ調査等
      • ②地域ケア会議の実施
      • ③医療・介護の量的、質的分析
      •  地域課題の発見、対応策の協議、対応策の決定・実施

  • 地域ケア会議 5つの機能

①個別課題の解決 ②地域支援ネットワークの構築 ③地域課題の発見
④地域づくり、資源開発 ⑤政策形成

  • ●介護支援専門員の業務に必要な基本知識 (基本テキスト1巻15~19ページ)
  • 1 社会資源の把握と活用
  • 2 介護保険制度の構造
  • 3 高齢者支援に関連する諸制度
  • 4 高齢者保健医療の基礎知識

[高齢化の進展と高齢者を取り巻く状況]

  • ●人口構造等の将来予測と課題 (基本テキスト1巻22~25ページ)
  • 1 総人口の動向 「人口減少」「少子化」「後期高齢者の増加」
  • 2 世帯類型の動向 75歳以上の単独または夫婦のみの世帯が増加
  • 3 年齢階級別要介護認定率 85歳以上は6割となる
  • 4 認知症高齢者の増加 介護の必要な原因:第1位「認知症」

  • ●地域包括ケアシステムの基本理念 (基本テキスト1巻26~33ページ)

定義
「地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り。住み慣れた地域でその有する能力に応じた日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制」
内容
①尊厳の保持 ②住まいとすまい方 ③介護予防・生活支援 ④地域づくり


第3編「ケアマネジメント」我流ノート

ケアマネジメント

[介護保険制度におけるマネジメント]

  • ●介護保険制度におけるケアマネジメント(基本テキスト1巻200~208ページ)
  • 介護保険制度におけるケアマネジメントの種類
    • (1)居宅介護支援…居宅の要介護者
    • (2)施設における介護支援…施設の要介護者
    • (3)介護予防支援…居宅の予防給付を受ける者
    • (4)第1号介護予防支援事業…予防給付を受けない居宅要支援者等

  • ●運営基準を遵守したケアマネジメントの重要性(基本テキスト1巻209~277ページ)
  • 1 運営基準(支援)の理解(基本テキスト1巻209~250ページ)
    • ・指定居宅介護支援事業者
      • 人員基準 常勤1人以上配置 (利用者35人に1人)
        管理者は「主任介護支援専門員」2018.04~
      • 運営基準 主な基準は理解しておくこと「表1-2-1」
        運営基準(支援)の概要 (基本テキスト1巻209~212ページ)
        居宅介護支援の具体的取り扱い方針(基本テキスト1巻212~213ページ)
        運営基準(支援)・解釈通知(支援)(基本テキスト1巻214~250ページ)
  • 2 介護支援専門員の基本倫理・理念 (基本テキスト1巻251~259ページ)
    • (1)自立支援の視点
    • (2)ストレングスとエンパワメント
    • (3)権利擁護
    • (4)人権尊重
    • (5)主体性の尊重
    • (6)公平中立
    • (7)社会的責任
    • (8)個人情報の保護
  • 3 利用者・家族の主体性尊重のしくみ(基本テキスト1巻259~262ページ)
    家族規模の縮小により家族が担う育児や介護の負担が増大
  • 4 家族への支援の必要性(基本テキスト1巻262~270ページ)
    要介護者等のいる世帯 「各家族世帯」 37.9% 「単独世帯」29.0%
    主な介護者 58.7%が同居
     「配偶者」25.2% 「子」21.8%   男性34.0% 女性66.0%
     男女とも「60~69歳」が最も多い  ストレス68.9%が「ある」
  • 5 チームアプローチと適切なサービス利用の視点(基本テキスト1巻270~275ページ)
    • (1)信頼関係が構築されていること
    • (2)情報を共有すること
    • (3)目標を共有すること
    • (4)それぞれの専門性を発揮すること
    • (5)互いの役割や専門性を尊重し、対等な関係であること
  • 6 地域包括ケアシステムにおける位置づけ(基本テキスト1巻276~277ページ)
    • (1)地域ケア会議
    • (2)社会資源の開発

  • ●居宅介護支援の介護報酬(基本テキスト1巻278~283ページ)
    • (1)基本報酬
    • (2)加算減算の算定要件

[居宅のケアマネジメント]

  • ●利用者本位の徹底とチームアプローチの実施 (基本テキスト1巻286~318ページ)
    • (1)インテーク
    • (2)アセスメント
      • ①要介護者の生活ニーズの内容やその程度を明らかにする
      • ②生活ニーズに対応する要介護者の能力を明らかにする
      • ③生活ニーズに対応するインフォーマルサポートの力量を明らかにする
      • ④生活ニーズに対応するフォーマルサービスの必要性と内容を明らかにする
    • (3)計画の作成
      • ①居宅サービス計画原案の作成
      • ②課題整理総括表
      • ③サービス担当者会議
        → 利用者本・家族と位置づけたサービス事業者・医師
    • (4)モニタリングと計画の修正
      • ①サービスの効果の評価
      • ②利用者の状況に応じた修正
      • ③リスク管理
      • ④情報提供と個人情報の保護

  • ●ケアマネジメントの記録(基本テキスト1巻319~327ページ)
    • (1)記録の意義
      • ①保険者に対する責任を果たす(法令順守・介護報酬請求の根拠)
      • ②利用者に対する責任を果たす(サービスの質の向上・説明責任)
      • ③専門職としての専門性の向上に対する責任

  • ●居宅のケアマネジメントの実際(基本テキスト1巻328~345ページ)

[介護予防ケアマネジメント]

  • ●運営基準(予防)を遵守したケアマネジメントの必要性(基本テキスト1巻348~352ページ)
    • (1)基準については、運営基準(支援)と同様と読み替え

  • ●指定介護予防支援の介護給付費(介護報酬)(基本テキスト1巻353ページ)
    • (1)加算の種類 初回加算・介護予防小多機連携加算

  • ●介護予防ケアマネジメントの意義・目的(基本テキスト1巻354~355ページ)
    • (1)地域包括支援センター
      要支援1、要支援2の者と介護予防・日常生活支援総合事業対象者

  • ●介護予防ケアマネジメントの開始過程 (基本テキスト1巻356~359ページ)
    • (1)対象者の把握 介護予防の必要な高齢者を様々な機会で把握
      介護予防・日常生活支援総合事業を希望→基本チェックリスト
       ☛利用するサービス・事業で A・B・Cの三種類

  • ●介護予防サービス・支援計画作成のための課題分析(基本テキスト1巻360~362ページ)
    • (1)居宅介護のような「課題分析標準項目」等はない
    • (2)基本チェックリスト→ 6つの介護予防ニーズ
        運動機能の低下・低栄養状態・口腔機能の低下・
        閉じこもり・認知機能の低下・うつ病の可能性

  • ●介護予防サービス・支援計画作成指針(基本テキスト1巻363~366ページ)

  • ●モニタリングおよび介護予防サービス・支援計画での再課題分析(基本テキスト1巻367~368ページ)

  • ●介護予防支援事業者と関係機関・関係者との連携 (基本テキスト1巻369~370ページ)
    地域包括支援センター、介護予防サービス事業者、民生委員、
    ボランティア等のインフォーマルな支援/li>

  • ●介護予防ケアマネジメントの実際 (基本テキスト1巻371~388ページ)


 来週は、指定基準についてまとめてみようと思います。八訂「基本テキスト」では、重要な基準が表でまとめられているという七訂とは違う点があります。

 台風が去り、また暑さが増してくるような様子です。体調を充分管理していただき、是非とも甲子園の球児たちと同じように、不断の努力をお願いいたします。