メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が21.5%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

2018ケアマネ試験に向け受験勉強スタート!! 信頼度No.1の中央法規出版『ケアマネジャー受験対策商品2018』はこちら!!

ケアマネ試験に向け、合格に必要な「基礎力」を身につけよう!! 「林先生の受験対策講座」の林和美先生が、講師として合格への基礎力を伝授!

第9回 第3単元「保険事故」 3回目

あっという間に6月です!

 もう、あっという間に今年も6月ですね!! 試験まであと120日余りとなりました。

 そして、いよいよ、間もなく、待望の「八訂 介護支援専門員基本テキスト」が発行されます。
 介護保険法の改正はもとより、地域包括ケアシステムの深化や「我が事」「丸ごと」の地域共生社会 の考え方、さらには地域支援事業により介護保険のあり方はもちろん、介護支援専門員の果たすべき役割や期待も新たなものがあります。

 過日、札幌で開催された「日本ケアマネジメント学会」研究大会でも、ケアマネジャーの新たな展開やこれからの方向性を示唆する発表が見られたのは、介護保険施行以前のケース・マネージメント時代に叫ばれていた、私にとっては本来的な役割になってきたような、懐かしさを覚えました。

 そんな時代になったことを考えると、基本テキストの記載内容も大きく変わっていてほしいと願うのは私だけでしょうか… 早く、読みたい~ !!!!!

 来週には届くかな? 届きましたら、この「けあサポ」の受験対策もこれまでのワークブックの参照ページと「基本テキスト」の参照ページも記載して皆さんの受験勉強を応援していきますね。

 また、私が講師を務めさせていただく、受験対策セミナー『基礎力養成編』では、「八訂 介護支援専門員基本テキスト」を使用して講義を進める予定です。
 改訂によってどこがどのように変わったかとか、私が試験を作成するのだったら、ここは出題したいな。 なんて合格に直結するポイントを早く見つけてみたいですね。

もう一つ大切なこと

 都道府県によっては、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の受験手続きも始まりましたね。実務経験を証明する書類(実務経験(見込)証明書)を「複数の事業所」にお願いしなければならない場合もありますから、早めの手続きをお願いします。

 各都道府県の担当課リストは、社会福祉振興・試験センターのホームページの一覧をご覧くださいね。

 ケアマネジャー試験の実施要項を記載しながら、合格への闘志もきっと湧いてくることかと思います。
 今週は少し頑張ってみませんか!!

「保険事故」のまとめ

 さて今週で、第3単元の「保険事故」についてまとめてみようと思います。

 先週の「20問の○×問題」(過去問)を見ていただければわかりますが、「保険事故」の問題は、同じようなステータスの選択肢が多かったことからも、「保険事故」の問題については「保険事故」の重要ワード(第7回「保険事故」1回目)をしっかりおさえていれば解答できる問題ですね。

 そして、先週「宿題」として出しました、第18回(2015(平成27)年度)~第20回(2017(平成29)年度)の問題について、解説しながら第3単元の「保険事故」をまとめたいと思います。

第18回(2015(平成27)年度)

問題16  要介護認定について正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 要介護認定等基準時間には、徘徊に対する探索が含まれる。
  • 2 要介護認定等基準時間には、輸液の管理が含まれる。
  • 3 市町村は、新規認定調査を指定市町村事務受託法人に委託できる。
  • 4 要介護認定は、申請者の家庭での介護時間を計測して行う。
  • 5 家庭裁判所には、申請権がある。

【正解】 ( 1・2・3 )

解説
  • 1 正しい。(「ワークブック」42ページ)
  • 2 正しい。(「ワークブック」42ページ)
  • 3 正しい。(「ワークブック」39ページ)
  • 4 厚生労働省の定める「要介護認定等基準時間」の算定方法により行われます。(「ワークブック」42ページ)
  • 5 申請ができるのは、本人または申請代行できると厚生労働省令で定められている者であり、家庭裁判所は定められていません。(「ワークブック」38~39ページ)

問題17 要介護認定における認定調査票の基本調査項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 精神・行動障害に関連する項目
  • 2 身体機能・起居動作に関連する項目
  • 3 サービスの利用状況に関連する項目
  • 4 特別な医療に関連する項目
  • 5 主たる介護者に関連する項目

【正解】 ( 1・2・4 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」40ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 正しい。
  • 3 認定調査票の基本調査項目にサービスの利用状況に関連する項目は含まれません。
    ただし、課題分析標準項目には含まれています。(「ワークブック」151ページ)
  • 4 正しい。
  • 5 認定調査票の基本調査項目に主たる介護者に関連する項目は含まれません。
    ただし、課題分析標準項目には含まれています。(「ワークブック」151ページ)

問題18 要介護認定における主治医意見書の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 認知症初期集中支援チームとの連携に関する意見
  • 2 心身の状態に関する意見
  • 3 社会生活への適応に関する意見
  • 4 傷病に関する意見
  • 5 生活機能とサービスに関する意見

【正解】 ( 2・4・5 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」41ページに記述されています。

  • 1 主治医意見書の項目には、認知症初期集中支援チームとの連携に関する意見は含まれません。
  • 2 正しい。
  • 3 主治医意見書の項目には、社会生活への適応に関する意見は含まれません。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

第19回(2016(平成28)年度)

問題14 要介護認定、要支援認定の有効期間について正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 区分変更申請の場合は、6月間が原則である。
  • 2 区分変更申請の場合は、24月間の設定が可能である。
  • 3 新規申請の場合は、24月間の設定が可能である。
  • 4 新規申請の場合は、12月間の設定が可能である。
  • 5 新規申請の場合は、3月間の設定が可能である。

【正解】 ( 1・4・5 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」44~45ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 区分変更申請の場合は、3月間~12月間の設定が可能です。
  • 3 新規申請の場合は、3月間~12月間の設定が可能です。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

※本年4月より「36か月も可能」という改正がありますので、基本テキストが出版されましたら、確認をお願いいたします。

問題15 介護認定の広域的実施の目的として適切なものはどれか。3つ選べ。

  • 1 第2号被保険者の保険料の統一
  • 2 介護認定審査会委員の確保
  • 3 市町村間の要介護状態区分ごとの分布の統一
  • 4 近隣市町村での公平な判定
  • 5 認定基準の効率化

【正解】 ( 2・4・5 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」47ページに記述されています。

  • 1 要介護認定等の事務を行うのが目的とされています。
  • 2 正しい。
  • 3 要介護状態区分ごとの分布の統一をする必要はありません。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

問題16 要介護認定に係る主治医意見書における「医学的管理の必要性」の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 訪問薬剤管理指導
  • 2 訪問保清指導
  • 3 訪問栄養食事指導
  • 4 訪問歯科衛生指導
  • 5 訪問飲水管理指導

【正解】 ( 1・3・4 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」41ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 訪問保清指導は含まれていない。
  • 3 正しい。
  • 4 正しい。
  • 5 訪問飲水管理指導は含まれていない。

問題 要介護認定に係る主治医意見書における「サービス提供時における医学的観点からの留意事項」の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 血圧
  • 2 飲水
  • 3 摂食
  • 4 排泄
  • 5 嚥下

【正解】 ( 1・3・5 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」41ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 飲水は含まれていない。
  • 3 正しい。
  • 4 排泄は含まれていない。
  • 5 正しい。

第20回(2017(平成29)年度)

問題23 要介護認定について正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 要介護認定等基準時間には、「じょく瘡の処置」が含まれる。
  • 2 要介護認定等基準時間には、「家族の介護負担」が含まれる。
  • 3 主治医意見書の項目には、「短期記憶」の問題の有無が含まれる。
  • 4 主治医意見書の項目には、「社会参加」の状況が含まれる。
  • 5 主治医意見書の項目には、「対人交流」の状況が含まれる。

【正解】 ( 1・3 )

解説
  • 1 正しい。 「ワークブック」42ページ
  • 2 「家族の介護負担」は含まれていない。 「ワークブック」42ページ
  • 3 正しい。 「ワークブック」41ページ
  • 4 「社会参加」は含まれていない。 「ワークブック」41ページ
  • 5 「対人交流」は含まれていない。 「ワークブック」41ページ

問題24 介護認定審査会について正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 審査対象者を担当する介護支援専門員が参加しなければならない。
  • 2 地域包括支援センター職員が参加しなければならない。
  • 3 原則として、保険者である市町村の職員は委員となることができない。
  • 4 審査対象者の主治医の意見を聞くことはできない。
  • 5 必要に応じて、審査対象者の家族の意見を聞くことができる。

【正解】 ( 3・5 )

解説

該当部分はすべて「ワークブック」46~47ページに記述されています。

  • 1 審査対象者の介護支援専門員が参加しなければならないという規定はない。
  • 2 地域包括支援センター職員が参加しなければならないという規定はない。
  • 3 正しい。
  • 4 審査対象者の状況を書面で確認できない場合は、主治医の意見を求めることができる。
  • 5 正しい。

 宿題の解説はいかがでしたか。
 先週もお話ししたように、近年は赤字で示したような「基本調査」の項目や「主治医意見書」の内容といった、「認定調査」に関する詳細なことを問う問題が、連続して出題されています。

 今年もこうした問題は定着して出題されるのでしょうか? どうしても必要な知識なのかという疑問もあるのですが、3年間連続して問題が出ているということで、チェックしてきましょう。
 しかしながら、基本は、「要介護認定の手続きについて全体像を把握し、利用者に正確に情報を説明することができる」ということですからね。

 さて来週からは、第4単元「保険給付」の単元に入ります。

 過去問の分析からみると、この第4単元「保険給付」からの出題が一番多いですね。

 「なぜならば」と考えれば、ケアマネジャー(介護支援専門員)の中心的な業務が、ニーズに基づく適切なサービスの提供にあるわけですから、介護保険から給付されるサービスの種類や内容、介護報酬の仕組みなどの知識は、ケアマネジャーにとって大切な部分となりますから、当然出題数も多いことになります。

 だから…「八訂 介護支援専門基本テキスト」を、早く読みたいです。