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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が13.1%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

ケアマネ試験に合格したいあなたに、絶対に必要な「基礎力」がここで身につきます!! 2017年度 ケアマネジャー受験対策講座「基礎力養成編」 7月1日(土)東京会場/7月2日(日)大阪会場 『ケアマネジャー受験対策講座(セミナー)』詳細・お申し込みはこちらから

第9回 第3単元「保険事故」3回目

あっという間に6月です!

 もう、あっという間に今年も6月ですね!! 試験まであと120日余りとなりました。

 都道府県によっては、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の受験手続きも始まりましたね。実務経験を証明する書類(実務経験(見込)証明書)を「複数の事業所」にお願いしなければならない場合もありますから、早めの手続きをお願いします。
 各都道府県の担当課リストは、社会福祉振興・試験センターのホームページの一覧をご覧くださいね。

 ケアマネジャー試験の実施要項を記載しながら、合格への闘志もきっと湧いてくることかと思います。
 今週は少し頑張ってみませんか!!

「保険事故」のまとめ

 さて今週で、第3単元の「保険事故」についてまとめてみようと思います。

 先週の「20問の○×問題」(過去問)を見ていただければわかりますが、「保険事故」の問題は、同じようなステータスの選択肢が多かったことからも、「保険事故」の問題については「保険事故」の重要ワード(第7回「保険事故」1回目)をしっかりおさえていれば解答できる問題ですね。

 そして、先週「宿題」として出しました、第17回(2014(平成26)年度)~第19回(2016(平成28)年度)の問題について、解説しながら第3単元の「保険事故」をまとめたいと思います。

第17回(2014(平成26)年度)

問題13  要介護認定について正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 第1号被保険者は、医療保険の被保険者証を添付して申請する。
  • 2 認定調査票の基本調査項目には、身体障害者障害程度等級が含まれる。
  • 3 主治医意見書の項目には、認知症の中核症状が含まれる。
  • 4 被保険者が調査又は診断命令に従わないときは、申請を却下することができる。
  • 5 主治医がいないときは、介護認定審査会が医師を指定できる。

【正解】 ( 3・4 )

解説
  • 1 医療保険の被保険者証を添付して申請するのは第2号被保険者です。『[七訂]介護支援専門員基本テキスト』(「基本テキスト」)1巻78ページ・『ケアマネジャー試験ワークブック2017』(「ワークブック」41ページ)
  • 2 身体障害者障害程度等級は含まれません。(「基本テキスト」1巻76ページ・「ワークブック」43ページ)
    ただし、課題分析標準項目には含まれています。(「基本テキスト」1巻293~294ページ・「ワークブック」137ページ)
  • 3 正しい。(「基本テキスト」1巻77ページ・「ワークブック」45ページ)
  • 4 正しい。(「基本テキスト」1巻81ページ・「ワークブック」44ページ)
  • 5 主治医がいない場合の医師の指定は市町村が行います。(「基本テキスト」1巻81ページ・「ワークブック」44ページ)

問題14 要介護認定の認定調査票(基本調査)について正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 買い物は、含まれる。
  • 2 徘徊は、含まれない。
  • 3 点滴の管理は、含まれない。
  • 4 家族の介護力は、含まれる。
  • 5 外出頻度は、含まれる。

【正解】 ( 1・5 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻76ページ・「ワークブック」43ページに記述されています。

  • 1 正しい。買い物は、基本調査の「社会生活への適応に関連する項目」として含まれています。
  • 2 徘徊は、基本調査の「認知機能に関する項目」の1つとして含まれています。
  • 3 点滴の管理は、基本調査の「特別な医療」関連行為の1つとして含まれています。
  • 4 「家族の介護力」は基本調査には含まれていません。ただし、ケアマネジャーがケアプランをつくるためのアセスメントを行う際の「課題分析標準項目」には含まれています。(「基本テキスト」1巻293~294ページ・「ワークブック」137ページ)
  • 5 正しい。「外出頻度」は、「生活機能に関連する項目」の1つに含まれています。

問題15 要介護認定等基準時間の算定方法について正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 家庭で行われる介護時間を基にする。
  • 2 「1分間タイムスタディ・データ」による樹形モデルを用いる。
  • 3 「特別な医療」に関する項目から求められた時間を合算する。
  • 4 「特定疾病」に関する項目から求められた時間を合算する。
  • 5 主治医意見書の「移動」の項目に記入された時間を合算する。

【正解】 ( 2・3 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻82ページ・「ワークブック」44~46ページに記述されています。

  • 1 介護時間は、厚生労働省の定める「要介護認定等基準時間」の算定方法により算定されます。
  • 2 正しい。
  • 3 正しい。
  • 4 「特定疾病」との関連項目は含まれていません。
  • 5 主治医意見書の「移動」の項目は合算されません。

問題16 要介護認定について正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 介護認定審査会は、複数の市町村で共同設置することができる。
  • 2 主治医意見書の項目には、医学的管理の必要性が含まれる。
  • 3 介護認定審査会は、必要があるときは、主治医の意見を聴くことができる。
  • 4 介護認定審査会は、認定に際してサービスの種類の指定権限を持つ。
  • 5 認定されなかった場合には、被保険者証は返還されない。

【正解】 ( 1・2・3 )

解説
  • 1 正しい。(「基本テキスト」1巻89ページ・「ワークブック」50ページ)
  • 2 正しい。(「基本テキスト」1巻77ページ・「ワークブック」45ページ)
  • 3 正しい。(「基本テキスト」1巻84ページ・「ワークブック」46ページ)
  • 4 サービスの種類の指定を行うのは市町村です。(「基本テキスト」1巻84ページ・「ワークブック」46ページ)
  • 5 認定されなかった場合にも返還されます。(「基本テキスト」1巻85ページ・「ワークブック」46ページ)

第18回(2015(平成27)年度)

問題16 要介護認定について正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 要介護認定等基準時間には、徘徊に対する探索が含まれる。
  • 2 要介護認定等基準時間には、輸液の管理が含まれる。
  • 3 市町村は、新規認定調査を指定市町村事務受託法人に委託できる。
  • 4 要介護認定は、申請者の家庭での介護時間を計測して行う。
  • 5 家庭裁判所には、申請権がある。

【正解】 ( 1・2・3 )

解説
  • 1 正しい。(「基本テキスト」1巻76ページ・「ワークブック」44ページ)
  • 2 正しい。(「基本テキスト」1巻76ページ・「ワークブック」44ページ)
  • 3 正しい。(「基本テキスト」1巻80~81ページ・「ワークブック」42ページ)
  • 4 厚生労働省の定める「要介護認定等基準時間」の算定方法により行われます。(「基本テキスト」1巻82ページ・「ワークブック」44ページ)
  • 5 申請ができるのは、本人または申請代行できると厚生労働省令で定められている者であり、家庭裁判所は定められていません。(「基本テキスト」1巻78~79ページ・「ワークブック」41~42ページ)

問題17 要介護認定における認定調査票の基本調査項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 精神・行動障害に関連する項目
  • 2 身体機能・起居動作に関連する項目
  • 3 サービスの利用状況に関連する項目
  • 4 特別な医療に関連する項目
  • 5 主たる介護者に関連する項目

【正解】 ( 1・2・4 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻76ページ・「ワークブック」43ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 正しい。
  • 3 認定調査票の基本調査項目にサービスの利用状況に関連する項目は含まれません。
    ただし、課題分析標準項目には含まれています。(「基本テキスト」1巻293~294ページ・「ワークブック」137ページ)
  • 4 正しい。
  • 5 認定調査票の基本調査項目に主たる介護者に関連する項目は含まれません。
    ただし、課題分析標準項目には含まれています。(「基本テキスト」1巻293~294ページ・「ワークブック」137ページ)

問題18 要介護認定における主治医意見書の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 認知症初期集中支援チームとの連携に関する意見
  • 2 心身の状態に関する意見
  • 3 社会生活への適応に関する意見
  • 4 傷病に関する意見
  • 5 生活機能とサービスに関する意見

【正解】 ( 2・4・5 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻77ページ・「ワークブック」45ページに記述されています。

  • 1 主治医意見書の項目には、認知症初期集中支援チームとの連携に関する意見は含まれません。
  • 2 正しい。
  • 3 主治医意見書の項目には、社会生活への適応に関する意見は含まれません。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

第19回(2016(平成28)年度)

問題14 要介護認定、要支援認定の有効期間について正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 区分変更申請の場合は、6月間が原則である。
  • 2 区分変更申請の場合は、24月間の設定が可能である。
  • 3 新規申請の場合は、24月間の設定が可能である。
  • 4 新規申請の場合は、12月間の設定が可能である。
  • 5 新規申請の場合は、3月間の設定が可能である。

【正解】 ( 1・4・5 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻86~87ページ・「ワークブック」48~49ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 区分変更申請の場合は、3月間~12月間の設定が可能です。
  • 3 新規申請の場合は、3月間~12月間の設定が可能です。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

問題15 介護認定の広域的実施の目的として適切なものはどれか。3つ選べ。

  • 1 第2号被保険者の保険料の統一
  • 2 介護認定審査会委員の確保
  • 3 市町村間の要介護状態区分ごとの分布の統一
  • 4 近隣市町村での公平な判定
  • 5 認定基準の効率化

【正解】 ( 2・4・5 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻89ページ・「ワークブック」50ページに記述されています。

  • 1 要介護認定等の事務を行うのが目的とされています。
  • 2 正しい。
  • 3 要介護状態区分ごとの分布の統一をする必要はありません。
  • 4 正しい。
  • 5 正しい。

問題16 要介護認定に係る主治医意見書における「医学的管理の必要性」の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 訪問薬剤管理指導
  • 2 訪問保清指導
  • 3 訪問栄養食事指導
  • 4 訪問歯科衛生指導
  • 5 訪問飲水管理指導

【正解】 ( 1・3・4 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻77ページ・CD821ページ・「ワークブック」45ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 訪問保清指導は含まれていない。
  • 3 正しい。
  • 4 正しい。
  • 5 訪問飲水管理指導は含まれていない。

問題17 要介護認定に係る主治医意見書における「サービス提供時における医学的観点からの留意事項」の項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 血圧
  • 2 飲水
  • 3 摂食
  • 4 排泄
  • 5 嚥下

【正解】 ( 1・3・5 )

解説

 該当部分はすべて「基本テキスト」1巻77ページ・CD821ページ・「ワークブック」45ページに記述されています。

  • 1 正しい。
  • 2 飲水は含まれていない。
  • 3 正しい。
  • 4 排泄は含まれていない。
  • 5 正しい。

 宿題の解説はいかがでしたか。
 先週もお話ししたように、近年は赤字で示したような「基本調査」の項目や「主治医意見書」の内容といった、「認定調査」に関する詳細なことを問う問題が、連続して出題されています。

 今年もこうした問題は定着するのでしょうか? どうしても必要な知識なのかという疑問もあるのですが、3年間連続して問題が出ているということで、チェックしておきましょう。
 しかしながら、基本は、「要介護認定の手続きについて全体像を把握し、利用者に正確に情報を説明することができる」ということですからね。

 さて来週からは、第4単元「保険給付」の単元に入ります。

 過去問の分析からみると、この第4単元「保険給付」からの出題が一番多いですね。

 「なぜならば」と考えれば、ケアマネジャー(介護支援専門員)の中心的な業務が、ニーズに基づく適切なサービスの提供にあるわけですから、介護保険から給付されるサービスの種類や内容、介護報酬の仕組みなどの知識は、ケアマネジャーにとって大切な部分となりますから、当然出題数も多いことになります。

 おつかれでしょうが、予習もしておきましょうね。