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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が13.1%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

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第1回 いよいよ4月 受験対策講座 開講します

 皆さんお待たせいたしました。今週から2017(平成29)年度の「第20回介護支援専門員実務研修受講試験」(ケアマネジャー試験)を受験する方々を対象とした けあサポ「受験対策講座」を開講いたします。

 講座を担当いたしますのは、 国際医療福祉大学で教鞭をとっております林 和美と申します。
 私自身は、今年でケアマネジャー試験対策にかかわって、なんと20年目になります。今年、実施される試験が第20回ですから、第1回からケアマネジャー試験対策を行っているというわけです(ちなみに、私は第1回ケアマネジャー試験(1998(平成10)年)の合格者です)。

 これまで中央法規出版さんを中心に、全国各地で開催されるケアマネジャー試験対策セミナーの講師、雑誌の連載執筆、模擬問題集の作問、受験対策ビデオへの出演など、さまざまな活動を行ってきました。この けあサポ「受験対策講座」も、今年で11年目に入ります。
 一昨年(2015(平成27)年)のケアマネジャー試験からは、受験資格による免除科目があったのですが、これが廃止され、受験される皆さんは、「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の全60問を受験することになりました。さらに昨年度(2016(平成28)年度)のケアマネジャー試験合格者には、合格後に受講する「実務研修」の時間数が、それまでの約2倍となりました。
 さらに来年、2018(平成30)年のケアマネジャー試験からは、受験にかかる資格として法定資格保有者を基本とすることとされています。これにより、今年、2017(平成29)年度ケアマネジャー試験は、駆け込みで受験者が増えることが予測されます。
 また、昨年(2016(平成28)年)のケアマネジャー試験の合格率が驚異の13.1%という難しさでした。
 そのため、昨年不合格となった方が、今年のケアマネジャー試験に猛チャージのリベンジ受験をする方も多いと思われますので、さらに受験者数はさらに増えるのではないかと思っています。

 全国の受験者数合格者数合格率
第19回(2016(平成28)年度)124,585人16,280人13.1%

 こう考えると、ケアマネジャーの試験は大変難関だから…、「1回で受かろうなんて思っていません」「まずは今年受けてみて考える」なんて声も聞こえてきますが、そんなことは言っておられません! 私は、全力で皆さんが今年のケアマネジャー試験で合格できるよう支援していきますのでよろしくお願いいたします。

 そのために みなさんには、次の2つをお願いいたします。

  • (1)勉強に使用する「教科書」を準備する。
  • (2)「試験要項・受験願書の入手と申込み」は確実にする

 試験日は、全国統一の10月8日(日)です。
 あと187日ほどとなっています。

 なお、ケアマネジャー試験の受験にあたっては、各都道府県または都道府県の指定する指定機関に受験願書を提出する必要があります。受験願書は、都道府県ごとに違いますが、例年6月頃から配布・受付が始まります。
 各都道府県の問い合わせ先は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページ(「介護支援専門員」のタブをクリック)にリンクされていますので、受験願書の入手と申込みは確実に行ってくださいね。

 さて。合格を目標に一歩一歩確実に進みましょう。すべては合格計画・学習計画からはじめるとよいでしょう。

ケアマネジャーになる人は、「合格プラン」をつくることができる人

 介護支援専門員(ケアマネジャー)の業務は、要介護者等の自立に向けたケアプラン(介護サービス計画)を作成することです。つまりプラン(計画)を作成することが、ケアマネジャーの専門性の重要な要素でもあります。
 ということは、皆さんのゴールすなわち目標は「合格」にあるわけですから、皆さんには、まずこの「合格」に向けての「計画」を立てることが得意であることが皆さんには求められますね。
 つまり、「計画」を作成し、実施することにより目標の実現が可能になるように支援するケアマネジャーという専門職になるんですから、自分の「合格計画」が立てられ、実施していけるようになることが何より重要なのです。
 このプロセスは、ケアマネジメントの手法と全く同じと考えてよいのではないでしょうか?
 ケアマネジメントは、アセスメント(評価)・ニーズの把握・ケアプランの作成・ケアプランの実施・モニタリング(監視)・再アセスメントと、ゴールに向けて順次すすめていきます。このプロセスを自分の「合格プラン」として実施できるかどうかが、合否をわけるポイントになると考えるからです。

ケアマネジャー試験をアセスメントする(1)

 皆さんが10月8日(日)に受験するケアマネジャー試験とは、どういうものかアセスメント(評価診断)してみたいと思います。
 この試験は、介護保険法に基づく介護支援専門員(ケアマネジャー)の養成を目的に、1998(平成10)年から試験が年1回行われています。ケアマネジャー試験自体は国家試験ではなく、都道府県が実施することになっています。
 実際は国の登録試験問題作成機関である「社会福祉振興・試験センター」が問題を作成し、全国共通の問題で各都道府県において実施されます。
 そして都道府県は、国の示す合格基準で合否を判断することになっています。合格率の高い都道府県と低めの都道府県があったりしますが、合格基準は同じですから、「合格率の高い都道府県で受験したほうがよい」なんてことはありません。
 ちなみに今年のケアマネジャー試験の正答番号・合格基準の公表は11月28日(火)の予定です。
 また、ケアマネジャー試験合格後には、「実務研修」を受講しなければならないことも、あらかじめ知っておいてください。

ケアマネジャー試験をアセスメントする(2)

 ケアマネジャー試験で合格するには、ケアマネジャー試験について知ることが必要ですが…。
 では、なぜこの試験があるのかはご存じですか?
 今では「ケアマネジャー試験」とか呼ばれることが多いのですが、「介護支援専門員実務研修受講試験」が正式な名称です。
 制度的にはご存じの通り、ケアマネジャー試験に合格したあとに、「実務研修」を修了(修了者名簿に登録)後、都道府県知事から「介護支援専門員証」を受けてはじめて「介護支援専門員」(ケアマネジャー)となることができるのです。
 そうなんですよ。ケアマネジャー試験に合格するだけでは「ケアマネジャー」になれないんです。
 その実務研修は、その受講者が、すでに一定の知識・技術をもっていることを前提に組み立てられています。
 では、その一定の知識・技術とは何か? ということを知ることが、ケアマネジャー試験の合格へのポイントとなります。

 つまり、ケアマネジャー試験では、ケアマネジャーの「知識・技術」として、要介護者等や一般市民に対し、介護保険制度やその手続き、さらには適切なサービスを調整するための手法、またそのサービスの内容や手続きなどを正確に伝えることができるかが問われます。
 したがって、介護保険法をはじめ、制度やその仕組みについて基礎的な事項を理解しており、かつ、一般市民の方にわかりやすく説明できるという「知識・技術」が必要となるわけです。

試験の内容は、すべて「基本テキスト」にある

 私は受験勉強にあたって、長寿社会開発センターの発行する『[七訂]介護支援専門員基本テキスト』(「基本テキスト」)が重要であると考えています。
 最近ではケアマネ試験対策の参考書のラインナップも充実し、どの参考書にも表紙や帯に「これで合格!」とか書いてあるのですが、やはりどの参考書も「基本テキスト」に基づいているからです。
 これまでのケアマネジャー試験でも、この「基本テキスト」からかなり多く出題されていることを考えると、「基本テキスト」は何よりも重要な「テキスト」となります。
 これまでの実際のケアマネジャー試験問題の解答・解説と講評する際に、「基本テキスト」の記載ページを確認しながらすすめています。なぜなら、その正答の根拠は、この「基本テキスト」に書かれているんですよ。
 つまり「基本テキスト」の理解が合否のカギを握るのです。
 しかし、あの重いテキストをいつも読むとなると…。
この「基本テキスト」は、完璧なのですが、全3巻プラスCD-ROMつきで、内容が非常に多く、読むだけで非常に大変なのです。私はこの「基本テキスト」をマスターすることこそが、合格への近道へと考えるのですが、最近では購入しない人もいらっしゃいます。
 「基本テキスト」を躊躇してしまう方は、「要約本」もあわせて活用されるとよいと思います。
 あっ! 中央法規さんの『ケアマネジャー試験ワークブック2017』(「ワークブック」)の編集には私もかかわっていますので、ぜひ一度手に取ってみていただけるとありがたいです。

そこで参考書選びのコツ

  • 「出版社選び」… 信頼のおける出版社であるかどうか
  • 「七訂対応」… 改正されている部分が反映しているかどうか
  • 「最新のもの」… 書籍発行年月日を確認する

 値段やデザインやキャッチコピーも気になりますが、昨年のケアマネジャー試験の傾向を反映した問題集や要約本もすでに発行されています。
 この「けあサポ」を運営している中央法規出版さんのホームページに資格試験対策書の紹介ページがありますので、みなさんの受験対策に必要なものを準備いただければと思います。
 あっ! あわせて中央法規さんではケアマネ受験対策セミナーも予定されています。私も、「基礎力養成編」と「実力養成編」と題し、7月~8月にセミナーを東京と大阪の2か所だけになりますが、予定していますので、ぜひともご参加ください。
 このセミナーでも、「基礎力養成編」では「基本テキスト」(長寿社会開発センター)を使用して、「実力養成編」では「ワークブック」(中央法規出版)を使用してわかりやすい講義をしたいと準備しています。

 この けあサポ「受験対策講座」では、まず、介護支援分野の中心的な介護保険法を概説してみます。
 毎週火曜日の更新ですが、みなさんの受験勉強の伴走者として応援しつづけますね。

 さあ 絶対に合格をするために まずは目標を明確に定めてください。
 頑張りましょう!!!