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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が15.6%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

第26回 「受験対策講座のまとめ」3回目

いよいよです 決戦のとき…

 いよいよ今週末は、これまで蓄えてきた知識を発揮する勝負のときです。
 誰しも完璧な状態で試験日を迎えることなんてありえません。試験時間が近づくにつれ、不安も増すものです。あきらめてはいけません!!!!!
 あきらめた瞬間に脳は活動をやめてしまうのです。「最後まであきらめるな!」それが合格の秘訣なのです。
 また、私は大医学の社会福祉士国家試験に臨む学生に、某予備校の看板に書かれた言葉を贈っています。
 その某予備校は、いつもは「日々是決戦」と掲げているのですが、試験が近づくとこの看板が立てられます。
「冷静・沈着・大胆」
 みなさんにもこの言葉、「冷静・沈着・大胆」を贈ります。選択肢を冷静沈着に味わって読んでみる、そして場合によっては、大胆に判断することも大切という意味でしょうか…。試験直前に、私がこの言葉をメールで学生に送ると、学生は「クスッと笑って、緊張がほぐれた」とか「落ち着くことができました」「先生ありがとうございます。大胆に暴れてきます(笑)」などと返してきてくれます。本当は某予備校の名言なんですが(ペコッ)
 さて、「けあサポ」のケアマネジャー試験受験対策講座では、まとめとして3回にわたり「介護支援分野」の模擬問題を3問ずつ掲載しております。先週はすこし歯ごたえのある「地域支援事業」と「介護予防支援」から作問してみましたが、自信をなくしたという声もチラホラ…(本当はそうであっては困るのですが)。
 そこで、今回は基本的な最終チェック問題として作成みました。先々週が「被保険者」「介護保険事業計画」「介護保険財源」、そして先週が「地域支援事業」「介護予防支援」でしたので、今週は「要介護認定」と「条例」と「保険料」の問題を作問してみました。みなさんの学習の最終確認として活用いただければ幸いです。

模擬問題

模擬問題7 要介護認定等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 第2号被保険者が「脳出血による後遺症」で要介護状態となったので、保険者に認定申請をした。
  • 2 主治医がいない場合は、都道府県の指定する医師の診断を受けなければならない。
  • 3 要介護認定の基本調査項目には、家庭における「実際の介護時間」も計測して行われる。
  • 4 要介護認定で不認定となった場合は、改めて要支援認定を申請しなければならない。
  • 5 要介護認定審査に際し、保険者はサービスの種類の指定を行うことができる。

解答 1・5 

解説
  • 2 主治医がいない場合は、市町村の職員である医師、または市町村の指定する医師の診断を受けなければならない。都道府県の指定する医師は「身体障害者手帳の診断」などがある。
  • 3 要介護認定は、全国一律の審査項目で行われるが、実際の家庭での介護時間ではなく、「要介護認定等基準時間」といって、1次判定において基準となる時間とは異なる。
  • 4 要介護認定と要支援認定は、同時に行われるため、ここで不認定となった場合は要介護状態でも要支援状態でもないと判定(非該当)されているので、再度申請する必要はない。

模擬問題8 介護保険法にかかる「条例」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。2つ選べ。

  • 1 都道府県は、介護認定審査会の委員の定数を条例で定めなければならない。
  • 2 市町村の条例には、2014(平成26)年より地域包括支援センターの指定基準についても委任されている。
  • 3 市町村の条例には、2014(平成26)年より指定居宅介護支援の指定基準についても委任されている。
  • 4 指定地域密着型介護老人福祉施設の入所定員については、市町村の条例で定める。
  • 5 第1号被保険者の普通徴収にかかる賦課徴収については、都道府県の条例で定める。

解答 2・4 

解説
  • 1 都道府県の条例で定めなければならないのは、介護保険審査会の公益代表委員の3人以上の定数である。介護認定審査会の委員定数は、市町村の条例で定める。
  • 3 都道府県の条例に委任されています。なお、2014(平成26)年の改正により、指定居宅介護支援の指定基準については、2018(平成30)年に、都道府県の条例から市町村の条例に委任することが決められている。
  • 5 第1号被保険者の普通徴収にかかる賦課徴収については、市町村の条例で定めることとされている。

模擬問題9 介護保険の保険料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。3つ選べ。

  • 1 第1号被保険者の保険料徴収権の消滅時効は5年とされている。
  • 2 普通徴収の収納の事務は私人にも委託できる。
  • 3 第2号被保険者の保険料を徴収した医療保険者は、社会保険診療報酬支払基金に対し「介護給付費・地域支援事業支援納付金を納付する。
  • 4 調整交付金には、災害時に保険料の減免等した場合の「特別調整交付金」もある。
  • 5 第1号被保険者の保険料は、3年に1度設定され、所得水準により原則6段階の所得段階別定額保険料として算定される。

解答 2・3・4 

解説
  • 1 第1号被保険者の保険料徴収権の消滅時効は2年とされている。
  • 5 所得段階別定額保険料については、原則9段階の設定となっており、市町村は条例により細分化した所得段階を設定してもよいとされている。

これまでお読みいただきありがとうございました

 今年の「けあサポ」での私のケアマネジャー試験受験対策講座は、全26回でした。少しでもお役に立てればとペースメーカー的に毎週更新を続けてきましたが、今年のケアマネジャー試験受験対策講座は今回をもちまして終講とさせていただきます。
 みなさんががんばってきた成果が、10月2日(日)の当日、十二分に発揮されることを期待しています。
 あっ! くどいようですが… 試験問題は、問題冊子をめくって第1問から始めないほうがいいでよ!! これまでのケアマネジャー試験は、必ず問題1問題2あたりは、難問中の難問が位置づけられていますからね。問題24問題25の比較的にやさしくて、正答がわかりやすい問題から始めましょう。気分よく解き始めたいですからね(ただし、マークするところを間違えないこと…)。
 それから全問正解を目指していただくことは大切ですが、間違えてもよい問題数もありますから「冷静・沈着・大胆」に、試験問題にぶつかってきてください。

 「けあサポ」では、試験問題の「予想解答」を10月3日(月)以降に掲載します。また「けあサポ」ケアマネジャー試験受験対策講座第27回として「試験講評」も10月6日くらいにアップしますのでお読みください。

 試験日がみなさんにとって、よい一日になることを祈っております。