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林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が15.6%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

第22回 「ケアマネジメント論」6回目

いよいよ あと1か月!

 あっという間に試験日まで「あと1か月」ちょっととなりました。模擬試験などで、勉強の進み具合を自分でモニタリングしていらっしゃる方は、自信をお持ちになられている方も、ショックを受けられている方もいらっしゃるかと思います。どちらにしてもあと1か月ありますから、1点でもアップできるような効率的な学習をしていきましょう。

 先週もお話いたしましたが、オリンピックのメダリストたちにとって結果を出すためには、練習量はもちろんですが、イメージトレーニングとかメンタルの強さとかいった面もかなり左右するようです。この1月間は、体調管理はもちろんのこと精神的にも自信がもてるような取り組みをしてほしいと思います。

ケアマネジメントのプロセス

 「ケアマネジメント」の考え方について解説する前に、実際の過去問題や事例問題などの解き方の解説をしてしまっていることに申し訳ないと思いつつ、そうしていることには理由があります。つまり、ケアマネジャーになるための介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の問題に「ケアマネジメント」そのものについての出題が少ないからなのです。

 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「ケアマネジメントの技法」を実施することによって、利用者の個々のニーズに応じたサービスが総合的・一体的・効率的に提供されるために支援していくことが可能になりますので、「ケアマネジメント」を実施することが、介護支援専門員(ケアマネジャー)の本来業務なのです。にもかかわらず、近年はその「ケアマネジメント技術」に関する出題数が減少して、1~2問程度となってしまっているのです。

 私は大学で、「ケアマネジメント論」の講義を担当しているのですが、「ケアマネジメント論」は半年間授業をやっても時間が足りないぐらいです。それなのに「ケアマネジャー試験」での、介護支援専門員(ケアマネジャー)が本来業務としている「ケアマネジメント」についての出題が1~2題とは…。本当に残念で仕方ありません。

 「専門員」と言うぐらいなんだから、本当はアメリカのように大学教育で「ケアマネジメント学科」とかがあって、「ケアマネジメント論」修了後に試験を受けるぐらいの条件があってもいいのではないかと思っていますよ(まぁ愚痴っても仕方ありませんね)。

 ではまず、はじめに「介護保険=ケアマネジメント」ではないことは理解してくださいね。

 そもそも「ケアマネジメント」の考え方は、1970年代後半にアメリカにおけるいわゆる精神病院解体を取り組む過程で生まれたものですね。

 大学では、「『ケースワーク』と『コミュニテイワーク』と『ネットワーキング』が組み合わさった技術である」と説明すると、学生はイメージ化できるようです。

 つまり「ケアマネジメント」は、介護保険では制度上に位置づけられたのですが、高齢者のみを対象とする援助技術ではないということですね。

 また、さらに「ケアマネジメント」は、「複雑多様な生活課題(ニーズ)を持つ人々に、適切な社会資源を総合的に提供し、支援しつづける援助技術」であるのです。

 「ケアマネジメント」の定義はさまざまですが、その構成要素に「ニーズ」「リンケージ(結びつけ)」「総合的な提供」「モニタリング」という4つはどの定義にも見られます。

 そこで、ここで公開してよいのか判りませんが(私の講義を聞いている学生が見ると困るのですが…)、私が大学での「ケアマネジメント論」の試験問題として、次のようなものを出題しているので、みなさんも考えていただければと思います。