メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が15.6%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

第21回 「ケアマネジメント論」5回目

努力は裏切らない

 いやぁ、オリンピックはすごいことになっていましたね! ライブ映像ではなく、編集された数分のドラマ仕立てを見る限りにおいての範囲ですが、感動して涙を流している自分がいました。

 ダイジェスト番組で、あんなメダルラッシュだけを観ていると、誰でもメダルが取れるかの錯覚を受けてしまうかもしれませんが、あの舞台に上がるまでですら、大変な道であり、「努力は裏切らない」とはよくいった言葉だと思いました。

 さて、いよいよあと40日です! 計画通りに進んでいない人も、女子レスリングの最後の最後での逆転劇が、まだまだ努力をすれば合格に間に合う! と、みなさんを勇気づけたことと思います。しかしながら、メダリスト、オリンピックに出ているすべての選手が、やっぱり厳しい練習をしたからこそ逆転もできたのではないかと思います。残された時間を有効に使いながらラストスパートの時期になりますよ! 最後まで応援していますからね。

ケアマネジメントの考え方

 先週までは「居宅介護支援事業所等」の「指定基準」について、過去問題を見ながら出題傾向を見てみました。

 もう一度、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の「介護支援分野」の全25問の構成について整理すると、18問が「介護保険制度論」、7問が「ケアマネジメント論」といったところがここ数年の平均的な出題数の割合です。

 「ケアマネジメント論」の7問のうち、2問が介護支援専門員として適切なものを選べという事例問題となっています(問題24・問題25)。

 残る5問のうち、2問程度が本講座第18回第19回第20回で解説した「指定基準」に関する問題という感じですね。

 残る3問については、やはり基本的な「介護支援サービスのプロセス」に関する問題ということになります。そのなかでも「居宅サービス計画」の策定についての問題は毎年出題されています。一昨年からはこの「居宅サービス計画」の策定についての内容を「指定基準」の問題とあわせて出題されました。「介護支援サービスのプロセス」に関する問題は、「指定基準」における「居宅サービス計画」の策定に関する問題も出題されることになっているようですね。

 そこで、「居宅サービス計画」の策定に関する問題について、まずまとめて問題を解いてみましょう。

一問一答形式でチャレンジしてみましょう

(  黄色マーカー をクリックすると正解が見られます )

  • (1)居宅サービス計画には、長期目標を記載する。 〇 
  • (2)原案段階では、利用者及びその家族の生活に対する意向は含めない。 × 
  • (3)被保険者証に居宅サービスの種類の指定について記載がある場合でも、利用者はその変更の申請ができる。 〇 
  • (4)提供されるサービスの目標とは、利用者がサービスを受けつつ到達しようとする目標を指す。 〇 
  • (5)介護給付対象サービス以外の公的サービス及びインフォーマルな支援を優先的に盛り込まなければならない。 × 
  • (6)居宅介護支援事業者と同一法人のサービス事業者のサービスを優先的に盛り込むことが原則である。 × 
  • (7)利用者本位を徹底するため、要介護者等から要望のあったサービスは、すべてケアプランに盛り込む。 × 
  • (8)自立支援とは、最終的にADLの自立を目指すことである。 × 
  • (9)ケアチームの構成員には、インフォーマルサポートの提供者は該当しない。 × 
  • (10)サービス優先アプローチではなく、ニーズ優先アプローチを行う。 〇 
  • (11)要介護者等の自己決定に介護支援専門員が同意できない場合は、合意が得られるよう努力する。 〇 
  • (12)居宅サービス計画に認知症対応型通所介護を位置づける場合は、利用者の主治の医師等の意見を求めなければならない。 × 
  • (13)居宅サービス計画に短期入所生活介護を位置づける場合は、原則として利用する日数が要介護認定有効期間のおおむね半数を超えないようにしなければならない。 〇 
  • (14)居宅サービス計画に福祉用具貸与を位置づける場合は、当該計画にそれが必要な理由を記載しなければならない。 〇 
  • (15)特定福祉用具販売の給付は、居宅サービス計画に位置づけなくてもよい。 × 
  • (16)ストレングスをケアプランに反映していくことが重要である。 〇 
  • (17)ストレングスには、利用者の嗜好、願望、抱負は含まない。 × 
  • (18)ストレングスとして、利用者のもつ社会資源も含まれる。 〇 
  • (19)ストレングスとは、利用者が自らの行動に対して統制や介入を受けないことである。  × 
  • (20)ストレングスを導きだすためには、利用者との対等な援助関係が基礎となる。 〇 
  • (21)介護支援専門員は、必要に応じて再課題分析を行う。 〇 
  • (22)介護支援専門員は、サービスの種類、内容及び頻度を最終的に決定する。 × 
  • (23)介護支援専門員は、サービス担当者会議を主宰する。 〇 
  • (24)介護支援専門員は、居宅介護サービス事業者からも情報を得て、モニタリングを行う。 〇 
  • (25)介護支援専門員は、要介護度の変化があれば、認定調査員に再調査を依頼する。    × 
  • (26)課題分析標準項目には、ADLとIADLが含まれる。 〇 
  • (27)作成されたケアプランの原案を、サービス担当者会議で検討する。 〇 
  • (28)モニタリング情報は、3か月ごとに保険者に報告しなければならない。 〇 
  • (29)生活保護受給者のケアプラン作成は、福祉事務所の現業員が担当する。 × 
  • (30)生活保護受給者のケアプランは、福祉事務所が指定する医師の了解を得なければならない。 × 
  • (31)モニタリングにおいて同居家族がいる場合は、家族との面接を実施しなければならない。 × 
  • (32)モニタリングは、定期的にサービス提供者との面接を実施しなければならない。    × 
  • (33)モニタリングの結果は、少なくとも1月に1回記録しなければならない。 〇 
  • (34)モニタリング標準項目は、厚生労働省から提示されている。 × 
  • (35)モニタリングを行い、必要に応じて居宅サービス計画を変更するものとする。 〇 

 このように、ケアマネジャーが「居宅サービス計画」に関して、どのように考えるか、または判断するかというところが出題のポイントとなっていることがわかります。もう1点を加点できる重要なところとなるうえ、実はこれからケアマネジャーの仕事をする人はゼッタイに間違えてはならない問題です! 上記35の問題のうち、間違った問題があれば、『[七訂]介護支援専門員基本テキスト』(「基本テキスト」)・『ケアマネジャー試験ワークブック2016』(「ワークブック」)をよく読み、なぜ間違ってしまったのか確実に抑えておいていただきたいと思います。

 来週からは、順序が逆になってしまいましたが、ケアマネジメントのプロセスについて順次解説しながら、重要なポイントをおさえることにしたい。

 あと約1か月とちょっと 焦らずに じっくり ゆっくり ていねいに!