メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

林先生の受験対策講座

林 和美 (はやし かずみ)

合格率が15.6%という超難関のケアマネ試験。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率よい学習が不可欠です。このコーナーでは、「介護支援分野」について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

プロフィール林 和美 (はやし かずみ)

国際医療福祉大学医療福祉学部准教授。
研究領域は、ケースマネジメント・高齢者福祉・地域支援ネットワーク。特養、在宅介護支援センター勤務などを経て、教育の場へ。現在は大学でソーシャルワーカー育成に尽力されています。

第1回 いよいよ4月 受験対策講座 開講します

 皆さんお待たせいたしました。今週から2016(平成28)年度の「ケアマネジャー試験」(第19回介護支援専門員実務研修受講試験)を受験する方々を対象とした けあサポ「ケアマネジャー受験対策講座」を開講いたします。

 講座を担当いたしますのは、 国際医療福祉大学で教鞭をとっております 林 和美と申します。
 私自身は、ケアマネ受験対策にかかわって今年で19年目になります。今年実施される試験が第19回ですから、第1回から受験対策を行っているというわけです(ちなみに、私は第1回ケアマネジャー試験(1998(平成10)年)の合格者です)。

 これまで中央法規出版さんを中心に、全国各地で開催される受験対策セミナーの講師、雑誌の連載執筆、模擬問題集の作問、受験対策ビデオへの出演など、さまざまな活動を行ってきました。
 この講座も、今回で10年目に入ります。
 2015年の試験から保有資格による解答免除が廃止され、受験される皆さんが、介護支援分野、保健医療・福祉サービスの知識に関する全60問を受験することになりました。
 さらに今年度からは、合格後に受講する「実務研修」の時間がこれまでの約2倍となります。

 介護保険法の改正、介護報酬体系の改訂、さらに『介護支援専門員基本テキスト』(基本テキスト)の改訂などもあり、2015年の合格率は、相当厳しくなるだろうと予想していましたが、やはりそうでしたね。

 全国の受験者数合格者合格率
第18回(2015(平成27)年度)134,539人20,924人15.6%

 ケアマネジャーの試験は大変難関だから… 「1回で受かろうなんて思っていません」「まずは今年受けてみて考える」なんて声も聞こえてきますが、そんなことは言っておられません! 「今年合格できる」よう、皆さんを全力で応援していきますのでよろしくお願いいたします。

 そのために みなさんには、次の2つをお願いいたします。

  • (1) 勉強に使用する「教科書」を準備する。
  • (2)「試験要項・受験願書の入手と申込み」は確実にする

 今年の試験日は、全国統一の10月2日(日)です。
 あと180日ほどとなっています。
 なお、受験にあたっては、各都道府県または都道府県の指定する指定機関に受験願書を提出する必要があり、東京都などは6月1日より願書の配布・受付が始まります。
 各都道府県の問い合わせ先は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページ(「介護支援専門員」のタブをクリック)にリンクされていますので、受験願書の入手と申込みは確実に行ってくださいね。

 さて。合格を目標に一歩一歩確実に進みましょう。すべては合格計画・学習計画から始めるとよいでしょう。

ケアマネジャーになる人は、「合格プラン」をつくることができる人

 介護支援専門員(ケアマネジャー)の業務は、要介護者等の自立に向けた「介護支援計画書」いわゆる「ケアプラン」を作成することです。
 つまり、「計画」(プラン)を作成することが、皆さんが目指すケアマネジャーの重要な専門性なのです。
 ということは、皆さんのゴールすなわち目標は「合格」にあるわけですから、この「合格」に向けての「計画」を立てることが、得意であることが皆さんには求められますね。
 つまり「計画」を作成し、実施することにより目標の実現が可能になるように支援する専門職になるんですから、自分の「合格計画」が立てることができ、実施していくことが何より重要なのです。
 このプロセスは、ケアマネジメントの手法と全く同じと考えてよいのではないでしょうか?
 ケアマネジメントは、アセスメント(評価)・ニーズの把握・ケアプランの作成・ケアプランの実施・モニタリング(監視)・再アセスメントと、ゴールに向けて順次進めていきます。このプロセスが自分の「合格プラン」として実施できるかどうかが、合否を分けるポイントになると考えるからです。

ケアマネジャー試験をアセスメントする(1)

 皆さんが今年の10月2日(日)に受験するケアマネジャー試験とは、どういうものかアセスメント(評価診断)してみたいと思います。
 この試験は、介護保険法における介護支援専門員の養成を目的に、1998(平成10)年から年1回行われています。
 試験自体は国家試験ではなく、都道府県がそれぞれに実施することになっているのですが、ケアマネジャー試験の登録試験問題作成機関である「社会福祉振興・試験センター」が問題を作成し、全国共通の問題で実施されています。
 そして都道府県が、国の示す基準で合否を判断することになっています。合格率の高めの都道府県や低めの都道府県があったりしますが、合格基準は同じですから、合格率の高い都道府県で受験したほうが合格しやすいなんてことはありません。
 また、試験合格後には「実務研修」を受講しなければならないことも、あらかじめ知っておいてください。

ケアマネジャー試験をアセスメントする(2)

 ケアマネジャー試験で合格するには、試験について知ることが必要ですが…。では、なぜこの試験があるのかご存じですか?
 今では「ケアマネ試験」とか言うことが多いのですが、正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。
 制度的にはご存じの通り、ケアマネジャー試験に合格したあとに「実務研修」を修了(修了者名簿に登録)し、都道府県知事から「介護支援専門員証」を受けてはじめて「介護支援専門員」(ケアマネジャー)となることができます。
 そうなんですよ 試験に合格するだけでは「ケアマネジャー」になれないんですよ。
 その「実務研修」では、ケアマネジャー試験に合格した受講資格者が、一定の「知識・技術」をもっていることを前提に研修が組み立てられています。

 その受講資格者がもっている一定の「知識・技術」とは何かを知ることが、ケアマネジャー試験合格のポイントとなります。
 介護支援専門員は、要介護者等や一般市民に対し、介護保険制度やその手続き、さらには適切なサービスを調整するための手法、またそのサービスの内容や手続きなどを正確に伝えることが仕事です。ですから、それができる「知識・技術」をもっているかどうかということになります。
 したがって、介護保険法をはじめ、介護保険制度やその仕組みについて基礎的な事項が理解しているか、一般市民の方に説明できるだけの知識をもっているかどうかが、試験で問われることになるわけです。

試験の内容は、すべて「基本テキスト」にある

 私は受験勉強にあたって、長寿社会開発センターの発行する『介護支援専門員 基本テキスト』(基本テキスト)が重要であると考えています。
 最近は、ケアマネジャー試験受験対策の参考書籍のラインナップも充実し、どの書籍の表紙や帯にも「これで合格!」とか書いてあります。しかし、一定の「知識・技術」を習得するためには、やはりすべてを網羅している「基本テキスト」に戻る必要があるのです。
 しかしながら、長寿社会開発センターの「基本テキスト」の内容は、完璧なのですが、3巻セットでボリューミーであり、なかなか読み込めないことがあります。
 そのため、最近では「基本テキスト」を購入しない人もいらっしゃいますが、これまでのケアマネジャー試験もこの「基本テキスト」から出題されていることを考えると、私はこの「基本テキスト」こそが、合格への近道へと考えるのです。
 私は長年にわたり、実際の試験問題について解答解説と講評をしてきましたが、その際には、「基本テキスト」での記載ページを確認しながら進めています。実際の試験の正答の根拠が、この「基本テキスト」に書かれているんですよ。
 つまり「基本テキスト」の理解が合否の鍵を握るのです。
 しかし、あの重いテキストをいつも読むとなると…。
 躊躇してしまう方は「要約本」もあわせて活用されるとよいと思います。
 あっ! 私は中央法規出版さんの『ケアマネジャー試験ワークブック2016』の編集にかかわっていますので、一度手に取ってみていただけるとありがたいです。

そこで参考書選びのコツ

  • 「出版社選び」… 信頼のおける出版社であるかどうか
  • 「七訂基本テキスト対応」… 改正されている部分が反映しているかどうか
  • 「最新のもの」… 書籍発行年月日を確認する

 値段やデザインやキャッチコピーも気になりますが、2015年のケアマネジャー試験の傾向を反映した問題集や要約本もすでに発行されています。
 この「けあサポ」を運営している中央法規出版さんのホームページに受験対策本の紹介がされていますので、皆さんの受験対策に必要なものを準備いただければと思います。
 あっ!  あわせて中央法規出版さんでは受験対策セミナーも予定されています。私も、基礎力養成編と実力養成編と題し、7月~8月にセミナーを東京と大阪の2か所になりますが、予定していますので、ぜひともご参加ください。
 このセミナーでも、『ケアマネジャー試験ワークブック2016』 (中央法規出版)を使用してわかりやすい講義をしたいと思い、今から入念に準備しています。

 来週から、まずは「介護支援分野」の中心的な「介護保険法」を概説してみます。
 毎週火曜日の更新ですが、みなさんの受験勉強の伴走者として応援しつづけますね。

【前の記事はありません】

ホームへ戻る
hayashi-kouza160412-2