ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

利用者の身体状況のとらえ方・記録の仕方

【Q】
 利用者の身体状況について、どのようにとらえ、どのように記録したらよいか教えてください。

続きを読む

【A】

 情報の共有がむずかしいといわれる背景には、記録に残された情報の「根拠」が明確でないということがあります。つまり、どんなに詳しく記されていても「○○のようだ」「○○らしい」などと、伝聞、推量の形式で書かれていては、聞き手、読み手には正確に伝わりません。
 例えば、「熱があるようだ」「痛みがあるようだ」と記録するのではなく、実際に熱は何度あるのか、前回の測定と比較して下がっているのか上がっているのか、痛みを訴えているのか、訴えているとしたらどのように表現しているのか、さらにはその状況を医療職と“共有”出来ているのか、繋いでいるのか……などを、事実に即して記すことが大切です。このような記録は、リスクマネジメントにもつながります。
 なお、専門職として気づいたことを無駄にせず、適切な支援につなげるためにも、明らかな事実と状況証拠、そこから推測できることを明確に区別して記録することが大切です。
 また、利用者の発言については、発せられた言葉、“そのまま”を記録したほうが良いでしょう。事実をありのままに記録することで、情報の行き違いや誤解を防ぐことができますし、共有を深める事も可能となります。


出典:田形隆尚著『わかる・伝わる・つながる 根拠ある介護記録のつくり方』中央法規出版、2012


ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books