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福祉マイスターへの道 毎日更新

「面白い話」をするコツ

【Q】
 「面白い話」をするコツは何かありますか。

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【A】

 「面白い話」をするためには、「面白いこと」を見つけなければなりません。この「面白いこと」は、必ずしも劇的なことばかりではなく、「少し気持ちが動く何か」を指します。少し気まずかったり、でも何だか笑えたりすることは、身の回りにたくさん転がっているものです。普段、何気なく散歩している道の途中にも、実は「面白いこと」が隠れているかもしれません。
 たとえば、街の中の看板や表札、標識などは、狭いスペースにメッセージを詰め込もうとするからでしょうか、作った人の思いが込められていて、なかなか面白いものに出会うことができます。そのつもりで注意深く見てみてください。
 また、「面白いこと」「面白いもの」を見つけたら、できるだけ写真を撮って覚えておくようにします。せっかく面白いものを発見しても、多くの場合は、その場で笑って、すぐに忘れてしまいます。そこで、撮影が可能であれば、写真を撮っておくことが重要です。このとき、その面白さをどのように伝えるかを考えながら撮影するとよいでしょう。
 さらに、ふだんから「面白い話題」と「面白い写真」貯めておくとよいでしょう。そうすれば、いざ「面白い話をしよう」と思ったときに、そこから簡単に記憶を呼び出すことができます。「これは後で思い出したら、きっとネタになる!」と思ったら、意識的に撮影する習慣をつけておきましょう。
 その他、「面白い話」をするコツとしては、「視点を切り替えて話題を見つける」という方法があります。どういうことかというと、夏目漱石の「吾輩は猫である」のように、犬や猫、鳥、虫などの視点では、どのように見えているかを想像して「面白いもの」を見つけるのです。それから、「おみやげ話として持ち帰ることができる話」や「私もやってみよう」「私も行ってみよう」などと、「行動につながる話」も「面白い話」の一つのポイントです。
 慣れてくると、写真と話題を持ち寄り、どこで誰が聞いても傷ついたり、腹を立てたりしない、しかも興味深い話題を見つけられるようになります。もちろん、最初のうちは話題を見つけるだけで精一杯ということがあります。最初は面白さにこだわらず、いろいろな話題を見つけて写真を撮り、写真とともに人に伝えられるようになるところから始めるとよいでしょう。


出典:大武美保子著著、『介護に役立つ共想法―認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション』、【第1章】中央法規出版、2012


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