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福祉マイスターへの道 毎日更新

グループ回想法の実際

【Q】
 グループ回想法の基本的な展開方法を教えてください。

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【A】

 グループ回想法の展開方法について決められた形式はなく、実施者や参加者によって変化します。ここでは、その一例を紹介します。

準備
 まず、参加予定者の体調や気分などを確認し、参加が可能かどうかを検討します。また、実施者のあいだで、テーマや使用する道具、進め方の打合せを行い、会場の設定やBGM、道具、記録機器などの準備をします。会場の準備が整ったら、参加者の部屋に誘いに行ったり、会場に来た参加者を出迎え、席に案内したりします。

グループ活動
 参加者がそろったら、はじまりの挨拶をして会をはじめます。参加者の不安を取り除くために、会の目的やテーマ、終了予定時刻、トイレや気分が悪くなった時には、気軽に声をかけてほしいことなどを伝えます。
 はじめから参加者に自由に話してもらう展開方法もありますが、ウォーミングアップの意味を含めて、一人ずつ話を聞いていきます。参加者が話した内容について、実施者が簡単にまとめて全員に伝え直したり、共通点のある参加者がいた場合には、参加者同士がつながっていることを具体的に示したりすることで仲間意識が高まることもあります。
 時間に余裕があれば、準備していた道具を持ちだし、道具に沿った回想を展開していきます。その後、時間と話の流れをみながら、終了を予告し、会の簡単なまとめと次回の予定を伝えて会を終えます。

終了後
 終了の挨拶によって一区切りをつけますが、話し足りなかったことや感想などを共有したり、お茶やお菓子を食べたりしながら自由に過ごします。すぐに帰りたいという参加者は退出してもかまいませんが、この時間を設けることによって、日常生活にゆるやかに戻ることができます。その後、タイミングを見て参加者を送り出し、後片付けやスタッフでの振り返り、次回の打合せ等を行います。


出典:野村豊子編集代表、語りと回想研究会/回想法・ライフレヴュー研究会編集『Q&Aでわかる回想法ハンドブック 「よい聴き手」であり続けるために』、中央法規出版、2011


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