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福祉マイスターへの道 毎日更新

利用者の退院・退所を家族が受け入れてくれないのですが……

【Q】
 利用者本人は、退院・退所後に家族と一緒に生活することを望んでいますが、家族は受け入れようとしてくれません。どうしたらよいでしょうか?

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【A】
 まず、家族はなぜ、受け入れを拒否するのかを考えてみましょう。家族員個々の事情によるものや、家族関係によるもの、これまでの生活歴によるもの、住居や経済状況などの環境的要因など、様々なことが考えられるでしょう。それらについて、家族と面接を重ねながら、必要な情報や社会資源を紹介しつつ、退院・退所への支援を行うことが基本となります。
 それゆえ、退院・退所支援は、それが決まった時から始めるのではなく、入院・入所時からかかわっておくことが望ましいでしょう。
 退院・退所支援は、本人の心身状況だけでなく、家族状況のアセスメントが不可欠です。また、家族が複数いる場合には、誰がキーパーソンなのかを意識しながらかかわることも大切となります。
 退院・退所の受け入れに抵抗がある家族ほど、アセスメントの際にも抵抗を持つことが多くありますので、初回面接など初期段階のうちから、家族との信頼関係は築いておきましょう。
 なお、利用者の退院・退所を阻むものは、社会的な要因によることも多くあります。これらに対しては、援助者自身が、地域や行政に地域ケアの課題を提起しながら、長期的に働きかけていくことが必要です。

出典:神山裕美・木戸宣子『対人援助・生活相談サポートブック』中央法規出版、2008年


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