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福祉マイスターへの道 毎日更新

目覚め現象

【Q】
 非定型抗精神病薬と定型抗精神病薬の置き換えをする時、症状が悪化したり自殺念慮が出現したりすると聞きます。「目覚め現象」と呼ばれているようですが、何が起きているのでしょうか。

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【A】
 「目覚め」とは、統合失調症の症状が持続する患者さんが非定型抗精神病薬に反応した場合に、その後の心理的な変化を表すのに用いています。特に、症状改善への感情的反応をいうことが多いようです。感情的反応には次の八つのような変化があります。(1)「治った」という感じ、(2)失われた時間を取り戻そうとする、(3)感情に押しつぶされそうな感じ、(4)孤独で、他の人々と切り離されているという感じ、(5)つらい体験を思い出す、(6)確信のもてない状態と向きあう、(7)症状がまた現れたための失望、(8)自分自身の実存の問題。
 このように、非定型抗精神病薬によって症状が改善すると、解決すべき新しい困難も生じてきます。これらは、医療者の認識がない場合、一つ間違うと症状の悪化としてとらえられかねません。これらの反応は、あくまで回復過程の一部としてケアされるべきものです。またこうした問題は、本来非定型抗精神病薬に限らず、以前から使われていた薬を適切に使用した場合にも起こりうる問題でもあります。患者さんがよくなってくる段階で、こうした問題はいつでも起こりうる可能性があるわけです。
 こうした反応を考慮し、置き換え(スイッチング)のタイミングは、患者さんのストレスが少なく、一定期間のかかわりを通じて患者さんと医師および医療チームとの間に信頼関係が成立している時がよいと考えられます。患者さんのスイッチングをする場合は、家族にも内服薬の変更について十分説明しておく必要があるでしょう。
 なお、今までのところ非定型抗精神病薬と自殺念慮の直接的な関連性は否定されています。

出典:辻脇邦彦・南風原泰・吉浜文洋編『看護者のための精神科薬物療法Q&A』中央法規出版、2011年


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