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福祉マイスターへの道 毎日更新

中途覚醒時の行動

【Q】
 睡眠薬を服薬したために中途覚醒時の行動を忘れてしまうことはあるのでしょうか?

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【A】
 現在、睡眠薬、あるいは睡眠導入薬として使われているのはベンゾジアゼピン系の薬物がほとんどです。
 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、服薬後に健忘を起こすことがあります。いわゆる前向性の健忘で、服薬後から入眠までの間、中途覚醒時、翌朝覚醒後の出来事などを覚えていないことがあります。
 このような健忘が起きやすいのは、超短時間型、短時間型の薬剤で量が多い場合、あるいはアルコール飲料との併用時であるといわれています。また、服薬量によってはすべてのベンゾジアゼピン系薬剤で起こりますし、バルビツール酸系の薬物など他の睡眠薬でも健忘は起きます。なお、ベンゾジアゼピン系の薬物を服薬する前後に言葉や絵を記憶させ、翌朝それらを再生させるテストから、この薬物が記憶の獲得をさまたげ、健忘を引き起こすことが確かめられています。
 薬物の作用と受容体との関係などから考えても、中途覚醒時の行動を忘れてしまうことはありえます。

出典:辻脇邦彦・南風原泰・吉浜文洋編『看護者のための精神科薬物療法Q&A』中央法規出版、2011年


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