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福祉マイスターへの道 毎日更新

性的な話題

【Q】
 通所者から性的な話題が出たとき、どのように対応すればよいでしょう?

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【A】
 性に関する話題が出される場はとかく微妙な空気をもたらすものです。人間の他の欲求、食欲、攻撃心、依存欲求などはしばしば当たり前のように表に出されているので、みんなはそれへの対応には慣れているのですが、性欲だけは別扱いで、出てくる頻度がまず桁違いに低いです。そこでこれが一度出かかると受ける側は多少ともたじろぎ、うろたえ、どぎまぎするのが普通です。そのことをまず受け入れておくことがとても重要なことだと思います。つまり、うろたえる気持ちが起こっても、「こんなんじゃだめだ、私はプロなんだから落ち着いた気持ちで受けないといけない」とか、「こんなにどぎまぎして、自分はまだまだ未熟な専門家だなぁ」などと自罰的になると、それだけで2人の関係がぎくしゃくして、本当に相手に伝えたいことに目配りができなくなります。うろたえながらもしっかり相手に向かえる、それが専門性でしょう。
 よく出される性的問題を挙げておきます。ずらりと並べられるといささか辟易されるかもしれませんが、あらかじめ「こういうことも出てくるものだ」と知っておくことは心の準備にはなるでしょう。「インポテンス」「早漏、遅漏」「性器の異常」「自慰罪悪感」「性病恐怖」「不感症」「同性愛」などでしょうか。どのような問題が出されても誠実に聞くことが求められることはもちろんですが、心の問題としてでなく医学的な対応の必要な問題が関係していないかどうかということも考慮すべき大事なことです。

出典:日本デイケア学会編『精神科デイケアQ&A』中央法規出版、2005.


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