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排尿障害の治療方法

【Q】
 排尿障害の治療方法について教えてください。

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【A】
 排尿障害の治療は、原因を治療と排尿の調整です。排尿の調整は、主な排尿器官である膀胱と尿道(括約筋)の蓄尿・排尿機能を改善させ、身体に悪影響のないようにQOLを改善することが目標になります。

薬物療法
 薬物療法では、膀胱や尿道括約筋の働きを調節する薬を使用します。たとえば、副交感神経の作用を弱める薬は膀胱平滑筋が緩み、尿道括約筋が収縮するため、過活動膀胱の人に使うと尿がたまりやすくなります。排尿障害のタイプに応じて、適切な薬を選ぶことが大切です。

手術療法
 排尿障害の原因となるもののいくつかに対しては、手術療法を行うことがあります。前立腺肥大症では、内視鏡を用いて尿道の中から肥大した前立腺を削って尿道を広げます。
 腹圧性尿失禁に対しては、尿道の後面にテープを置いて尿道のぐらつきをサポートする手術法や、緩くなった尿道の壁にコラーゲンを注入して尿道内腔を狭くし、尿を漏れにくくする治療法があります。そのほか、腫瘍や結石が原因であればそれらを除去する手術が行われます。

理学療法
 理学療法には、、骨盤底筋訓練、膀胱訓練、時間を決めて排尿を誘導する方法などがあります。病態に応じて方法を選ぶ必要があります。腹圧性尿失禁には骨盤底筋訓練が効果的です。動かしたい筋肉の動きを機械で測定しながら正しい運動を行うようにトレーニングするバイオフィードバック療法も開発されています。

出典:浜田きよ子編『自立を促す排泄ケア・排泄用具活用術』中央法規出版、2010年


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