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福祉マイスターへの道 毎日更新

介護保険制度の改正と保険料の行方(3)

【Q】
介護保険の1号保険料はどうなるの?(その3)

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【A】
 一昨年、介護人材確保のために介護保険財政の外付けで介護報酬のアップが図られました。この措置が次回の制度改正では消えて元に戻るのではと疑心暗鬼のままに今日の改正議論に至っていますが、これを保険財政に盛り込むとなると、それだけで国庫負担も保険料も上昇せざるを得なくなります。もちろん高齢者の増加に伴うサービス受給者の増大が一番の要因ではありますが、介護保険財政を押し上げる要因としては、介護療養病床の廃止が凍結されたといったことなどもそうした要因となり、これらが積み重なっていくのです。
 そこで今回の改定の議論に際しては、介護保険財政の国庫負担分を現行の5割から6割に引き上げよとの意見もありました。しかしこれは、国家財政が極めて厳しい現状では容易ではありません。外付けで、つまり国庫負担で執り行っていた仕組みを被保険者の保険料に跳ね返すといったことが繰り返されると、制度への不信につながります。そこで、介護保険における極めて福祉的な要素について、逆に保険財政の外に出して、福祉の制度として施行するといった財布の差し替えといった案も登場していますが、この案も多くの議論を呼びそうです。

(参考文献:堤修三「介護保険の意味論」中央法規出版2010)


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