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アルコールの離脱症状

【Q】
 アルコール依存に関連した問題として、アルコールの離脱症状があると聞きましたが、これはどのようなものなのでしょうか?

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【A】
 アルコールの離脱症状は、アルコールを毎日大量に飲んでいた人が何かをきっかけに飲酒を中止した時、または減量した時に発生する急性症状のことで、症状は手指振戦やイライラ、不眠といった軽度なものから、幻覚やけいれん発作といった重篤なものまで幅広くあります。断酒後6~8時間よりふるえや落ち着きのなさ、クレイビング(飲酒渇望)が生じ、同時に発汗、頻脈等の自律神経症状、下痢、嘔気等の消化器症状、時に一過性の錯覚や幻覚等が随伴します。この段階で終了すれば早期離脱ですが、加えて、さらに著しい自律神経症状や粗大な振戦を伴った意識障害(せん妄)が生じれば、振戦せん妄(アルコール離脱せん妄)です。なかには、けいれんを起こす人もいます。
 せん妄は日内変動があり、幻視や幻触を伴います。幻視は小動物であることが多く、幻触も「うじ虫が腕を這っている」ような感じであるといいます。これらの急性離脱症状は、合併症がなければ1週間以内に治まりますが、時に遷延し、軽度の振戦と自律神経症状、抑うつ等が長期にわたって続くこともあります(遷延性離脱症状)。

出典:松下年子・吉岡幸子・小倉邦子編『事例から学ぶ アディクション・ナーシング―依存症・虐待・摂食障害などがある人への看護ケア』中央法規出版、2009年


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