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福祉マイスターへの道 毎日更新

消臭剤の使い方

【Q】
 消臭剤は、単に大量にかければ効果があるのでしょうか。

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【A】
 消臭剤による消臭には、中和反応や酸化還元反応などの各種化学反応を利用して、化学的に臭気を除去・緩和する「化学的方法」によるものと、微生物で有機物を分解したり、薬剤の防腐・殺菌作用を使い殺菌による腐敗を防ぐなど、生物的に臭気を除去・緩和する「生物的方法」によるものがあります。
 また、消臭剤の分類として、活性炭などを利用して臭気を吸着により取り除く「脱臭剤」、香料や植物精油などの香りを付加し、感覚的に臭気を軽減する「芳香剤」に分けられます。
 消臭剤の使い方は、化学反応によってにおいを除去する場合、アルカリ性の物質に対して、酸性の物質で中和させる使い方が効果的です。しかし実際には、においは複合成分から構成されており、単一のガス成分に対して効果があったとしても、他の成分に効果がない場合もあります。総合的なにおいの低減につながらない場合があるのはそのためです。
 たとえば、においの一つに排泄物質が挙げられますが、尿臭の代表成分はアンモニア、トリメチルアミンといったアルカリ性の物質で、便臭の代表成分は硫化水素、メチルメルカプタンなどの酸性の物質なので、特性が異なります。そのため、臭気発生源の特性から代表的な臭気成分が何かを判断して、適切な消臭剤を選定することが大切です。
 また、生物的方法による消臭を行う場合には、発生源へ直接消臭剤を用いて、においの発生前に予防する方法を採ります。生ごみ臭などは、生ごみの腐敗の進行に伴って発生するので、消臭剤を用いて腐敗の進行を遅らせると、発生源管理による対策となります。

出典:日本建築学会編『Q&A 高齢者の住まいづくりひと工夫』中央法規出版、2006年


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