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福祉マイスターへの道 毎日更新

強迫症状・強迫行為と嗜癖

【Q】
 強迫性不安障害の患者がもつ強迫症状や強迫行為と嗜癖には、違いがあるのでしょうか?

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【A】
 単なる食べ過ぎと、嗜癖行動である過食との相違が「強迫性」の有無にあるとすると、強迫性不安障害の患者の「強迫症状」や「強迫行為」と、「嗜癖行動」の相違は何でしょうか。例えば、患者の精神症状としての強迫的な手洗いと、嗜癖行動の相違です。
 そもそも、“手洗い”を嗜癖対象にするという話は聞いたことがありませんが、その理由は、手洗い行為が一般の人にとって、強烈な快体験にはなりづらいからでしょう。つまり、強迫性不安障害の患者の強迫症状と、嗜癖者の強迫的な嗜癖行動の相違は、少なくともその行為が繰り返されるようになる前段階で、本人が「快」を体験するプロセスがあったか否かにあります。多くの嗜癖者は、その嗜癖行動のきっかけや動機づけに相当する「快体験」を持っています。

出典:松下年子・吉岡幸子・小倉邦子編『事例から学ぶ アディクション・ナーシング―依存症・虐待・摂食障害などがある人への看護ケア』中央法規出版、2009年


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