ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

高齢者の外出支援 健康状態や事故への備え

【Q】
 デイサービスで、利用者と一緒に旅行に行こうかと考えています。しかし「健康状態の悪化や事故が心配」という声が職員から挙がっています。まずは何から始めればよいのでしょうか。


続きを読む

【A】
 最初に、旅行の明確な目的(身体機能訓練の意欲向上や効果確認など)を設定するとよいでしょう。目的がしっかりしていればいるほど、具体的であればあるほど、旅行への取り組みのモチベーションが高くなります。
 次に、高齢者のケアアセスメントを中心に、生活歴や生活環境、本人と家族の希望などを加味した旅行用の個々の表を作成し、参加における利用者ごとの課題を確認することをおすすめします。
 最後に、課題や障害に対して対応策を考案し、旅行の目的とのバランスを図りながら調整し、旅行の実施を決めるとよいでしょう。
 不安や反対が残る場合、無理をせず、職員が納得して取り組めるレベルからスタートすることです。近所のレストランで食事をする2時間ほどの外出から始めてはいかがでしょう。
 さらに、職員配置に不安があるようであれば、旅行を年間事業計画に加えることにより、他の行事との重複を回避し、スタッフの勤務ローテーションの状況を読み取り、早めの出勤・休暇調整をしやすくします。系列施設がある場合は、職員を融通し合い、応援を求めることも可能です。
 また、ボランティアに必要な人数を割り出し、募集を検討・実施します。
 初めての旅行の場合、日帰り旅行でも6か月前からの準備があれば、あわてずに対処することができるでしょう。

出典:田中 義夫著『高齢者の外出・旅行サポートガイドブック』中央法規出版、2007年


ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books