ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

自立支援とは。ADLとQOL

【Q】
 利用者の支援では「自立支援」が大切と言われます。できることはなんでも自分でしてもらうのが自立支援なのでしょうか?

続きを読む

【A】
 自立支援とは「できることは自分でしてもらい、介護者は、できない部分を補う。そして、できない部分もできるように援助する」ことである、と理解している人も多いと思います。
 間違いではありませんが、「自分でできる」という意味は、「ADL」上のことを指しています。しかしながら、単に能力だけで判断し、「できることは自分で、できないことはこちらで」という対応をしてしますと、実際の現場では受け入れられないことがあります。単に「できる・できない」だけをみて、「援助する・しない」を決めてしまうと、本人の意思や価値観を無視してしまう結果にもつながる恐れがあるのです。
 「自立支援」とは、ADL上の能力と、それを活用するQOLが伴わなければならないのです。そのどちらかに偏った見方をしてはいけません。以前の習慣や本人の価値観(意欲・希望・こだわりなど)を把握し、それを取り戻すために、できる部分を使って、さらにはもっとできるようにして、本人の力で成しえてこそ真の「自立」がかなうのです。そして、そのためにどうしてもできない部分があるならば、そこを補うことが「自立支援」になるのです。


出典:能本 守康 著 『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』 中央法規出版、2009年

ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books