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和田行男の「婆さんとともに」

2013年wa食って減量da!

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 あけましておめでとうございます。
 今年は数字が「0123」とゴロ良く揃う年ですが、次にくるのは18年後の2031年で僕は75歳、その次は2103年、2134年、2143年、2301年ですから、確実に生きてないですね。
 ちなみに過去を振り返っても、1023年、1032年、1203年、1230年、1234年、1243年、1302年、1320年、1324年、1342年、1423年、1432年の12回しかなく、実に581年ぶり室町幕府が存在した時代以来なんですね。恐るべし2013年です。
 僕の人生にとって最初で最後の「数字が揃った西暦年」になるかもしれないので、意味ある年にしたいものです。

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 今年のお正月、僕の身体の状態とそれに基づいた年末年始生活は悲惨でしたが、在住地名古屋はお天気に恵まれました。
 富士山のふもとの町に住む友人の藤巻君から届いた「元旦の富士山」を今年最初のショットに使わせていただきますが、富士山って、新幹線で富士山を横切る時も、飛行機で富士山上空を通過する時も、高速道路で富士山横目に走る時も、何故だか気になる存在じゃないですか。
 新幹線や飛行機でよく見ていると、気になる僕は決して少数派ではないようで、乗客の多くが見とれています。
 毎日空気のように富士山ととともに生きている藤巻君たちでさえ、富士山は気になる存在だそうです。
 日本人にとって富士山というのは、意識しているわけではないけれど、何となく特別なんでしょうかね。とりわけ藤巻君の住む町で産まれ育った人々にとって、最期まで「富士山とともに」っていうのは、とても大切にしている価値観なんでしょう。
 同じように日本人にとって「餅とともに」っていうのも捨てがたい文化で、今年も何人か亡くなっているにもかかわらず、嚥下能力が落ちていてもお年寄りは餅を食べたがります。
 僕が親しくさせてもらっている言語聴覚士の牧野氏は、餅とともに暮らす日本人の食文化を最期まであきらめさせないためにあれこれ研究し、老人保健施設等で「餅食い」を実践しています。
 人に「お食い初め」があるなら「お食い締め」があっておかしくないと、口腔摂取困難者やその家族の「最期の望」に、専門家・専門職として果敢に挑んでいます(そういや初詣はあるけど、終詣:しまいもうでは聞かないなぁ)。
 専門家の挑みといえば、世界に誇る日本の自動車メーカーが2020年の実用化に向けて「乗る車ではなく乗せてくれる車」の開発をスタートさせると新聞報道されていました(中日新聞1月4日付)。
 そもそもヒトは「移動とともに」進化してきたのではないかと勝手に思っていますが、それぐらい人にとって「自分の意思を行動に移す:移動」はとても重要なことで、どんな状態になろうが、あきらめきれない不可欠の行動(能力)ではないでしょうか。
 人は自分の身体能力だけで移動するだけでなく、今ではさまざまな道具を開発して使いこなし、海底や宇宙など自力では到底行きつけない所まで移動できるようになりました。
 ところがそんなテクノロジーが、障がいをもった人や高齢者の日常生活にどれほど活用されてきたかを思うと、海底や宇宙に行けるようになったほどの進歩で、移動支援の道具が発達してきたようには思えません。そう感じているのは僕だけではないでしょう。
 1990年頃ですが「障がい者の列車の旅の運動」で知り合った著名な社会福祉の学者(故人)から、「ある障がいをもっている人が車を日常的に運転できるようにならないか自動車メーカーに掛け合ったところ、驚くほど簡単に実現した」という話を聞いたことがあります。技術力はあったが、メーカーからの社会への提案はなかったということなんでしょうね。
 あれから20年以上経った今、比較にならないほどの超高齢社会を迎え、社会的ニードが高まった=市場があることを受けてのことでしょうが「自動車メーカーとしてすべての人が自由に移動できる社会を実現する。グループ全体の力を結集し実用化を急ぐ。」(中日新聞1月4日付記事より)と、メーカーとしての挑みを表明していました。
 すでに人工的な目と脳で障害物を認知し、クルマを自動的に停止させるシステムが実用化され、クルマの運転をあきらめざるを得ないと思われていた人たち(多くは高齢者)に灯りをともしだしました。合わせて自力歩行を獲得する・取り戻すためのハイテク自助具も急ピッチで実用化に向かっているようです。
 近い将来、人の手に頼らなくても自分の意思に基づいて「歩かせてくれる・連れて行ってくれる自助具」が登場し、身体が不自由になっても「自分の意思に基づく移動によって得る豊かさ」をあきらめないで良い時代がくることでしょう。
 今年は昨年の総選挙に続く参院選の年。そんなこんなも「お金さえあれば」の話ではない社会の実現へ、政治家として挑む言葉も聞いてみたいものですね。
 はてさて皆さんは2013年、何に挑みますか?
 僕はキッパリ「食って減量」

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 1982年当時の自分の取り戻しへ挑戦してみたいと思います。ちなみに富士山登山に挑戦した時は、3か月で8キロ減量して挑みました。まだ「やる気・その気」があれば、力尽くせそうですね。ハハハ
 今年もよろしくお願いします。愉しくやりましょう。


コメント


こんにちは。ご無沙汰してます。お年賀ありがとうございました(*^^*) 私事ですが、昨年実家の母が亡くなりまして…お年賀は、控えさせていただきました。とはいえ…年始より利用者さんに元気な一年を…そして私も皆さんから元気をもらうべく!!「今年もよろしくお願いいたします♪」を連呼してますが…(^o^)和田さん!!今年も頑張りますよ!! さ可愛いお子様達…ご馳走さまです(^o^)v 我が家は、22の息子と成人式を迎える娘です。今年もよろしくお願いします。


投稿者: 塩田りえこ | 2013年01月09日 06:46

おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
富士山!本当に気になる存在です。かがやきからも天気の良い日は見えていました。でも今は高い建物が出来て見えなくなり残念です。認知障害がかなり進んでも≪富士山よ≫と言うと顔をほころばしてくれていました。拝んでいる方もいました。その当時の居住者5人はみなさん亡くなりました。雲の上から見てる事と思います。


投稿者: kagayakiフクダ | 2013年01月10日 10:25

携帯電話を見て、たまたま11:11とか12:34とか時間表示されると、ラッキーって思う。1分前や1分過ぎのときは、もうちょと頑張れ〜、ちょっと急ぎすぎ〜って、いまの自分へのメッセージかもしれない!と勝手に解釈してます。アホでしょ?!こんなコメントですみません。本年もよろしくお願いいたします。


投稿者: 夜勤ヘルパー | 2013年01月18日 15:40

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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