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和田行男の「婆さんとともに」

介護保険法第五条の二

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 介護保険法が改正されて、僕が注目しているのがこいつ。
 こいつがこの先「吉なのか凶なのか」は「?」だが、傍観者的に「?」で済まさず「吉」にしていかねばならない。
(写真は本文とはまったく関係なく、単なるちびっこザリガニ釣りです)

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 介護保険法が改正される前は、当たり前のことだが五条の次は六条だった。
 介護保険法が改正された直後は気づけなかったのだが、介護保険法の中に謳う「認知症とは」を探すうちに、五条と六条の間に五条の二が追加されたことに気づいたのだ。

(認知症に関する調査研究の推進等)
第五条の二 国及び地方公共団体は、被保険者に対して認知症(脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因に基づく脳の器質的な変化により日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態をいう。以下同じ。)に係る適切な保健医療サービス及び福祉サービスを提供するため、認知症の予防、診断及び治療並びに認知症である者の心身の特性に応じた介護方法に関する調査研究の推進並びにその成果の活用に努めるとともに、認知症である者の支援に係る人材の確保及び資質の向上を図るために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

 去る6月18日には、認知症施策検討プロジェクトチーム(主査:藤田厚生労働大臣政務官)による『今後の認知症施策の方向性について』が発表された。
 この中では「認知症の人は精神病院や施設を利用せざるを得ないとう考え方を改め、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指している」と記している。これそのものは画期的なことだ。
 付け足しのような「の二」であるが、めっちゃ仕事する可能性を秘めた「の二」であり、この報告書が「の二」とどう結びついているかは知らないが、僕的には「の二」に「風」を感じるのだ。
 つまり、21世紀に入ってから、認知症という状態にある人たちへの「生活支援の風」が吹き始めたにもかかわらず、ここ数年で「収容・隔離の逆風」にさらされ気味であったのを、一気に押し返す強風が吹き出したのだ。実に爽快である。
 でも肝心なことは、実行部隊である僕らがこの風を受けて実践できるようにならなければ意味がない。事は「安全であればよい」「施錠しなければよい」というようなものではない。
 認知症になっても地域住民の一員として生きていけるようにする、国民の一人として生きていけるようにするには…。
 このひと月ほど、このブログのコメントは灼熱模様で「熱くあつく熱い」が、これからもみんなと一緒に『社会のあり様と社会の中の僕ら「生きること支援の専門職」のあり様』を考えていきたいし、僕もどんどん投げかけていきたい。
 今回の報告書は、皆さんからのコメントに国が応えたようなものだ。ぜひとも読もう。
 まだまだ熱く生きまっせ。

追伸
 
昨日29日の僕は
去年立ち上げた災害支援法人ネットワークの総会
一昨日28日夜、隅田川花火大会見物からネットワーク仲間が集い
燃えたぎる夜を生きてきた
今日30日のブログアップの時間、僕は船の上
東京湾に浮かび太刀魚釣りをしている(はず)
真夏の海の船上は陰がなく燃えるような暑さのようで
あつく生きるしかない
今週の僕はぐるっと北海道
北の大地にあって熱い仲間たちに囲まれ
あつく生きざるを得ない
今年の夏も
あーちち・あちち全開である


コメント


「できる限り住み慣れた地域の良い環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指している」
この「良い環境」を作る為に日々奮闘していますが…
以前にもコメントで載せて頂きました、行き場の無い方の最後の砦として実施していた泊まりデイを中止させられた後も家族やケアマネからの依頼は続いています。
家族で出来る限りは支援したいけど、介護している家族の体調不良(入院等)時や、疲れ切ってしまった時に突然馴染みの無いショートに行かせるより、日々、人として関わってくれているところで安心して泊まって欲しいと…
グループホームも小規模多機能も地域密着型なので、いくら手揚げをしても公募が無い限り認可は受けられません。
市にもニーズがある旨を問いかけましたが……
「困っている人を断らない」精神で立ち上げましたが、今は「すみません」の連続です(T_T)
どうしたら、介護保険の中で、「良い物」が作れるのでしょうかね~(・・?


投稿者: moto | 2012年07月30日 19:01

法律の事に関して、まだまだ勉強不足な私ですが、認知症だろーが何だろーが、人と言う事を忘れず、ごくごく普通な、当たり前の生活が出来るようにアプローチしていけたら…と思います。
やはり、地域の力は必要だし、昔みたいな御近所のつながり、助け合いをモットーに進んでいきたいものです。よし!明日も楽しむぞー!


投稿者: つくし | 2012年08月01日 23:15

「認知症と認知症でない人が一緒の部屋で過ごしたら、精神衛生上良くない」と同僚が話していました。
その時は聞き流していました。

今回の和田さんのブログを拝見して、同僚の言葉が「誰の精神衛生上?」「良くなるには、何をどうすれば良い?」だったのか、ふと気になりました。

何年か前の和田さんがブログに「ご利用者に接する時間」について書かれていたのを思い出しました。

介護保険が改正され、より深い知識と経験の為に、一旦「原点」に戻ってみよう…色んな事に必死だった毎日を振り返って、もう一度、ご利用者とコミュニケーションを考えようと思いました。

介護保険も勉強しないと。やる事やりたい事がたくさん出てきます。
1日1日を大切に感じるようになりました。


投稿者: わたる | 2012年08月02日 22:53

写真を見て…
最近、ザリガニを見る事が無くなったな〜と、感じます。ザリガニ採りに行かないのもありますが、河川整備でザリガニの居場所の面影が見当たらないです。
鯉やホタルは保護されているのに…。

小さい頃はオタマジャクシやタニシを採りに行っては、田んぼに足がはまって、靴を脱いで脱出してました。

人生の大先輩たちを前に「昔は…」「若い頃は…」と、レクリエーションの導入や普段の会話で使っている自分は「まだまだヒヨコっ子」初心を忘れないようにしないと。


投稿者: わたる | 2012年08月03日 00:38

私も子供とよくザリガニとり しました 脱皮したてのザリガニはとっても柔らかいです。私達も 常に脱皮して柔らかく 仕事したいものですが 縛りも多く そうもいかない毎日。 上部になるとそうもいかないかも。上にたつとはそういうもの。 このブログ心寄せる方々が 暖かい気持ちになれたら 幸いです。


投稿者: マメ | 2012年08月03日 20:37

motoさんへ

motoさんの「良い物」について思うことを僕なりに書いていますが、思った以上に時間がかかっています。お待ちを。


投稿者: わだゆきお | 2012年08月07日 07:47

ある程度経験をつむとケアマネになられていきます。それは自身の経験関門突破? 収入アップ? ケアマネの存在に疑問を感じて働いてました。 今はケアマネの仕事はしてませんけど。リーダーシップと支える職員の意気統合大切だなあ と思います。 利用者 職員 足りないところを支えあうのが理想です。和田さんの根本に近い考えですか?


投稿者: マメ | 2012年08月08日 21:45

和田さんへ
ありがとうございます\(^o^)/
昨日も本部に「経営は奉仕活動じゃない!」
「通所リハビリと合併して利益をあげるとか考えろ!」等々…ガツンと…(T_T)
でも、「親身になってくれる支援をしてくれる。と聞きました」
「~で困っている。と相談したら、○○○さんなら、受け止めて、受け入れてくれる。と聞きました」
なんていうケアマネさん同志の口コミで、今月は5件の依頼がきました。
7月は6月に比べて-120万の減収だった当事業所にとってはとても有りがたい依頼であり、何よりも自分の知らないところで、そんな口コミが広がっていることに感謝と感激しながら、存続の危機に、心を痛めています。
和田さんからのコメント、首を長くしてお待ちしています。


投稿者: moto | 2012年08月09日 20:10

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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