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和田行男の「婆さんとともに」

災害時支援・おせっかいネット打ち上げ

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 先日、東京以西8都県10法人(+事務局法人株式会社波の女 愛知県)で「災害支援法人ネットワーク」を立ち上げた。通称「おせっかいネット」である。
 これは「災害が起こったときに支援し合う契りを結ぶ会」で、東北大震災で学んだことを形にしたものだ。

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 東京都・神奈川県・愛知県・奈良県・兵庫県・愛媛県・広島県・長崎県から11法人が結集。
 8月6日・7日、それぞれの法人から代表者ならびに幹部職員総勢40名が長崎県に集まり、交流を深めるとともに「おせっかいネット結成総会」を開催した。
 このネットワークは
1 自法人でしっかりと災害準備をする
2 災害情報を得たら、罹災地域の会員法人から要請を受けなくとも勝手にそこに対して支援行動を行う。
3 年1回は学習交流会を開催して、学びながら関係づくりを行う。
 というものだ。
 3月11日に震災が発生した直後、神奈川県や愛知県の仲間と一緒に支援行動を展開させてもらったが、その時にふと思ったことがある。
 それは「思い描いてもらえる人がどれだけいるだろうか」「思い描いてくれて行動してくれる人がどれだけいるだろうか」ということだ。
 あの地震情報が入った直後から「あいつ、どないしてるやろ」と罹災地域に住む友人たちのことを思い描いたし「あの街のあそこは…」というように、かつて行ったことのある街並みを思い描いたが、それがじっとしていられない気持ちを駆り立てた。そこに大きなカギがあることを痛感した。

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会員法人事業所を描けるように訪問

 結成総会には東京から車で20時間かけて長崎県まで来た人もいるが、「東京から西の地域で災害が起こったとき駆けつけるのに、どこらへんに名古屋市があるのか、神戸市があるのか、どのくらいの距離があって、どのくらいの時間がかかってということを実感(これ以降は思い描けるということだ)できました。」というようなことを語ってくれていた。
 この「思い描ける」というキーワードをつきつめると、いざ災害になったときに「黙っていても力を貸してくれるおせっかいな法人」のネットワークが必要だと感じたし、同じように必要性を感じていた法人代表者たちがネットワークの結成へと自然に流れていったということだ。

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昼夜問わず街並みを描けるように、夜まで学習が続いた

 今回の立ち上げに参加した法人は、震災直後から法人をあげてさまざまに支援活動に取り組んできたところであるだけに、すぐ合意できた。
 今後は、おせっかいネットで話し合った災害時備蓄品をそれぞれの法人で準備するとともに、人と人のつながり重視のため、来年は学習交流会を2回開催する。
 災害時への備えは地道な活動であり、出動があるかないかもわからないが、わからないからこそ備えるということであり、備えも楽しくできれば「備えがいがある」というもので、今回の結成総会のプログラムも「人と街なみの記憶化」がメインであった。

 また記念すべき災害支援法人ネットワークの結成総会を長崎県で開催させてもらったのは「原子力」と「火災」を改めて思い描くためである。
 原子力はいうまでもなく原子力発電所事故事件であり、火災は平成18年グループホーム焼失事件。
 このたび、おせっかいネットのみんなで5年経った火災現場跡地に立たせてもらい献花させてもらったが、更地になっていることの意味の大きさをどーんと感じた。時間に余裕がなく原爆資料館へは行けなかったが、広島県と長崎県の法人が参加しているので折に触れることができるはずだ。

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平成18年に起こったグループホーム焼失事件の跡地

 災害への備えは、何も地震・津波・洪水など自然災害だけではなく、人災への備えも重要なこと。そんなこともこれからおせっかいネットの中で話し合っていけたら、学び合っていければと思う。
 僕はおせっかいネットのようなものが全国に拡散することを願っているし、それは会員法人共通の願いでもある。

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拡散する花火のように全国に

 東北大震災ならびに原子力発電所事故を受けて、どんなことを考え、どんな行動を起こすか…。
 僕はこの取り組みを通じて、これまで周りの人の力添えでできてきた「僕のつながり」を、私を超えて法人同士の強い関係へと発展させていきたいと考えている。
 仕事でも遊びでも災害時でも、いいときも悪い時も、次の世代まで「つなぎ続けられる関係」をつくるために行動していきたいのだ。
 おせっかいネット参加法人の代表者から「改めてつながりと絆を感じました」「災害備蓄品、さっそく」とメールをもらった。
 この会は大成功だったということであるが、毎年毎年交流ばっかりで出動することが全くないネットワークであることを祈念している。

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自然の怖さも美しさも共有して

※写真はすべて携帯電話での撮影なので映像が悪くて申し訳ないです。

■講演会の申し込みが始まりました
第1部  認知症 なかなか聞けない「長谷川式スケール」の奥深さ
長谷川和夫氏(医学博士、長谷川式認知症スケール開発者、認知症介護・研究研修東京センター名誉センター長)

第2部  復活!伝説の笑劇トーク
「社会を切り拓け パッション&一心」
長谷川和夫氏×和田行男

 ◎11月14日(月)
 ◎会 場:ウインクあいち2階大ホール
 ◎時 間:14:00-16:30
 ◎開 場:13時15分
 ◎参加費:3000円
 ◎定 員:400人
 ◎主 催:株式会社波の女
 ◎申込み:
 チラシ(ファイルをダウンロード)に下記必要事項をご記入のうえ、FAX(052-834-0733)にてお申込ください。

 ・参加者氏名(複数の場合は代表者のみ)と参加人数
 ・事業所名
 ・連絡先 電話番号とFAX番号(自宅か事業所かを明確に書いてください)
 ・チケット送付先(自宅か事業所かがわかるように書いてください)

■来年2月9日(木)午後 名古屋市
 池田学さん(医学博士・熊本大学教授)・町永俊雄さん(NHKエグゼクティブ・アナウンサー)と和田行男の催しが開催されます。内容等詳細は未定。

まだまだ先のことですが、予定して来てくだされば幸いです。決まりましたらブログで案内させていただきます。


コメント


熱い篤い思いで打ち上げるところは花火師さんとおんなじですね!?
最後の写真は絵画みたい・・・


投稿者: 夜勤ヘルパー | 2011年08月17日 12:34

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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