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和田行男の「婆さんとともに」

おら・四段活用

 和田さん、関川村に話をしに行ってやってくれませんか。
 そりゃもう、田邊さんのおっしゃる所ならどこへでも。ところで関川村ってどこですか。

 そんなやりとりから関川村に行かせてもらい、たくさんの「ステキ」に出会ったが、ひとつだけ紹介したい。

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 東京でも名古屋でも、人の数の多少に限らず日本中「おくにことば」がある。東京の言葉を標準語だと思っている人は東京の言葉を知らない人の言うこと。
 この「おくにことば」がステキなのだが、関川村で出会った言葉に「おら」というのがあった。
 おそらく「おら」は関川だけの言葉ではなく広い地域で使われている「自分」を指す言葉だろうが、僕がステキに感じたのは「おら四段活用」だ。
 おれ・おらは、誰にでもわかるように自分のこと。これを基本に次のように展開していく。

 おらご…「おらごと」を僕が勝手に漢字に変換すると「自分家庭」か。

 ちなみに辞書によると、家庭とは「夫婦・親子などの関係にある者が生活をともにする、小さな集団。また、その生活する所。」とあり、家族とは「夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。」とあるので、「ご」は「家庭」に通じていると考えるほうが自然だろう。

 おらがだ…「おらがだ」を僕が勝手に漢字に変換すると「自分友達」か。

 ちなみに辞書によると、友達とは「互いに心を許し合って、対等に交わっている人。」とあり、仲間とは「一緒に物事をする間柄。また、その人。」とあるが、「がだ」は仲間よりも気心が通じている間柄と解釈した。

 おらだり…「おらだり」を僕が勝手に漢字に変換すると「自分地域」か。

 教えてくれた人によると「だり」を漢字にすると「辺」ということのようで、自分と同じ集落とか自分の近所を指すときの言葉のようだが、僕的にはそういう地理的な範囲を指す言葉というよりは「共属感情をもつ人々の一定の範囲」を指して使っていた「地域」が相応しいと思えた。つまり、単なる地理的な距離とか範囲や区画を指すのではなく、明らかに人間のつながりを重視した言葉に思えたのだ。

 おら・おらご・おらがだ・おらだり

 おら四段活用の言葉、ステキやろ。もうひとつステキな言葉に「転がり四段活用」があって、これがまたすばらしい。転んだ時に使う四つの言葉は何が違うのか村長に聞くと「転んだ時の痛みが違う」そうな。なんとも豊かな言葉たちである。
 関川村の豊かさを味わいたい人は行って味わうべし。単に行くのではなく滞在をおすすめする。関川村に大きな「道の駅」がある。そこでちょっと目立つ格好でウロウロきょろきょろしていると、運がよければステキな「おら」にお持ち帰りしてもらえるかもしれない。お持ち帰りされて関川村のステキさに出会えた人がいるようだから、行けばチャンスはある。
 僕は「関川村に生きるおらがだ」に「おらがだが生きる関川村」を堪能させてもらったが、それもこれも関川村で生きている人が大事にしている関川村とそこで生きる人々を通してであり、そこに生きている人が自分の生きている所をステキだと思えているからだろう。
 スカッと晴れわたった2泊3日であった。感謝


コメント


公演楽しく聴きました
あっという間の時間でした
いずれは私の身にも訪れるであろう
認知症
少し近くに思えました


全ての事は 考え方で良くも悪くも
変わるんだと感じました
これは 認知症に限らず
子育て夫婦間、商売全てに当てはまる事
だと感じました

「少人数でお年寄りをみて
買い物に行くなんて
どうしたら上手くいくのか」
の質問に
「考え方である」
みんなの意識レベル 目標とするところを
変えていかなければいけない
ん〜深いです
和田さん、平田さんのようになかなか
考えられません
考え方のクセ 治さないといけないな
と感じました


『おら四段活用』
こう説明されると素晴らしい言葉を私達は
使ってたんだって思いました
最近使わなくなったな~
おら四段活用を使って
『アイLOVE荒川‼』


投稿者: 割烹豊作 なご道 | 2011年06月15日 00:05

 関西弁での軽快なお話を楽しく拝聴させていただきました。
 「認知症になったらどうしよう」「家族が認知症になったら困る」「認知症の人とはつきあえない」・・・などという不安は「オラガダ」の先ずは無知と差別であると、今、和田さんの繊細で豊かなお人柄を思い出しながら感じております。認知症になっても、住みたい場所で自分らしく生きてゆけるように、互いに安心・安全をプレゼントしあたいと「オラダリのしょ(衆)」と一緒に学べたひと時でした。心からありがとうございました。
 「まだ見ぬ介護者」は専門職の皆さんであり、そして「オラ」でもありました。「オラ」はシロオトのプロをめざしますねっ!
 「オラゴ」の夫(介護福祉士のタマゴ)が「学校の講義より良くわかった」と昨夜また晴れ晴れとした表情で語ってくれました。
 以上、オラの四段活用にて感想とお礼まで(笑)

 和田さんのジーンズとTシャツ姿での講演、私はステキだと思います。

身心ご自愛ください。


投稿者: 関川村のフクロウ | 2011年06月15日 11:45

割烹豊作なご道さんへ

 講演会に来てもらった上にコメントまでありがとうございました。
 人のつながりってステキですよね。また機会があれば、食事させてください。
 地の言葉を見直していただく機会になれたとしたら、このブログ記事は幸せです。


投稿者: わだゆきお | 2011年06月15日 17:53

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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