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和田行男の「婆さんとともに」

謹重

 久しぶりに本格的に緊張した。
 1月28日に出演させてもらった認知症のスーパードクター池田学さんとのトークライブ。来てくれた人たちはどう思ったかはどうあれ、僕はめちゃくちゃ緊張した。

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当日のトークライブの様子(右が池田学さん<熊本大学大学院医学薬学研究部脳機能病態学分野(神経精神科)教授>)

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 なぜ緊張したか。
 よく「失敗しないように」とか「うまくいかなかったらどうしよう」というように自分に対してストレスをかけると緊張するなんて言われるが、この日の僕はまさにそれ。
 会場に来てくれた400人以上の人たちは、池田さんの実にわかりやすい認知症の話に満足されるだろう・しているだろうということが始まる前から予測できただけに、その池田さんに対して「問題提起」という大胆なことをしでかすわけだから、「怖いもの見たさ」の始まる前以上に期待が高くなるのは当たり前のことで、その期待に応えられるかを考えた分だけ緊張が高まったのだと思う。
 あれが、単に認知症について2人で語り合うというのであれば、あれほどの緊張はなかっただろうし、話し合いの中で問題提起したとしてもそこでの緊張はなかったであろう。
 舞台袖で出番を待っている間の緊張は、誰にもわからない僕だけの世界。だから舞台に上がってすぐに池田さんに土下座という行動をとったのが緊張を解くためだと気づけた人はいないのではないか。スーパードクターにおちょくった行動をする無礼なヤツぐらいに思われたかもしれないが、僕はあれですべての緊張を払い落とすことができ、そのあと実に快調に頭が回りだしたので、多くのみなさんに「良かったよ」って言ってもらえたパフォーマンスが出せたのかなと思う。
 100メートル走世界記録保持者もスタート前に人をくったような行動をするが、あれも自分のパフォーマンスを上げる行動なのではないか。
 僕でいえば、「いつも通りの格好」がそれに当たり、それでも緊張が高まったときには行動を加えることでほぐすということだ。
 28日のセミナーには、ジャケット・それなりの靴・眼鏡を持参して行ったのだが、あまりに緊張が高いので「ますます緊張感を高める物」は敬遠して、普段着のまんまで舞台に上がらせてもらったという舞台裏のできごともあったほど。
 前には大胆にも研修スタート時にギター片手に歌を歌ったりしてほぐしていた。
 謹みを重ねると筋張が起こり緊張につながるのかなと僕は思うのだが、時には大胆に謹みを放り投げるのも手である。緊張症の人はぜひ試行を。

追伸
 介護職の人は本を買わない・読まないなんてよく言われるが、28日セミナー会場では本が飛ぶように売れていた。池田さんの著書『認知症』(中公新書)は100冊完売で不足したほど。また池田さんが絶賛した『認知症の人の歴史を学びませんか』(宮崎和加子著、中央法規)も売り切れた。
 やっぱりいい話を聞いたら関心は高くなり、誰もが学ぼうとするんやよね。本売り場を見て肝に銘じたわ。みなさんもぜひ「認知症」を読んでね。


コメント


 1月28日のトークライブ、最高でした!!
 緊張されていたなんて全くわかりませんでした。
 というか…、和田さんほどの方でも緊張されるのですね。今まで何回も和田さんのお話を聞かせていただきましたが、いつも自然体で「緊張」とは無縁のようにお見受けいたしておりました。
 池田先生のお話もとてもわかりやすく、私の頭でも理解でき、とても嬉しかったです。BPSDへの介入は、私たち介護職にとっては毎日・毎回のことで、ついつい深く考えずにとりあえずその場をなんとかしてしまっている現状を改めて反省です…。

 働かないで仕事をします!

 今後の波女さんの企画、とても楽しみです。


投稿者: okeiko | 2011年01月31日 10:43

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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