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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

高校野球に学ぶ

 甲子園で春の選抜高校野球の代表校が先日、決定しました。 私は高校野球ファンなので楽しい時期です。
 野球のプレーも同様ですが、甲子園までの道のり、ストーリーを知ることも楽しみの一つです。

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 前年夏の地区予選では早めに敗退しているのに、秋季大会で結果を残し出場したチームなどは、短期間に何が変わったのか? 先輩が残した土壌がどうだったのか? などを考えてみるのも楽しみです。中でも、甲子園の常連校である智辯学園和歌山は、他の常連校と圧倒的に違うところがあることを知りました。
 それは、野球部の部員数が少ないのです。1学年10名の少数精鋭です。一年生から三年生すべての部員を合わせても30名です。
 私の母校も甲子園で優勝したことがありますが、部員数は60名を超えていたと思います。ほとんどの強豪校が多くの部員を抱えている中で、これは異質です。聞くと、高嶋監督の方針であえて部員数を少なくしているそうです。
 その理由は、全員の部員を見ることができない、進路指導ができないとのこと。
 また、県外出身者は1学年2名までと決めているそうです。県の代表として甲子園に出場して応援してもらうため、地元に愛着をもってもらうためといいます。
 加えて、ほとんどの選手が、本職の守備に加えて、他のポジションの守備もこなせるというのも面白いと思います。エースナンバー1を付けていた選手が外野を守り、6番のピッチャーがほとんどど投げていたこともありました。このように、ユーティリティープレイヤーが多いというのも驚くべきです。
 この方針は、中小の介護事業者は特に見習うべき点が多くあると思います。
 「私はこの資格だから、これだけ」という考えよりも、「本職はこれだけど、何かの時には他のことも行う」という姿勢をもてば、組織が強くなります。
 中小の介護事業所は人材的な余裕はありません。だからといって、スタッフに多くを求めるのではなく、同じ目標をもち、「なぜ行うのか?」という方向性を示していくことで、スタッフの理解と協力が得られると思います。
 高校野球の監督の役割を、事業所の代表者などが行っていくことが大切です。


コメント


今年の高校野球もまた、視点が広がって楽しめそうです。

私は高校駅伝の大ファンで毎年、12月にテレビにかぶりつきです。

高校生のレベルが毎年のようにどんどん上がって来る中で、監督の存在はいつも気になります。

高い目標を選手に持たせ続けて、つらい練習を乗り越えチームとしてまとめて、本番にしっかりと合わせる。

高いレベルを目指すことは負荷も大きい。それが選手の力になってさらに高いレベルの話ができる。

それができる監督、先生の指導の秘密がどこかにあると毎年注目しているのですが。

実際の介護事業所も高いレベル(世の中の当たり前)を目指しながら、苦悩するスタッフをうまくまとめて引き上げる。それができたらなあ。と思います。


投稿者: 秋田のタカ | 2011年02月02日 11:15

もしドラもそうですね。
今ではマネジメントでは当たり前の戦略ですね。


投稿者: ○ | 2011年02月07日 13:51

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
2g66

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