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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

10のマネジメント

 あと数日で4月です。
 新宿御苑の桜の花びらも少しほころんできたようです。
 例年なら3月は年度の終わりで卒業式が目白押しのはずですが、東日本大震災と福島原発事故により、いずこも自粛ムードです。年度末に予定されていた研修会やイベントも軒並み、中止や延期のお知らせが届きます。ケアタウン総合研究所主催で東京で4月10日(日)開催予定だった介護保険制度改正を前にした「緊急シンポジウム」も延期とさせていただきました。

 先週、某紙の37面の下のごくごく端っ子に、「東大卒業式、代表12名で行う」とありました。卒業生とその両親たちを今の東京に呼ぶことのリスクを考慮し、各学部代表者が1人選抜されて卒業式を行ったと記事には書いてありました。戦時中を除く東大の歴史でも初めてのことでしょう。

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 東北ではまだまだ余震が続きます。原発事故の余波もまだまだ予断を許さない状況です。被災された方々のストレスもピークに達しています。前回紹介しましたが、今後は「震災PTSD」への心のケアがとても重要となってきます。保健師、臨床心理士、精神科医のみなさんの活躍がとても期待されます。

 さて、月刊『ケアマネジャー』で新連載が始まりました。
 タイトルは「高室流 10のマネジメント」です。
 3月号までは「ムロさんのケアマネジメント・マナー講座」でした。職業人であるまえに社会人であれ、そのためにはマナーをしっかり身につけよう、と始めた連載でした。正直、こんな基本的なことを書いて「私たちをなめているんですか?」とお叱りを受けるのではと心配でした。おかげさまで「とてもいい振り返りになった」との読者の声が編集部に届いていると聞き、ホッと安堵したものでした。

 さて新しく始まる連載は「10のマネジメント」です。私なりの定義では、ケアマネジャーには3つの技術が必要と思っています。
 ・利用者(家族):相談面接手法
 ・ケアチーム:チームマネジメント
 ・援助者自身:セルフマネジメント
 相談面接手法については他の執筆陣のみなさんが多く書かれているので、私はチームマネジメントとセルフマネジメントに着目した連載にしようと思っています。

 そこで1年を通して心がけたいのが「マネジメントへの認識」を一新すること。マネジメントというと「=ビジネス」となり、なにか金儲け?の手法のように思いこまれてきましたが、まったくの誤解です。いかなる組織でも、その組織を動かすにはマネジメントは必ず存在しているからです。情報の伝達、連絡・報告、情報の集積と分析のための会議、打ち合わせ、申し送りなど……これってすべてマネジメント手法なんですね。
 日本語なら「組織術」といえばいいのかもしれませんが、これではすごくカタイ(^_^;)。だからマネジメント術のほうがしっくりきますね。

 簡単に定義すると「マネジメントはチームの力を好循環させる手法」です。一般的なマネジメントは、みずからの会社や団体、チームを対象としたマネジメント術です。
 ところがです。ケアマネジメントのむずかしさは、対象となるのが、自らの法人や事業所ではなく、他の独立した事業所が相手ということも忘れてはいけません。ですから利用者の顔の数だけケアマネジメントのフォーメーション(チームの編成)は異なるので、おもしろくもありつらくもあり。Aさんのケアチームは介護サービス事業所中心、Bさんのケアチームは訪看と地域包括支援センターが加わっているなどなど、チームの編成も違えば、動き方も異なってきます。

 このような多様さを「仕事としておもしろい!」と思えるようになるためのマネジメント術の入門編の連載です。
 詳しくは月刊ケアマネジャー4月号をご覧ください!(^^)! 

ムロさんの写メ日記


2011032901.gif
機上からの夕焼けの空です


2011032902.gif
荘厳な風景です

  
 今週のメールマガジン「元気いっぱい」第273号(無料)は「被災地の認知症ケア」(水曜日配信)です。メルマガは随時登録受付中です。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。


  


コメント


 高室先生お久しぶりです。岐阜県の元研修の裏方です。
 今回の大震災、テレビで見る被災地の様子は、まるで終戦後の日本。まるで日本での出来事ではないような、そのぐらいショックを受けました。
 で、私も何かをしなければ、といことで今週のメルマガでも紹介されていた被災地への介護職員派遣に行くことになりました。これは施設に県からの照会があり(県でとりまとめて派遣するようです)、施設から私を送り出すよう手配してくれました結果です。人材不足にもかかわらず、「がんばってきて」と派遣を決定した施設長に感謝です。
 しかし、当初は3月28日に被災地へ出発する予定であったのが、未だに行くことができません。もちろん、ガソリン不足や未曾有の大災害により行政機能も十分ではない状況下、迅速に対応できないのは仕方がないのかもしれません。とはいえ、勝手に被災地に行っても迷惑をかけるだけでしょうし、テレビなどで被災地の状況を見ていると何もできない自分に臍を噛むような気持ちです。
 でも、近いうちに派遣はあるでしょう。ですから今週のメルマガのコラム「被災地での認知症ケア」。とても参考になりました。通常のケア現場とは違う環境下で、先生のコラムを読み返し、頑張っていきたいと思います。


投稿者: 岐阜県の元研修の裏方 | 2011年04月01日 23:15

岐阜県の元研修の裏方さんへ

お久しぶりです。返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
本当に「心が痛い」映像の連続でしたね。私も17階で揺れを経験したせいか、時折、揺れを感じてしまう自分がいます。

自分の無力さを多くの人が語っています。そのなかで「できる」ことから始めること。裏方さんは、介護現場の経験があるので、被災地にはとても貴重な人材。ぜひとも「被災地での認知症ケア」の方法を現地の一般の方にも伝えてきて下さい。

私も来週の中旬から仙台に4日間入る予定をしています。その様子はまたブログで紹介したいと思います。


投稿者: たかむろ | 2011年04月09日 00:19

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
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