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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

桜咲く!新卒職員研修

 施設関係の研修といえば、中堅職員と指導的職員が対象か、施設長クラスのいずれかが多い私ですが、今回は、さいたま市の社会福祉法人永寿荘の新卒職員研修でした。
 同法人は、6年目の特養(100床)とようやく2年目に入ったユニット特養(100床)、そして保育園を経営し、ほかにデイサービスやショートステイをもっています。
 午前中はフレッシュな新卒職員、午後は介護関係の仕事をして10年以上の方々が対象でした。

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 まずは新卒職員研修です。冒頭、次のように話しました。
 「みなさんは、つい2週間前に卒業式をされ、大学の先生たちから祝福の言葉をたくさんもらって旅立ってこられました。どうですか、とてもいっぱい励まされたんじゃないですか?(大きな頷きと笑み)。私も社会人一年生の最初の数々の経験は今も支えになっています。みなさんにとっても生涯の記念になるだろうこの機会を与えてもらったことをとても光栄に思います」

 この挨拶をしながら、私は30年前の自分の姿を思い出していました。大学では4年生といえば、1年生からは雲のような存在と思われ、いつのまにか、なんでもわかっているかのような気分? になっていたりする自分がいました。
 ところが…自分がペエペエな存在であること、何もできない、何もわかっていなかった自分を思い知らされたあの1年間。つらいながらも貴重な体験だったとなつかしく思い出しながら話を始めました。

 15名の顔ぶれはいつもの「写メ日記」を見てもらうとして、約2時間30分、しっかりと講義をしました。
 最初の75分間は「介護保険制度について」です。介護保険の前と後でどのように日本の福祉・介護制度が変わったかを、ゴールドプランが始まった1990年からひも解きました。すると自分でもびっくり。ゲゲゲッ! 目の前の彼らは介護保険スタート時、なんと12歳! で、その10年前はたった2歳の幼児だったわけですから。クラクラしました。
彼らにとっては、まだ3歳時のもの心つくまえの出来事を話されているわけですからね(ここで、歴史を伝えることのむずかしさを実感しながら話をしました)。

 後半の65分間は「福祉・介護職の意義と役割~20年後の担い手の君たちへ~」。まるで大学の卒業式の学長の祝辞(笑)のようなタイトルで、働くということ、仕事をするということ、バイト代と月給のちがい、職場の人間関係づくりにはじまり、自己成長力をいかに伸ばすかなど、これから出会うであろうリアルなエピソードと葛藤などを取り入れながら話しました。

 ここで私が伝えたかった内容は、私が最初の社会人の時に「先輩から聞きたかったこと」。聞かなかったおかげで遠回りしたり、しなくてもよい苦労をしたり、無駄な迷路に入りこんだりしたことの体験からです。もちろん、苦労したことも十分に糧(かて)になっていますけどね…(^_^;)。
 まずは、話の内容は回答だったり、こうしなさいという話ではなく、すべて「問いかけ」で、答えを出すのはみなさん自身ですと、かれらに考えてもらうようにしました。

 彼ら15名が、20年後~30年後の日本の福祉社会の「心強い担い手」に成長できる願いをこめた150分間でした。
 あらためて私の仕事を考えました。

 支える人を育てる
 支える人を伸ばす
 支える人を支える

 これが、私がやりとげたい仕事、つまりケアタウン総合研究所の理念です。

ムロさんの写メ日記

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埼玉県にある社会福祉法人永寿荘の新卒職員のみなさん。まるで満開の桜のように元気な笑顔のみなさんでした

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3月28日、第8回神奈川県介護支援専門員研究大会(場所:鎌倉市)でシンポジウムのコーディネーターをしました

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神奈川県介護支援専門員研究大会後の懇親会記念スナップ。内田竹伸さん(31歳)は、18歳で介護職に就いて早13年。私の『ケアマネジメントの仕事術』(中央法規出版)の熱烈読者

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向かって右は、シンポジウムに利用者・家族代表として参加いただいた木場貞雅さん(かまくらりんどうの会)。認知症の奥さんを7年間介護されました。向かって左は稲田秀樹さん(49歳)。小説家を志したこともある元文学青年が、いまはデイサービスセンター所長として大活躍です

今週のメールマガジン「元気いっぱい」第223号は「楽しめる仕事づくり」です。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。


コメント


神奈川県介護支援専門員研究大会で
お世話になった、内田です。
先生の講演で改めて知った、
「連携」すること。
視点・視野が広がったような気がしました。、
目からウロコでした。
写真、思ったより赤い顔していますね・・・。
ビールの酔いと、先生とお話できた
興奮からでしょうか・・・。

私の勤務するデイサービスでは、
先月から、「地域との連携」の第一歩。
地域に向けたイベントなどを
開催しているんです。
資料を作ったり、準備など大変ですが、
地域の方たちと向き合える数少ない機会です。
先生に頂いたサインを眺めながら、
それなりに頑張っている今日この頃です。

5月16日の「伝える力」の出版記念講演会、
残念ながら、県の介護福祉士会の総会と
かぶってしまい参加できません。
(一応代議員やっているので、総会を
優先させてしまいました・・・)
本は絶対読ませていただき、
更なる励みと学びにしたいと思います。


気候の変動が激しい日が続いていますが、
ご多忙な先生はお休みはあるのでしょうか?
お体に気をつけください。

長文失礼いたしました。


投稿者: 内田竹伸 | 2010年04月09日 20:37

 内田氏のコメントを見て、投稿したくなりました。
 私も、県の介護福祉士会の総会とかぶったため、5月16日は「伝える力」の出版記念講演会での先生の講演(先生の研修ではなく、講演というものを一度も聞いたことがありません!)を見逃すことになり、残念です。
 でも、ご本だけではなく、雑誌や新聞、ブログや写真、ファンの方々からの意見や感想なども含めた様々な先生からのメッセージが私を勇気づけてくれます。毎日、少しずつ前進したいと思います。


投稿者: 空 | 2010年04月11日 18:07

内田さん、空さんへ

 書き込み、ありがとうございます。
 内田さん、いい感じで赤い顔ですね。
 連携は手間がかかりますが、お金をかけなくてもじっくり出来るのがポイントです。 
 即効性の効果より、じんわり効いてくる漢方薬のようなものですね。

 空さん、2週に続き書き込み、ありがとうございます。先週の桜の書き込みもうれしかったです。自分のがんばりどころを持っている人は強いと思います。

 月刊ケアマネジャーで「ケアマネジメント・マナー講座」が始まりました。
 こちらの感想もよかったら、またお聞かせ下さい。
 東京は4月とは思えないほどの冷え込みで、冷え~です(^_^;)


投稿者: たかむろ | 2010年04月12日 18:06

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
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