ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「質問」がもつ不思議な力

 現在、全国で「質問力で磨くアセスメント技術」なるセミナー(主催:中央法規出版)を展開しています。
 これまで東京、大阪、広島、札幌で開いて、先日の日曜日は名古屋でした。総勢104名の現場のケアマネジャーのみなさんです。名古屋会場といっても、愛知県ばかりではなく、周辺の岐阜、三重、静岡、長野、そして金沢まで、東海・北陸地域からも多く参加されました。

続きを読む

 冒頭、質問レベルチェックをした後に、質問という行為がもつ「不思議な力」について話します。その1つが「答え」を引き出すことができるということ。これはすごいことです! とちょっと大げさに表現します。みなさん、日常で「おはよう」「こんにちは」と挨拶を交わした後、相手がいきなり昨夜のことを話し始めたらどうでしょう? 正直、気味が悪いものです。どうしたの? と心配になります。ところが、です。
 「昨日は眠れましたか?」
 「昨日の夜も忙しかったのですか?」
 この質問に対する答えとして話し始めたら納得です。この質問には、睡眠不足や連日の多忙さについて状況を把握したいという根拠があります。

 ここで肝心なのは、質問が「答え」を制限するという原則です。答えはつねに問いかけの内容によって制約されるといってもよいでしょう。
 その際、はい・いいえで回答する「閉じた質問」なのか、状況や理由、意向などを自由に回答できる「開いた質問」について紹介をします。
 ・今の生活はつらいですか?
 ・今の生活のどこがつらいですか?
 ・今の生活でつらいことを3つあげてください。
 いかがですか?

 その後、ワークショップもふんだんに取り入れ、ワクワクドキドキの一日研修でした。感想をご紹介します。
 「開いた質問・閉じた質問、話したくなる質問・答えたくなる質問等、なかなか難しいですが理解できました。が、演習してみるとやはり難しい。横道にそれたり、尋問になったり。訪問時、気をつけます」(U・Eさん ケアマネ歴3年)
 「これからは、話す側の立場にたって質問をしていきたいと思います」(K・Tさん ケアマネ歴5年)

ムロさんのデジカメ日記
旅の空の雲海シリーズ。太陽の光が雲たちにあたり、まるで北極圏の平原のようです
muro052901.gif

muro052902.gif

寄稿:携帯デジカメ日記
島根県のK・Nさんからのデジカメ投稿です。ホットひと息つける光景ですね
ph03.jpg
少年時代
 認知症があり医療が中断していた方の受診のため、一緒に歩いて病院へ。『あそこにタニシと川エビがいるのよ』と教えてくださいました。何年ぶりかに見ました! 子供の頃は川にどっぷり浸かってつかまえてましたけど(^^)

東京都のA・Mさんから、梅雨の季節にちなんだデジカメ投稿です。
ph04.jpg
夜の公園
 すっきりとした身体に心地良い風を受けて出勤♪ いつも横切る公園に差し掛かる。土の上に点々と、小さな足跡が続いている。そういえば、昨日は雨だったなぁ~。でも、昼間通った時には、もちろん誰も遊んでなかった。よく見ると、その足跡は、真っすぐでない!千鳥足???夜中にこっそり足跡つけたのだぁ~れだ?(*´艸`)

 ケアタウン総合研究所の今週のメールマガジン「元気いっぱい」第127号は「自分バージョンアップしていますか?」です。


コメント


 名古屋…もう群馬のほうが長くなってしまったのに、やはりなつかしくなります。
 変わってしまった名古屋駅界隈や、フラフラとウインドショッピングをして歩いた栄など。老後はやはり…?
 先生を知ったきっかけはH17年秋、娘と紀伊国屋ホールでお芝居を見て、終了後人ごみを避け書籍売り場のエレベーターをひたすら降り、なぜかジュンク堂書店へ。そこで煮詰まった時の打開策?参考書?の購入をしようと見つけたのが“ケアマネジャーの仕事術”でした。「うん!これだぁ」と思ったはずなのに買っただけでした。

 翌年2月頃地区のケアマネの会で先生の講演…著者との意識無く…途中で紹介された本を見て、持ってるみたい…名刺入れを購入。

 その翌年、あることから心機一転、それこそ“更新”のつもりでセミナーへ参加させていただくはこびとなりました。他ではない内容で楽しく学ぶ?ことができました。あわせてビタミン剤の効用もあったかと思います。それでも上手な質問ができず、相手が「本当は何を言いたいのか」が読み取れません。
 サービス事業所について「前回利用したときこうだったんだけど…でも話さないで…」本当は話して欲しいのかな?話すべき事なのかな?
 本心はいずこ…いまだ未熟者…


投稿者: にしもと | 2008年06月01日 00:13

にしもとさんへ
 全国的な梅雨入り宣言ですが、群馬はいかがですか? 先日、ブログに新宿紀伊国屋書店を掲載しました。そうですか、そんな縁があったんですね。
 ちょっと自信をなくし気味でしょうか。

 アスリートにも、短距離型もいれば中距離型もいます。長距離型は走り方も靴も違いますからね。にしもとさんはどのタイプでしょうか?

 途中、栄養を補給しながら走るのもありです。ビタミン剤(笑)の研修会は毎月やってます。またいらしてくださいね。待ってます。

※ちなみにメルマガはどうですか?


投稿者: たかむろ | 2008年06月05日 15:55

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
3172.jpg


bn_caretown.jpg
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books