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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「チャレンジシート」から見えること

 私の研修会では、受講された方に「チャレンジシート」を研修終了の際に5分間程度書いてもらっています。6年ほど前?から始めています。
 今では研修評価的なアンケートをとる主催者も増えましたが(某県の主任介護支援専門員研修はなかなかの優れモノ。講師陣にはヒェ~(^_^;)ものですが)、当時は多くがシンプルなものでした。
 何より私自身、みなさんがどのような感想を抱いたのか、研修内容に不十分はなかったかと思い、このシートを始めたのです。

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 タイトルを「アンケート」でなく「チャレンジシート」とした理由、それは各人の振り返りであり、明日からの業務に活かしてもらうための「シート」であってもらいたいという思いを込めています。
 このシートには5つの特徴があります。

 その特徴の1つ目は、感想や印象でなく、受講者としての「学びと気づき」を書いてもらう点です。先日の島根県主任介護支援専門員の研修会です。
 「事業所における運営マニュアルと業務マニュアルについて、一人ひとりが統一化できていません。ぜひとも話し合います」「自分の小さな成功体験をたくさん見つけていきたい」などなど。6行をびっしりと書く方も多いです。
 2つ目は「チャレンジ3つ」を書いてもらうこと。これは、学びと気づきを「実践」にするための課題化ですね。これをとても大切にします。第一歩がなかなかできないことへの「背中押し効果」といってもよいかも。「(1)自分の年間テーマを持つ、(2)8つのマニュアル作り、(3)定期的な同行訪問」って具合です。
 3つ目は「困っている点」は何ですか? と直球で悩みを最後に尋ねています。制度のこと、利用者さんとの難問、保険者や厚労省への文句?などなど、皆さんの素直な本音が書かれていて、とても参考になります。
 そして4つ目に、満足度を5段階にわけて質問をしています。小生が一番、ドキドキ(笑)する瞬間です。
 5つ目は「あなたが関心のあるテーマ」と題して、約20項目程度に複数チェックを入れてもらいます。
 これらのチャレンジシートは後日、「フィードバックレポート」として主催者に提出しています(ケアタウン総合研究所独自のサービスです)。参加者の声がまとまって確認でき、関心のあるテーマの傾向もわかり、その後の研修会のテーマ設定等にとても役立てていただいているようです。
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 このチャレンジシートをその日のうちに読み込むことで、翌日以降のさらなる研修のパワーアップを図っています!(^^)! 

ムロさんのデジカメ日記
 先週金曜日は茨城県坂東市での介護保険事業者連絡協議会研修会でのこと。会場入り口にあった写真入りのミニポスター。いやあ照れましたね(笑)。
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 終了後、みなさんと記念写真を撮りました。花束までもらって、緊張しました。
※帰りのつくばエクスプレスが春一番の突風でダイヤが大幅に乱れました。そういった意味でも思いで深い坂東市になりそうです(^_^;) 
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コメント


 研修会を受講して終わりではなく、このチャレンジシートを書くことで、改めて自分と向き合えますね。
 普段は、利用者さんのことや他の記録は書いてても自分のことは…置き去りです。
 それに、こうやって一枚一枚丁寧に読んでいただけることは、それだけでとても嬉しいものです。
 このチャレンジシートをきっかけにきちんと自分を、そして周りをみつめていきたいです!


投稿者: Noriko | 2008年02月27日 23:40

 チャレンジシートは、みなさんの自分への振り返りシートであり、約束シートの意味があります。昨日もしっかり、40人の方々のシートに目を通し、今回はお戻しすることに。だからちょっとコメントを入れたり。そんなアナログ感覚って、とても大切にしたいです。
 島根県松江は…さ、寒い(^_^;)
 明日は神戸です。 


投稿者: たかむろ しげゆき(島根県松江にて) | 2008年02月29日 08:41

 寒~い松江での4日間本当におつかれさまでした。
 本当にこの研修中とっても楽しくて会場に行くのが嬉しく感じられました。
 職場復帰するのが少しうんざりしていたのですが、夕方帰ったら、タイミングよく(悪く?)苦情の電話が…。
 そこで先生の講義の言葉を思い出し「苦情は情報の宝庫」と念じながら、できるだけ丁寧に状況を聞き取り、何が問題なのか、他に同じことが起こっていないかなど考えながら対応すると、言った方も言われた方も思いのほかすっきりすることが出来て、何だか嬉しくなってしまいました。
 本当にありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています。


投稿者: あん(松江市在住) | 2008年02月29日 21:31

 チャレンジシートを一人ひとり見てくださってありがとうございます。研修の後で振り返ることで、再確認できました。
 先生の講義では日ごろの職場でのヒントをもらい、また、元気をもらいあっという間の4日間でした。研修を受けてリフレッシュできました。


投稿者: 松島 | 2008年02月29日 22:39

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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