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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「忘れる」ということ

 「忘れてしまいたいことや~…」
 これはあの亡き河島英五の『酒と涙と男と女』の一節です。30代のころ、カラオケでこの歌を唸った日のことが昨日のことのようです(^_^;)。

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 この歌はフォーク世代特有の彼の風貌とバンカラさで、当時のモテナイ?男たちの心を魅了したものです(酒にしか逃げられない酔っ払い男の弱さを歌っているジコチューねと、知り合いの女性から指摘された時は悔しかった)。

 40代になっても、実は忘れてしまいたいことがなぜか心に焼きついてひっかかり、気になって仕方ないことは皆さんにもあるのではないでしょうか?
 いまでも私の冷や汗ものは、まずは失恋経験(今ではほのかな思い出ですが…)があり、そしてアッと驚く恥ずかしい体験もまあそれなりに。小学校3年生のときの旅行先での失禁体験(つまりは寝小便ですね)はつらかった(@_@;)。

 仕事では前々職時代に、イベント前日にパンフレット制作で大チョンボがわかり、相手先の課長に1時間(もっと長かったような?)、みっちりやられた時の体験も忘れられません。
 そんな恥ずかしい情けない経験も、ちっとは今では、それなりの打たれ強さとして基礎となっているのかもしれません。

 でも、忘れてはいけないこともあるなぁとつくづく思うことがあります。少年時代、自分にとってはいやでいやで長いとしか感じなかった田圃の手伝い、当時はあまりおもしろくなかったけど仕方なくやっていた夏の消毒作業。それと小中学校とやっていた朝の新聞配達のアルバイト。100戸程度だったでしょうか。つらかったですけど、いまではいい思い出ですね。
 それに、初めて職に就いた時の初心もありますね。それと親をはじめ、先輩や周りにかけてもらった心づかいやあれやこれや…
 月並みでも、これらは忘れてはいけないことだと、つくづく思い出されたりします。それというのも…
 先週、訪れた京都・妙心寺の北門の掲示板にあった言葉との出会いがあったからです。

 忘れてええこと
 忘れたらあかんこと
 忘れなあかんこと

 もしかすると寝小便体験や仕事の失敗はそろそろ忘れていい頃で(笑)、周囲や親の恩はやはり忘れたらあかんことで…
 では、忘れなあかんことはなにか。これはじっくりと考えてみようと思います。

ムロさんのデジカメ日記
 先週は京都府主任介護支援専門員研修でした。翌日、時間を作って妙心寺(臨済宗)を訪れました。さすが禅宗です。フレーズが意味深です。
muro08020501.gif

 これは京都の奥座敷、芦生(あしゅう)の里の茅葺の家々。小生の故郷も、30年前は当たり前の景色でした。
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コメント


 先生 お久しぶりです!!(オレガンマニエヨ! 韓国語で言うと)
 忘れてしまいたくないことも忘れてしまいそうな? 不安にかられながら…日々の忙しさに・・ケアマネの仕事ってそんなものでしょうか…?
 そのためにいろいろ工夫したりしてますが、年々ますます左から入って右へという気もします。
 先生の故郷もかなり…ですね~
 こちらもあいかわらずの寒さです。最高気温がマイナスとか。
かぜひかないように頑張りましょう!ファイティン!
 これから、別の勉強会?に行ってきま~す!


投稿者: hida kobajun | 2008年02月05日 18:28

 先生の研修へ一緒に参加した同僚が、1月で退職しました…やむをえない理由ではありますが寂しさあり、やめることへの羨ましさ?あり。
 年明け早々の問題続き…これまでの怠慢から? アセスメント不足? ファイティン?!と思いつつ…いつまで続く…認知の人の80cm90cm…推し量れない…
 「これまで親らしいことしてもらっていないのに、子供だからといって面倒みろ!と言われてもいまさら何もできない」といわれているケースが続いています。
 忘れられないことも多いようです。
 うまく忘れて…また…前を向いてファイティン!ですね。


投稿者: 群馬県 にしもと | 2008年02月06日 23:03

hida kobajun へ
 左から右へ…忘れることは、神様(仏様かな?)が私たちに与えてくれた特権かもしれません。まずは大切なこと、忘れたくないことはメモや日記で備忘録にして忘れないように(今風ならデジカメとか?)。
 忘れたいことや、すっかり忘れてしまっていることでも、ひょんな時に思い出したりすると、ついついその意味を深く考えたり。まずはとらわれない自然体も大切ですね。

群馬にしもとさん
 そうですか、それは年初から残念ですね。
 子どもたちの「親らしいことをしてもらっていないのに…」つらい言葉ですね。一方で「あれだけ手をかけてやったのに…」という言葉も。
 家族間で埋もれていた愛憎劇が、看護や介護などの「ピンチ」にあぶりだされることは多くあります。どちらも哀しい言葉。言いたくない言葉を吐かざるをえないご本人や家族の方々の「心音」に寄り添うこと。それらを含めてどう支援していくか。
 ポジショニングが大切ですね。
   愛媛県松山市にて



投稿者: たかむろ | 2008年02月17日 19:05

 はじめてお邪魔させていただきます。
 介護支援専門員の研修では、本当に勉強になるお話を聴かせていただくことができて、とても有意義な研修となっています。
ありがとうございます。

 早速、パソコンのキーボードを何本の指でタッチしてるかを改めて見ると…あわせて6本でした~ こういう時でも意識して使ってブラインドタッチができるようにして、事務の効率化をはかり、訪問時間が確保できるようにしようと思いました。

まだまだ続く研修会… 喉の調子はいかがですか? 激務ですよね…
残りの期間も、どうぞよろしくお願い致します。


投稿者: Noriko | 2008年02月20日 20:15

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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