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永島徹の「風」の贈り物 2009年02月

新たな旅立ちへ

 以前にもこのブログで紹介しましたが、一昨年の4月より、いま活動している地域福祉実践をまとめてみようと考え、通い始めた大学院。いよいよその終盤を迎えました。
 思い返せば、週末になると朝一番の電車に乗り、片道2、3時間かけて通った光景が蘇ってきます。「たくさんの本を読まなくては…」と意気込んでいましたが、電車に揺られているうちに気づいたら寝てしまい、駅を乗り越してしまうこともありました。



「なじみ」ある町だからできる人々のつながり

 今回は、栃木県北部にある人口1万3000人ほどの塩谷町が主催する介護者交流会で講演をさせていただきました。
 塩谷町は一昨年から、県内で認知症に関するモデル事業に取り組んでおり、今年が事業の最終年度になっていました(県内ではモデル地区として、ほかに真岡市がなっています)。私自身、栃木県在住でありながら塩谷町という地区に足を運んだことがなく、塩谷町の皆さんとの出会いを楽しみにしていました。



つながりを創るきっかけとは…

 近頃、研修会や地域福祉の話題の中で「連携」「ネットワーク」というキーワードが多く使われているようです。
 ただ、あらためて「連携」「ネットワーク」と言われると、具体的にどのようなこと意味しているのでしょうか? 専門職との連携、機関との連携とも言われますが、気をつけて考えていかないと、何のための連携やネットワークなのかが見えなくなってしまいます。専門職の専門性を誇示するためのものにはなってほしくないですね。
 「連携」「ネットワーク」は、専門職だけのものではありません。私たちがなじみのある地域で暮らしていくためには、どんな連携やネットワークが必要なのか? 専門職だけではなく、地域に暮らすみなさんと考えていくことが重要です。専門職も地域住民も、ともに自分たちの生活に何が必要なのかを考える機会も大切だと思います。



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

【永島徹さんの最新刊】
『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
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