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永島徹の「風」の贈り物 2008年11月

近未来の福祉現場を支える担い手たち

 介護現場の人手不足と世間ではいろいろと騒がれている昨今。新しい施設などでは専門職が集まらないため、施設の機能が100%稼働できず、やむなく可能な範囲で事業を始めている施設があるくらいです。一時、福祉業界に人が流れてきた数年前とは打って変わってしまったこの頃、果たして福祉業界を目指そうとしている若者はどうなのか? そんな疑問をもちつつ、今週、地元の県立高校福祉科で認知症サポーター養成講座にかかわる機会がありました。



継続は力なり

 野山の木々の色がとても艶やかになってきました。それと同時に、日に日に気温が下がり、陽気も足早に冬へと向かってきているようです。
 そんな先週末に行われたイベント2つに参加してきました。一つは、郷土の仲間達が運営している「栃木県高齢者小規模ネットワーク(会長・石綱秀行)」主催の「とちぎ・元気・会議」です。2日間にわたる催しでは、日頃から地域に密着した実践をしている参加者からの活発な意見が多く交わされる内容で、地元の有志である講師(首長正博さん・高橋昭彦さん)の講話や情報交流、栃木県高齢対策課からも数名加わったセッションがなど、実に盛りだくさんの内容でした。
 私は夜の交流会のみの参加でしたが、参加者の皆さんと日頃の活動から感じている熱い思いの話ができ、このように語り合うことができる集いがとても心地よく感じました。参加者の年齢は、私たちの大先輩もいましたが、フレッシュな若手メンバーも張り切って企画・参加していました。まさにそこには、先輩たちの思いがつながっていくさまがありました。
 人材不足といわれる福祉業界ではありますが、この若手メンバーの存在はとても頼もしく、これからの地域福祉の貴重な財産だと感慨深く参加しました。



いい日、いい人、いい出会い

 拙著『必察!認知症ケア』の中で、「介護」という文字について次のように紹介しています。
 「介」という字は人と人とが支え合っている様子を表した漢字で、互いに助け合う関係性を意味しており、その関係性を護(まも)っていくことが「介護」だと言えるでしょう。人と人とが互いに相手を思い、支え合う関係性を保ちながら生活ることを支援していく「生活ること支援」がこれからのケアではないでしょうか。

 最近、このことについて改めて教えてくださった老夫婦がいました。



予防接種の季節~Around90!? たくましき女性たち

 最近、不覚にも風邪をひいてしまい、いつも世話になっている医師に診察をしてもらいに行ったときのことです。
 この日の私は、年末なってくるこの時期に、体調不良は仕事にも影響するので、すぐにでも対処したいと必死でした。田舎道沿いにあるクリニックに近づくと、ヨロヨロと自転車に乗った円背気味の高齢の女性が必死に走っていました。「気をつけないと危ないなぁ」と見守りつつ考えていました。
 そして私は、クリニックの駐車場に車を止め、待合室へ向かいました。時間は夕方。待合室にはいつものように、多くの患者さんが静かに待っていました。私もその1人となってイスに腰かけて待っていると、先ほどヨロヨロと自転車に乗っていた高齢の女性が入ってきました。すると、この静かだった待合室が、次第に近所の集会所に変容しはじめたのです。



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

【永島徹さんの最新刊】
『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
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